数取器

数取器とは

数取器

数取器 (英: Tally counter) とは、度数計とも呼ばれる道具で、数量を迅速に数え上げるための計測器です。

ボタンを1回押すとカウントされ、計測した数量は数字で表示されます。機械式と液晶にデジタル表示ができる電子式があり、一般的な桁数は4~5桁です。

台などにビスで取り付けるタイプや分類計数に便利な2~10連式まで可能な多連式、暗い場所でも数字が見やすいバックライト付タイプ、カウント音付、指に取り付けるタイプなど種類はさまざまで、用途により見やすさと使いやすさを考慮して選ぶことができます。

数取器の使用用途

数取器は機械、量産、加工、開発、印刷、スポーツ分野などで、数量計測の目的で使用されます。

使用例は以下の通りです。

  • 駅や劇場、デパートなどの交通量や入場者の計数、データ集計
  • 土木資材の個数計り
  • 商品積載、倉庫、生産現場での在庫管理
  • 果樹園の棚数をカウント
  • 加工部品の数量チェック
  • 開発繰り返しテスト
  • 電磁コイルの巻き数をカウント
  • 印刷機械の仕上がり個数集計
  • 商品積載、倉庫で数量計測
  • 筋トレなどのカウント

数取器の原理

数取器は加算ボタンとリセットつまみで操作するようになっており、数字の表示窓の上にある加算ボタンを押すと1つずつ加算され、0000から9999まで4桁の数字を計測します。9999以上の数字は左側に1つずつ数取器をつなぎ、2連式から10連式までの多連式を作る事で、1億以上の数字まで計測できます。

数取器の種類

1. 機械式数取器

加算ボタンを押すたびに計数機構に力が伝わり、数字のドラムが動くラチェット機構を採用しています。加算ボタンの中には4本の長さの異なるツメがあり、数字ドラムには数字の文字盤のすぐ横にそれぞれのツメに引っかかる溝がついています。 大きい桁の数字にいくほど、溝の深さが大きくなる構造です。

加算ボタンを押したときは、内蔵のバネによって最も溝の深い加算ボタンの溝が引っ張られながら数字のドラムが動き桁上げを行う仕組みです。機械式数取器は機能面で大きな差はありませんが、形や重さなど使いやすさは少しずつ異なります。

2. 電子式数取器

乾電池で作動し、電子式押しボタンとワンタッチゼロボタンなどで構成されています。液晶パネルを使ってマイナスの数値を表示できるもの、複数の数字を同時に表示できるもの、過去の計測値を記録しておくメモリー機能があるもの、パソコン接続が可能なものなどがあります。

3.電子式数取器

機械式数取器に比べて重量が軽いので、多連式を使用する時軽量化できるメリットがあります。また、押しボタンを軽く押すだけで加算される電子式数取器は、非加算現象が起こるケースがあり、加算時に音が出るようになっている製品も多いです。

数取器の選び方

1. 測定範囲の選定

測定したい対象物のサイズに合った数取器を選ぶことが重要です。測定範囲が広すぎると精度が低下し、逆に狭すぎると測定できない場合があります。対象物の最大サイズを考慮して、適切な範囲を選ぶ必要があります。

2. 精度の確認

数取器の精度は非常に重要です。測定において正確な数値が求められる場合、高精度なモデルを選択します。精度はモデルによって異なり、通常、小数点以下の桁数で表されるため、用途に応じて適切な精度と表示される桁数を選択する必要があります。高精度であればあるほど費用も高くなるため、予算との兼ね合いも検討が必要です。

3. 耐久性と機能

数取器は耐久性が求められる測定器具であるため、堅牢な材質で作られたモデルを選ぶことが重要です。また、防水や防塵機能、自動オフ機能やデータ保存機能など、作業環境や用途に必要な機能が備わっているか考慮する必要があります。

4. 扱いやすさ

操作が簡単で使いやすい数取器を選びます。読み取りが容易で、ディスプレイが見やすいかどうかも重要です。ユーザーインターフェースが分かりやすいモデルを選択すると、正確な測定がスムーズに行えます。

参考文献
https://www.shinwasokutei.co.jp/?post_type=products&s=%E6%95%B0%E5%8F%96%E5%99%A8
https://www.line.co.jp/product/tally/

単水栓

単水栓とは

単水栓

単水栓は、一般的に広く利用されている水栓です。ハンドルを右に回転させることで、水量を調節して出すことができます。単水栓は水かお湯のどちらか一方を出す水栓で、両方を出すことはできません。お湯と水を混合して出す場合には混合栓が使用されます。

シンプルな構造の単水栓は、意外といろいろな種類があります。種類によって吐水口を可動できる範囲が異なったり、吐水口の位置が異なります。厨房用など用途に応じて使いやすいものを選択します。

単水栓の使用用途

単水栓はシンプルな蛇口の構造なので、水栓が設置されている場所であればどこでも広く利用されています。構造が単純で修理が行いやすいという利点があり、特に公共の場所でよく見かけます。学校や図書館、プールといった施設、公園など屋内外で蛇口用途として使用されています。飲食店の厨房も単水栓が使用されている場所が多いです。

昔は家庭のキッチンや洗面所でも単水栓がありましたが、最近は混合栓が多いです。洗濯機の水栓には単水栓が使われます。

単水栓の原理

単水栓は、ハンドル、ハンドル上部のカラービス、カバーナット、スピンドル、水栓コマ、吐水口に分かれます。
ハンドル根本からの水漏れは、カバーナットの内部のパッキンの劣化原因が考えられます。水栓コマからの水漏れには、パッキンの劣化の場合が多いです。パッキンのみの交換か、水栓コマを交換します。内部にはもっと多くの部品が使用されています。

単水栓の種類は様々ですが、取り付け方で分けると、壁に取り付ける横付きと台に取り付ける立て付きがあります。

  • 横付きの種類
    横水栓は最も一般的な水栓です。万能ホーム水栓は、吐水口を360°回転させることができます。自在水栓は、横方向に動かすことができ、厨房などで使用されています。カップリング付き水栓は、ホースがつなぎやすいようにカップリングがついています。家庭では洗濯機につなぐことが多いです。
  • 立て付きの種類
    立水栓は洗面台などに使用されます。プッシュ式で自動で停止する機能がついているタイプや自動で作動するのセンサー付きの自動水栓もあります。

参考文献

http://kaiketsu.san-ei-web.co.jp/mame_list/mame01/

https://diyclip.roymall.jp/tool/1371315

点検鏡

点検鏡とは

点検鏡

点検鏡 (英: Inspection Mirror) とは、目の届かない狭い場所や裏側などを鏡に反射させて確認するための工具です。

棒状の持ち手の先端に鏡が付いており、鏡の形状は丸型や四角型などがあります。主に視覚検査や診察、点検作業などで利用されることが多いです。鏡部分は主にガラスが使用されますが、錆や熱に強いステンレスや軽くて割れにくいアクリル樹脂製などの製品も販売されています。

観察対象の微細な部分や詳細な特徴を拡大し、視覚的に確認するのに非常に役立ちます。これにより、不良部分や欠陥、微細な変化を検出することが可能です。

点検鏡の使用用途

点検鏡はさまざまな使用用途で利用されます。以下は点検鏡の主な使用用途です。

1. 医療

口腔鏡は歯科医師や口腔外科医が口内の診断に使用します。口腔内の歯や歯肉、粘膜などを拡大して観察し、異常や疾患を特定することが可能です。デジタル画像やビデオと組み合わせて記録することもあります。

また、検眼鏡は眼科医が眼底の観察に使用します。瞳孔拡張剤を使用して瞳孔を広げ、網膜などを観察することが可能です。眼科疾患や糖尿病網膜症の診断に役立ちます。

2. 輸送車両

自動車点検鏡はエンジンの部品やブレーキ、車体の点検に使用されます。整備士が不良部分を特定し、車の安全性と信頼性を確保する際に使用する器具です。また、航空機点検鏡は航空機のエンジンや燃料系統などの点検に使用され、運航安全性を確保するために欠陥や損傷を検出します。

3. 空調機

空調機の室外機・室内機と配管をロウ付けする際に、点検鏡を使用することも多いです。点検鏡を使用して配管を点検し、欠陥がないことを確認します。これにより、空調機の冷媒漏れを防止し、系外へ流出することを防ぐことが可能です。

4. 宝飾品

宝石点検鏡は宝石の鑑定に使用されます。宝石の内部や外部の欠陥やカットの質を確認し、宝石の真贋や品質を評価することが可能です。また、ジュエリー製造では、微細な金属部品や宝石の取り付けや彫刻などの作業に点検鏡が使用されます。

点検鏡の原理

点検鏡は見えにくい観察対象を見るための器具です。光学レンズや反射鏡を使用して光を集め、反射または屈折させて観察者に視界を提供します。

また、反射鏡も組み込まれています。反射鏡が光線を反射し観察者に向けることで、視野を提供する仕組みです。点検鏡によって、観察対象物の裏側などを確認できるようになります。

一般的に使用が最も多い鏡の素材はガラスです。ただし、軽くて割れにくいアクリル樹脂や、ゴミやチリを嫌う箇所や高温環境に適した割れないステンレスが使用される場合もあります。用途に応じて、さまざまな製品を選択することが可能です。

また、点検鏡には照明装置が組み込まれていることがあり、観察対象を明るく照らす役割を果たします。明るい照明は観察対象をより詳細に観察するのに役立つオプションです。

点検鏡の選び方

点検鏡を選ぶ際に、考慮すべき要因はいくつかあります。以下は点検鏡の選定要素一例です。

1. 鏡のサイズ

鏡の直径や面積は点検鏡の性能に影響する指標です。大きな鏡は観察対象を広範囲に拡大して大きな視野を提供しますが、小さな鏡は細かい作業や狭いスペースでの点検に適しています。

鏡サイズを選ぶ際には、観察対象の大きさや詳細さに合わせて選択することが重要です。

2. 鏡の材質

鏡の材質は耐久性などに影響を与える指標です。一般的にガラス製の鏡はクリアな視野と高い反射率を提供します。プラスチック製の鏡は軽量で耐衝撃性がありますが、光学性能が劣ることがあります。

3. 照明

点検鏡には照明装置が組み込まれていることがあります。照明は観察対象を明るく照らし、詳細な観察が可能です。特に暗い場所や狭いスペースでの作業には照明が重要です。

4. アンテナサイズ

点検鏡のアンテナサイズとは、持ち手部分の大きさを示す指標です。操作性と使いやすさに影響を与えます。

持ち手が十分に大きい場合は握りやすく、長時間の使用に適しています。一方、持ち手が小さい場合、細かい作業や狭いスペースでの点検に有利です。持ち手の形状や質感も考慮し、作業時の快適さを確保することが重要です。

参考文献
http://www.ullman.jp/category/mirrors.html
https://www.shinwasokutei.co.jp/products_category/15/

安全ミラー

安全ミラーとは

安全ミラー

安全ミラー(Safety Mirror)は、カーブミラー、ガレージミラー、道路反射鏡とも呼ばれるもので、建物や塀などがある見通しの悪い場所や車、自転車、歩行者の通りの多い道路やカーブ、駐車場の出入り口などに設置する鏡です。

壁面や壁の上、ポール、柱などに取り付けるだけでより広い範囲を確認できるようになります。

クリップで固定する簡単なタイプ、本格的なポールタイプ、耐熱、耐衝撃性に優れたタイプ、デザインがおしゃれで景観や自然にマッチしたタイプまで幅広いラインナップがあるので、設置場所に合わせて選択することができます。

安全ミラーの使用用途

安全ミラーは道路、駐車場、工場、倉庫、交差点、店舗、病院など様々な場所で視界確保、安全のために使用されています。

使用例は以下の通りです。

  • トンネル入口の対向車確認
  • マンション外塀や住居地の見通しの悪い場所、私道での死角確認
  • 駐車場出入り口、道路の出入れ口
  • 工事現場周囲など衝突危険場所
  • 構内の死角での衝突防止
  • 倉庫内、フォークリフト通路の安全確認用
  • 通路直行部の人同士の衝突防止用
  • T字路の衝突防止
  • エレベーター前や介護施設での衝突防止用

安全ミラーの原理

一般的に安全ミラーの素材はガラス、反射率や耐候性に優れたアクリル樹脂、耐熱性や耐衝撃性に優れたステンレス、割れにくいポリカーボネート樹脂、などが良く使われます。

有機ガラスのポリカーボネイト製の安全ミラーは軽いので、超強力マグネットを使って取り付けやすくしたり、フレキシブルアームを付けたりして、角度を簡単に変えることができます。

その他、ポリエチレンテレフタレート樹脂シートで作られた安全ミラーは、シート状で両面テープで貼り付けられます。

潜熱型蓄熱材が内蔵されて昼間の太陽熱を蓄熱し、夜間に放熱するものや、プリントヒーターとサーモスタットなどが内蔵されて必要に応じて鏡面の曇りや氷結を防げる安全ミラーもあります。

アクリル素材は軽量で、錆びにくいので海岸道路でも使えます。また、防滴効果や超親水化効果を得るために特殊なコート液でコーティングをしたものもあります。

安全ミラーを設置する際は路面までの高さは1.8~2.5m、上下方向の取付角度は、鉛直軸に対して5~15°程度、下方に傾けて設置します。

工場用安全ミラーを選ぶポイント

工場は車両が多く出入りする施設です。中には、化学薬品などの危険物を運搬する車両も存在します。公道と同様に、交通事故を防止するために安全ミラーを設置する工場が増えています。

安全ミラーにも材質、大きさなどの違いはさまざまです。工場に設置する安全ミラー選びのポイントを知り、交通事故を防止しましょう。

安全ミラーの鏡面材質は、ステンレス製がおすすめです。耐候性、耐久性などに優れ、屋外への設置に向いています。また、万が一に車両が衝突しても、鏡面が割れない材質です。

工場に設置するには、大型車両や重機が出入りする可能性も考える必要があります。鏡面直径φ600mmが人気で、一般的に設置される安全ミラーです。大型車両の出入りが多い工場には、鏡面直径φ800mmの安全ミラーがおすすめです。特殊な大型車両ともなると、鏡面直径φ1000mmの安全ミラーを選ぶ必要があります。

工場に設置する安全ミラーの鏡面材質は、ステンレス製が丈夫で長持ちするためおすすめです。サイズは大きいほど視認性が高く、安全です。しかし、費用を抑えるためにも、工場を出入りする車両の大きさに合わせて選択すると、無駄なく安全ミラーを設置できます。

安全ミラーを個人宅へ設置する方法

安全ミラーを道路に設置するためには、道路を所轄する道路管理者への申請、許可が必要です。国道には国土交通省、県道には県庁、市町村道には市町村の役所に申請します。厳しい設置基準に合格し、許可が降りた場合にのみ安全ミラーが設置できます。

個人で安全ミラーを設置する条件は、自宅の敷地内であればありません。設置する目的、大きさ、設置方法などに合わせて、自由に選択できます。

家庭用には小型安全ミラーがおすすめです。鏡面直径φ200mmからφ450mm程度が丁度良いサイズです。設置にはさまざまな方法が存在します。ポールと一緒に安全ミラーを設置する場合、それぞれ個人でも問題なく設置できます。

大型安全ミラーの設置には基礎を作る必要があります。規定を守らなければならないため、工務店に依頼するか、専門家の指示に従った設置が必要です。

参考文献
https://www.nacks.co.jp/items/douro/
https://www.dhk.gr.jp/
https://www.sekisuijushi.co.jp/products/traffic/product/road_refractor/
https://curvemirror.info/mirror-factory
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-whatis-traffic-mirror/
https://curvemirror.info/torituke-matome
https://curvemirror.info/76pole-torituke

ガラスクリーナー

ガラスクリーナーとは

ガラスクリーナー

ガラスクリーナーとは、窓などのガラスガラスや鏡についた油汚れや水垢を落とすための洗剤です。

家庭用や車用、業務用など、用途別の種類があります。

ガラスクリーナーの使用用途

ガラスクリーナーは、建築物の窓や自動車の窓などの清掃用途に利用されています。家庭用のガラスクリーナーは、リビングや洗面所、戸棚、プラスチック、ガラステーブルやショーケースの汚れ取りなどとしての使用も一般的です。

ただし、液晶やプラズマディスプレイ画面はガラスクリーナーのようなアルカリ性の液体に弱い場合があるため注意が必要です。また、ガラスクリーナーは液体なので、水がしみこむ木材や壁等にも適しません。

ガラスクリーナーの原理

ガラスクリーナーの多くは、アルカリ性または弱アルカリ性の界面活性剤です。アルカリ性の液体は油分を分解する性質があり、さらに界面活性剤は油分を溶かすため、ガラスクリーナーも通常の洗剤と同じ原理で汚れを落とせます。

なお、アルコールが含まれている製品もあり、手垢などの油分の除去に有効です。最近では、アルカリ性電解イオン水を使用したタイプの製品も多く、手肌や環境にやさしい反面、頑固な汚れには効きづらいというデメリットもあります。

ガラスクリーナーの種類

ガラスクリーナーの中でも車の窓用のガラスクリーナーには、油膜を平らにならしてきれいな油膜を作るタイプ、洗剤として油膜を除去するタイプ、研磨剤とともに油膜を除去するタイプがあります。

1. 油膜を作るタイプ

油膜を作るタイプのガラスクリーナーでは、車の窓の上に付着している油膜表面の凹凸の凹部に成分を埋め込んで、油膜の表面を平滑化します。凹部をなくせば、油膜の凹凸による乱反射が抑えられて視界がクリアになります。

2. 洗剤として油膜を除去するタイプ

洗剤として油膜を除去するタイプのガラスクリーナーでは、洗剤で油膜を分解して車の窓表面の油膜を除去します。しかし、車の窓の油膜には油分だけでなく、埃や土なども含まれており、分解に時間も手間もかかるのがデメリットです。

3. 研磨剤とともに油膜を除去するタイプ

研磨剤とともに油膜を除去するタイプのガラスクリーナーでは、研磨剤により油膜を剥離します。コンパウンドが含まれたスポンジ状の製品などが主流で、比較的手軽に油膜を除去できます。

ガラスクリーナーのその他情報

1. ガラスクリーナーの形状

ガラスクリーナーは、液体スプレーや泡状スプレー、エアゾール、シートタイプ、研磨剤であるコンパウンドを含んだスポンジなどの形状で販売されています。使用環境や使用目的を考慮した上で、適切なものを選定することが大切です。

2. ガラスクリーナーの成分

ガラスクリーナーの主成分は、以下の通りです。

  • アルコール
  • グリコールエーテル
  • 界面活性剤
  • pH調整剤
  • 香料および着色剤

アルコールやグリコールエーテルは、油汚れの主成分である有機物を溶解する物質であるとともに、ガラスクリーナーの液だれを防ぐための泡調整剤です。界面活性剤には、汚れを落とす効果はもちろん、ガラスクリーナーがガラスの表面に弾かれないよう界面に作用する効果があります。

また、pH調整剤はアルカリ性の水垢を落とすために配合されています。香料や着色剤は臭いや見た目を整えるために添加している目的もありますが、他の液体と間違わないようにする目的もあります。

3. ガラスクリーナーの使い方

ガラスクリーナーには、人体に影響があるアルコールやグリコールエーテルが入っており、正しく使用することが必要です。まずは、20センチメートルほど離して、ガラスクリーナーをガラスに吹き付けます。

この距離より近いと液体の固まりがガラスにできてしまい、ガラス上にまんべんなく広がりません。一方、遠ければガラスクリーナーがきちんとガラスに付着しなくなります。

目より高い位置や、電化製品に附属しているガラスに使用するときは、布などにスプレーしてガラスクリーナーを染み込ませて使用します。すりガラスの場合はスプレーしたガラスクリーナーがムラになりやすいため、ガラス全体に満遍なくスプレーしたあと、ブラシでこすり、水拭きする方法がおすすめです。

また、ガラスクリーナーはアルカリ性の製品のため、手に付着するとぬるつきや手荒れを起こします。使用後は手を洗って落とすことが重要です。

参考文献
https://www.snk-net.com/glassclean.html
https://kurashinista.jp/articles/detail/66885
https://car-me.jp/osusume/articles/15401
https://www.scrubbingbubbles.jp/products/garasu

カップブラシ

カップブラシとは

カップブラシ

カップブラシとは、研削や研磨などの作業に用いられるブラシの一種です。円盤状のブラシで、外周にブラシ毛を装着し、カップ状になっています。カップブラシは、主にや電動工具に取り付けて使用します。

カップブラシは金属や木材やプラスチックなどの表面を研削・研磨する際に使用されます。カップブラシは、使用する素材や加工の仕方に応じて種類が異なります。金属加工に適したカップブラシは、鋼線をブラシ毛として使用しているものが多く、木材加工に適したカップブラシは軟らかい繊維やナイロンなどをブラシ毛として使用しています。

カップブラシの使用用途

1. 金属表面の洗浄

カップブラシは金属表面に付着した錆や汚れを除去するのに適しています。金属表面の酸化物や腐食物を削り取ることで、表面を洗浄できます。この用途では、鋼板、鉄、アルミニウムなどの金属表面の清掃が一般的です。

2. 溶接部のクリーニング

溶接後の表面にはスラグや酸化物が付着しており、そのままでは塗装やめっきの下地になりません。カップブラシを使用して表面を磨くことで溶接部をクリーニングできます。この用途では、溶接されたスチール、アルミニウム、ステンレス鋼などが対象になります。

3. 塗料の除去

カップブラシは壁面や床面などに塗られた古い塗料を削り取るのに適しています。また塗料が古くなってはがれ落ちるのを防ぐために、新しい塗料を塗布する前に表面を処理できます。

4. 木材の表面処理

カップブラシは、木材の表面を滑らかに仕上げるのに適しています。木材の繊維を立てて表面を磨くことで、塗装の下地に最適な表面を作れます。この用途では、家具や木製品の加工に使用されます。

5. 前処理

表面の塗装前に塗装が密着するように表面を処理することが必要です。カップブラシを使用して表面を磨くことで、表面を荒らして塗料が密着しやすくできます。この用途では、金属や木材の塗装前処理に使用されます。

6. 接着剤の削除

カップブラシは、接着剤やシーラントなどの削除に使用されます。接着剤を削り取ることで、部品を分解できます。この用途では、自動車修理や製造工程で使用されます。

シーラントは、接合部や空隙を塞ぐために使われる密閉材料のことです。

7. ゴムやプラスチックの表面処理

ゴムやプラスチックなどの柔らかい素材の表面に汚れや錆が付着すると、接着剤や塗装の密着力が悪くなってしまいます。このような場合に、カップブラシを使って表面を磨いて清掃することで、接着剤や塗装の密着力を向上できます。

8. 鉄骨やコンクリートの表面処理

鉄骨やコンクリートなどの建築資材の表面処理には、カップブラシがよく使用されます。特に錆落としやコンクリートの表面を削り落とす作業には、カップブラシが非常に効果的です。

10. 車やバイクのホイールやタイヤの洗浄

車やバイクのホイールやタイヤの洗浄にも、カップブラシが使われます。ホイールやタイヤには、ブレーキダストや汚れが付着しているため、普通のブラシで洗浄すると手間がかかります。しかし、カップブラシを使えば細かいところまで簡単に掃除できます。

カップブラシの原理

カップブラシの原理は「ブラシ毛が回転することによって素材表面を磨き上げたり汚れや錆を取り除いたりすること」です。ブラシ毛が接触する素材表面には摩擦力が発生し、摩擦によって素材表面に付着した汚れや塗料、錆などが削り落とされます。

一般的にカップブラシは電動工具に取り付けて使用される工具です。電動工具にカップブラシを取り付けることで、電動モーターが回転し、カップブラシのブラシ毛が回転するため、素材表面を高速で研磨できます。回転速度は電動工具によって異なりますが、高速回転することでより効果的に素材表面を磨けます。

カップブラシはブラシ毛の材質や硬度によって異なる素材の表面処理に使用されます。金属製品の表面を磨いたり錆を落としたりする場合には、ワイヤーブラシのように硬質で粗いブラシ毛が使用され、木材やプラスチック製品の表面を研磨する場合にはやわらかい毛先のブラシ毛が使用されます。

カップブラシは、素材表面に傷をつけたり、素材表面の質感を損なったりすることなく、効率的に研磨や汚れの除去できるため、多くの場面で利用されています。

カップブラシの種類

カップブラシをブラシ毛の硬度で分類すると、例えば以下のような種類があります。名称はメーカーによって異なる場合があります。

1. 鋼線製カップブラシ

鋼線製カップブラシは、一般的に最も一般的で安価なタイプです。主に金属表面の汚れや錆を取り除くために使用されます。鋼線製カップブラシには、ソフトタイプ、ミディアムタイプ、ハードタイプがあり、素材の硬度に応じて使用できます。

2. ステンレス製カップブラシ

ステンレス製カップブラシは、鋼線製カップブラシよりも耐食性に優れています。主に食品加工場などの衛生的な場所で使用されます。また、軽度の研磨や表面の汚れを取り除くためにも使用されます。

3. 総合カップブラシ

総合カップブラシは、ナイロン、アルミニウム、銅、ステンレスなどの複数の素材を組み合わせて作られたカップブラシです。主に機械加工や航空機製造などの産業用途で使用されます。

4. ナイロン製カップブラシ

ナイロン製カップブラシは、軟質素材の表面処理に使用されます。また、細かい汚れを取り除くためにも使用されます。ナイロン製カップブラシはソフトなブラシ毛でできており、塗装された表面に傷をつける心配がなく、また、汚れをこすり落とすことができます。

5. 研磨用カップブラシ

研磨用カップブラシは、特殊な研磨素材でコーティングされたブラシ毛を使用しています。主に金属製品の研磨や仕上げに使用されます。研磨用カップブラシは、鋼線製、ステンレス製、ナイロン製などの素材で作られており、目的に応じて適切な素材を選択することができます。

カップブラシの特徴

長所

(作業時間の短縮)
カップブラシは多数のブラシ毛を搭載しているため、研磨作業が効率的にできます。回転するブラシ毛が素材表面を擦り、塗料の削り落としや錆の除去、表面の磨き上げなどを迅速にできます。

(研磨範囲が広い)
カップブラシは円形のブラシ毛を備えているため、研磨範囲が広い素材に対しても効果的です。一方向に研磨する場合に比べ、短時間で素材の大面積を研磨できます。

(手作業に比べて疲れにくい)
カップブラシを電動工具に取り付けて使用する場合、手作業に比べて疲れにくく、大量の研磨作業でも疲れにくいというメリットがあります。

(多様な素材に対応可能)
カップブラシは、ブラシ毛の素材や硬さの種類によって多様な素材に対応可能です。金属や木材やプラスチックやゴムや石材など多くの素材に適用できるため、用途が広いというメリットがあります。

(長期間使用可能)
カップブラシのブラシ毛は、様々な素材に対応するため、耐久性が高い素材で作られています。そのため適切に取り扱っていれば長期間使用可能で、メンテナンスの頻度も低いことがメリットです。

短所

(操作には慣れが必要)
カップブラシは高速回転するため、初めて使用する人は慣れるまで扱いにくく感じることがあります。特に、曲面や凹凸のある部分を磨く場合は、角度や力加減に注意しなければなりません。

(騒音が大きい)
カップブラシが回転すると、金属の刷毛が素材に接触して摩擦が生じ、大きな騒音が発生することがあります。特に高速回転する場合は、耳栓などの装備が必要になることがあります。

(毛羽立ちが起こることがある)
カップブラシを使用していると、毛羽立ちが起こることがあります。毛羽立ちが起こると、ブラシ毛が刷毛から抜け落ちるため、使用中に素材に付着することがあります。また、毛羽立ちが起こると、刷毛の磨耗が進んでしまうこともあります。

(刷毛の寿命が短いことがある)
カップブラシは高速回転するため、刷毛の摩耗が激しく、寿命が短いという欠点があります。特に、硬い素材を磨く場合や長時間使用する場合は、刷毛の寿命が短くなることがあります。

(磨き跡が残ることがある)
カップブラシは高速回転するため、素材によっては磨き跡が残ることがあります。特に表面がザラザラした素材を磨く場合は、刷毛の摩耗が激しく、磨き跡が残りやすいことがあります。

カップブラシのその他情報

1. 脆弱な素材の表面研磨

ガラスや陶器などの脆弱な素材に対しては、細かいナイロン製のカップブラシや、スポンジ状のカップブラシが使用されることがあります。これらのカップブラシは、素材を傷つけることなく表面の汚を落とせます。

2. 家庭内での清掃

家庭内の清掃にも、カップブラシが役立ちます。例えば風呂場のタイルや浴槽の表面の汚れを取り除いたり、キッチンのシンクやコンロの掃除をしたりする際にも、カップブラシを使えば効率的に掃除できます。またカップブラシは細かい箇所にも対応できるため、家具の隙間やカーペットの汚れを取り除くのにも便利です。

 

ウォーターポンププライヤー

ウォーターポンププライヤーとは

ウォーターポンププライヤー

ウォーターポンププライヤーは一般的なプライヤーの一種で、主に様々な形状の部品をつかんで締め付けるために使用される工具です。ウォーターポンププライヤーは一般的なプライヤーに比べて大型で口の部分が平行な形状をしていることが特徴です。

ウォーターポンププライヤーは二本のレバーを持ち、この二本のレバーはジョイントで連結されています。ジョイントは可動部品で構成されており、開閉に応じてジョイントを移動させながら口の部分の幅を調整できます。ハンドル部分に手をかけて開閉することで口の部分が開いたり閉じたりします。

ウォーターポンププライヤーの使用用途

1. パイプや棒状の部品をつかんで締め付ける

ウォーターポンププライヤーは口の幅を調整できるため、異なるサイズのパイプや棒状の部品をつかんで締め付けられます。また口の部分には歯のような突起が刻まれており、部品をしっかりとつかむことができます。このため様々な種類の作業に使用されます。

2. 配管の取り外しや締め付け

ウォーターポンププライヤーは、配管の取り外しや締め付けにも使用されます。特にパイプの曲がり部分など、他のプライヤーでは取り扱いが困難な箇所でもつかむことができるため重宝されます。

3. 車両整備などの作業でナットやボルトを締め付ける

ウォーターポンププライヤーは、車両整備などでナットやボルトを締め付けるためにも使用されます。一般的に、ウォーターポンププライヤーは他のプライヤーよりも大きく、より強い力を発揮できます。このため特に大型のナットやボルトなど他のプライヤーでは扱いが困難な箇所でも使用されます。

4. 金属パイプや棒材の切断

一部のウォーターポンププライヤーには、刃がついており、金属パイプや棒材を切断できます。ただし専用の切断プライヤーに比べると精度が低く、切断が難しい場合もあります。

ウォーターポンププライヤーの原理

ウォーターポンププライヤーは、「梃子 (てこ) の原理」に基づいて動作する工具です。具体的にはプライヤーのハンドル部分が長いレバーとなり、口の部分が力点となります。

ウォーターポンププライヤーが口の部分で物をつかむと、ハンドル部分に力を加えることで、口の部分にかかる力を増幅できます。ハンドル部分にかかる力を少しでも増やすことで、口の部分にはより大きな力がかかるようになり、これが「梃子の原理」の応用です。

またウォーターポンププライヤーには、ジョイントと呼ばれる可動部品があります。このジョイントを利用することで口の部分の幅を調整できるため、さまざまな種類の部品をつかんで締め付けられます。

ウォーターポンププライヤーの特徴

長所

(多機能性)
ウォーターポンププライヤーは、パイプや棒状の部品をつかんで締め付けることは以外に、切断する機能や曲げる機能も備えています。またハンドル部分がレバーの役割を果たすため、小さな力でも大きな力を発生できます。

(耐久性)
ウォーターポンププライヤーは、一般的に高品質な鋼材で作られており、頑丈で耐久性があります。また一部の製品には、耐久性を高めるために表面処理が施されている場合もあります。

(広い口開き範囲)
ウォーターポンププライヤーは二重のレバー構造を持っており、開閉時に伸縮する軟鋼製のジョイントで構成されています。口が開く範囲を調整できます。

(操作性の良さ)
ウォーターポンププライヤーはハンドル部分が握りやすくて取り扱いが容易です。またジョイントが可動するため、口の開閉幅を簡単に調整できます。

(汎用性)
ウォーターポンププライヤーは広い範囲の部品をつかむことができるため、自動車整備や建築現場、家庭など様々な場面で使用されます。

(特殊な作業に適している)
ウォーターポンププライヤーには、専用のプライヤーやニッパーでは処理が難しいような、特殊な形状の部品やワイヤーなどを取り扱えるものがあります。

短所

(大きさ)
ウォーターポンププライヤーは、一般的なプライヤーと比較して大きく、重量もあるため、小さな作業には不向きです。

(精度の低さ)
ウォーターポンププライヤーは、多機能性を追求しているため、専用のプライヤーやニッパーに比べて精度が低いことがあります。たとえば、ワイヤーを切断する際には、専用のニッパーの方が正確に切断できます。

(手首への負担)
ウォーターポンププライヤーは、使用時に手首に負担がかかる場合があります。特に長時間の作業や、力を入れて作業する場合には、手首の疲労や負傷の原因となることがあります。

(操作性の悪さ)
ウォーターポンププライヤーは、複雑な機構を持っているため、使い方を間違えると機構が破損する可能性があります。また、正確に取り扱わないと、部品を傷つけたり変形させたりすることがあります。

ウォーターポンププライヤーのその他情報

ウォーターポンププライヤーは、一般的には鋼材で作られることが多いですが、中にはプラスチック製のものもあります。プラスチック製のものは、軽量で扱いやすく、また部品を傷つける心配がないため、特に電気製品や精密機器などを扱う場合に適しています。

プラスチック製のウォーターポンププライヤーの材料は、一般的にABS樹脂やポリアセタール樹脂などです。これらの材料は、軽量で強度があり、耐久性に優れているため、工具としての機能性は十分に保たれます。また、プラスチック製のウォーターポンププライヤーには、鋼材製に比べてコストが安く、低価格帯の製品が多く存在します。

ただし、プラスチック製のウォーターポンププライヤーは、鋼材製に比べて強度が低く、大きな力をかけると破損したり、高温の環境下で使用すると変形したりすることがあるので、使用する際には注意が必要です。

こて台

こて台とは

こて台

こて台は、はんだごてを置く台のことです。こて台の形状は主に、M字に曲げてある針金に立てかける形状と、らせん状に巻かれた針金の中にはんだごてを先端から差し込む形状があります。どちらでも機能は大きく変わらないので置きやすくて使い勝手の良い方を選びます。最近では以前より使いやすく安定感の良いこて台が販売されています。

クリーナーとこて台がセットになっている製品は、はんだごてを使用した後に清掃できるので使いやすいです。

こて台の使用用途

こて台は、はんだごてを置く用途で使用します。

学校の技術の授業や、電子工作等ではんだごてを使用する際には、こて台を用意しておきます。こて台がないと、はんだが終了した後やはんだごてを手から離す時に置きづらく、他の所に当ってしやけどしてしまったり、転がってしまう可能性があります。使用中のはんだごての温度は270°程度と大変高温なので注意が必要です。

こて台を使用していても電源コードがつながっていますので、引っ掛けてひっくり返さないようにします。

こて台の原理

こて台の種類には、こてを立てかける汎用タイプと、差し込むペンシルタイプ、ガンタイプがあります。

汎用タイプは、スチールがM字型になっていて、中央にはんだごてを置きます。簡単に折りたためるので携帯して持ち運ぶことができます。安定感はあまりよくありません。こて先がむき出しなので引っかからないように注意が必要です。

ペンシルタイプは放熱性の高い、コイル状のホルダーになっています。コイル状の先端にこて先の先端を入れるので、差し込みやすいです。ガンタイプも同様に先端が保護されているので安心感があります。

はんだごてはニクロム線ヒーターが主に使われていますが、セラミックヒーターの場合は専用のこて台があります。

また、こて先についたごみやはんだ汚れを拭くスポンジやたわしがセットになっているこて台は大変便利です。

こて台のホルダー部分は鉄、鋳鉄、スチールが主です。台座部分が鋳鉄で出来ている製品は重量があるので安定しています。

こて台を使用していても、作業場所が安定していなければひっくり返るので、平らな場所に置いて使用します。

こて台の使い方

こて台は高温となるはんだごてを置くので安定している作業台に置きましょう。不安定な作業台では危険です。作業台に物が散らかっているなら、整理してからこて台を置きましょう。また、はんだごての電源コードがこて台に絡まないようにします。

はんだごてを行っていると、はんだのカスやはんだ付け促進剤(フラックス)がはんだごての先端に付着することがあります。付着していると、こて先が酸化物などによって黒っぽくなり、はんだ付けしたい場所に上手く熱が伝わらなくなる可能性があるので掃除する必要があります。掃除のときには、こて先が銀色なっていることを目安としてください。掃除のための道具として、こて台には、スポンジまたはクリーニングワイヤーが付属しています。

これについては下記で二つに分けて詳しく説明します。

スポンジ

スポンジははんだ付けを行う前に水に濡らして使います。スポンジをドボドボに濡らしてしまうと、はんだごての温度低下を招くので水が滴らないくらいに濡らしましょう。掃除の際には、スポンジをなでるようにこて先を掃除します。あまり、押し付けすぎるとこれも温度低下の原因となるので注意です。

クリーニングワイヤー

クリーニングワイヤーも基本的な役割はスポンジと同じです。特に先端の細いこて先の掃除に向いています。使用方法としては、ワイヤーの塊をこて先で何度か突き刺します。クリーニングワイヤーにははんだ付け促進剤(フラックス)が塗布されているためこて先を綺麗に掃除することができます。スポンジにないメリットとしてクリーニングワイヤーは水を使わないので、温度低下をしにくいという特徴があります。  

クリーニングワイヤーは徐々に千切れてしまうので、ワイヤーの屑が周囲に飛び散るのに注意してください。ワイヤーの屑が周囲に飛び散る効果が薄れてくるか、ワイヤーが細かく千切れてかさが少なくなってくると交換時期になります。特にワイヤーのかさが減ってくると、こて先を突き刺した際に底に当たることでこて先が痛みますので気をつけましょう。

参考文献
http://startelc.com/elcLink/craft/sldrIron1_2.html
https://www.hakko.com/japan/products/hakko_kote_board.html#pencil
http://www.goot.jp/handakanrencat/stand/
https://article.murata.com/ja-jp/article/65
https://article.murata.com/ja-jp/article/soldering
https://godhanda.co.jp/blog/kisokouza18/

電気ドリル

電気ドリルとは

電気ドリル

電気とドリルは、電動のドリルで木材や金属に簡単に穴あけできる機械です。

種類が多く回転数やパワーを選択できるため、硬い製品でも条件に適した電気ドリルを選択すると効率よく穴あけ加工ができます。

電源コード式とバッテリー式があり、連続で使用できる時間は電源コード式のほうが長く、パワーもあります。バッテリー式電気ドリルは小型で軽量な製品も多く、女性でも扱うことができます。

電気ドリルの使用用途

電気ドリルは木材や金属等に穴を開ける用途に使用されています。木材用、金工用、鉄工用に分かれているので、使用する対象物に合わせて選択します。家具の組立といったDIYでも電気ドリルはよく使用されます。

基本的に電気ドリルは穴あけに特化しており、ネジ締め等に使用することはできません。しかし、無段変速機能がついている電気ドリルではネジ締めが可能な製品もあります。穴あけとともにネジ締め等もしたい場合はドライバードリルを使用します。

電気ドリルの原理

電気ドリルはモーター、減速機、ドリルチャックから構成されています。

通常は先端にドリルを付けて使用します。ドリルにはらせん状の溝が掘られているため、削りカスを効率的に外に押し出すことができます。ドリルの最大穴あけ能力や径、長さを確認して、開ける穴のサイズや素材に適合しているかチェックします。消費電力が大きいほうがパワーがあります。

電気ドリルを使用するときは、回転軸にドリルをセットします。回転軸をモーターで回転させてドリルに伝え、削ります。モーターの回転数を歯車で減速させて調節し、位置ズレを防ぐためにガイド穴などの目安をつけておきます。電気ドリルを使用する際は穴あけした材質が飛び散るため保護メガネや防塵マスクなどを着用します。

慣れてきたら片手で持って作業もできますが、両手で持ったほうが安定するので仕上がりが良いです。大型の製品ではサイドハンドルが付いていて安定性が良いものもあります。ビットの交換には、キー式チャックとキーレスチャックがあります。キーレスチャックはそのまま交換可能です。

電気ドリルの使い方

1. 持ち方

電気ドリルは鉄砲や銃のような形をしていて片手で持つイメージがあるかもしれませんが、両手を使って持つと安定性が増し、正確に穴を開けることができます。  

利き手は電気ドリルのグリップ部分を握って穴を開ける方向にまっすぐ力を込め、利き手ではない手は本体を支えるような形で持ちましょう。電気ドリルを強く押し込む場合は本体を少し押して補助します。  

非常に強力な大型の電気ドリルは通常のグリップに加えてハンドルが付いており、両手持ちが基本となっているものがほとんどです。両手でグリップとハンドルを握り、しっかりと保持しましょう。そうすることで、穴開けの軌道が安定します。大型の電気ドリルの例としては、コンクリートなどの固い材料に穴を開けるために使用される振動ドリルがあります。

2. 穴開け方法

穴を開ける際には途中で軌道の変更ができないため、必ず目打ちや錐などで精密に設定したガイド穴を開けてから本番に入ります。穴を開けるのをやり直したり、間違った場所に無駄に穴を開けると材料の耐久性が弱くなって割れてしまう可能性があります。電気ドリルが斜めにならないように気をつけながら、まっすぐ穴を開けます。

3. 貫通時の注意

材料を貫通する形で穴開けを行うとき、貫通できた瞬間に電気ドリルのチャックが勢い余って材料面に当たってしまうことがあります。チャックが強く当たると、材料を傷つけたりしまったり、勢い余って電気ドリルを誤って落とす可能性があるため大変危険です。電気ドリルが貫通しそうになったら、押し込むパワーを弱めて回転のスピードを遅くし、慎重に穴を開けることをおすすめします。

参考文献
https://www.bildy.jp/mag/cordeddrill-guide/
https://diytools1.com/2016/06/28/
https://www.monotaro.com/s/pages/productinfo/electricdrill_howtouse/
https://www3.roymall.jp/shop/e/ed-drill/

気密防水テープ

気密防水テープとは

気密防水テープ

気密防水テープは、手で切れて、気密性や防水性が高いので、大変便利なテープです。壁や天井などの隙間に貼ると防水性を維持できるので、工事現場や内装でよく利用されています。

色は、白や黒が主で、幅は5cm~10cm程度です。粘着は、片面のものと両面のものがあります。

昨今の災害時の雨漏り等の一時的な補修にも気密防水テープが活躍しました。窓サッシの補強や、敗れたシートのつなぎなどに使用できるので、使い勝手がよく、家庭に一つあると便利です。

気密防水テープの使用用途

気密防水テープは、建築現場の補強や継ぎ目の保護といった用途でよく利用されています。断熱シートや、透湿防水シートなどを重ねる際の継ぎ目に気密防水テープで張り付けることで、密閉性を良くしています。

ブチルテープの代替品として使用するケースもあります。

丈夫で使いやすいので、DIYや園芸でも広く応用されています。耐熱温度が製品によって異なり、直射日光によって粘着剤が劣化する可能性があるので注意してください。 

気密防水テープの原理

気密防水テープは、最上面が不織布で、その下に補強材、粘着剤、剥離紙がついています。

気密防水テープの基材には、ポリエステルポリエチレン、PET樹脂の不織布が多く利用されています。ポリエステルの不織布の場合には、その上から塗料を塗布することができるので目立たないよう処理できます。発泡ウレタンフォームが挟まれている製品は、断熱性が高いです。また、アルミ素材が使用されている製品は耐熱性が高いです。アルミ素材は耐候性も高く、外壁の補修等に適しています。ただ、手で切れないのでカッター等が必要です。

粘着剤には、ブチル系やアクリル系が使用されています。アクリル系の粘着剤は手切れがよいので、作業者の手を汚さずに済みます。また、屋外でもはがれにくい特徴もあります。粘着剤の密着性が低下してしまうので、貼り直しはしないほうがいいです。

気密防水テープは非常に粘着力が高く、丈夫なのでJIS A6930の試験で50年相当の使用に耐える製品もあります。

参考文献

https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/708/

https://electrictoolboy.com/media/44324/

https://www.takumi-probook.jp/takumistaff/productintroduction/info_kimitsutape