ガラスクリーナーとは
ガラスクリーナーとは、窓などのガラスガラスや鏡についた油汚れや水垢を落とすための洗剤です。
家庭用や車用、業務用など、用途別の種類があります。
ガラスクリーナーの使用用途
ガラスクリーナーは、建築物の窓や自動車の窓などの清掃用途に利用されています。家庭用のガラスクリーナーは、リビングや洗面所、戸棚、プラスチック、ガラステーブルやショーケースの汚れ取りなどとしての使用も一般的です。
ただし、液晶やプラズマディスプレイ画面はガラスクリーナーのようなアルカリ性の液体に弱い場合があるため注意が必要です。また、ガラスクリーナーは液体なので、水がしみこむ木材や壁等にも適しません。
ガラスクリーナーの原理
ガラスクリーナーの多くは、アルカリ性または弱アルカリ性の界面活性剤です。アルカリ性の液体は油分を分解する性質があり、さらに界面活性剤は油分を溶かすため、ガラスクリーナーも通常の洗剤と同じ原理で汚れを落とせます。
なお、アルコールが含まれている製品もあり、手垢などの油分の除去に有効です。最近では、アルカリ性電解イオン水を使用したタイプの製品も多く、手肌や環境にやさしい反面、頑固な汚れには効きづらいというデメリットもあります。
ガラスクリーナーの種類
ガラスクリーナーの中でも車の窓用のガラスクリーナーには、油膜を平らにならしてきれいな油膜を作るタイプ、洗剤として油膜を除去するタイプ、研磨剤とともに油膜を除去するタイプがあります。
1. 油膜を作るタイプ
油膜を作るタイプのガラスクリーナーでは、車の窓の上に付着している油膜表面の凹凸の凹部に成分を埋め込んで、油膜の表面を平滑化します。凹部をなくせば、油膜の凹凸による乱反射が抑えられて視界がクリアになります。
2. 洗剤として油膜を除去するタイプ
洗剤として油膜を除去するタイプのガラスクリーナーでは、洗剤で油膜を分解して車の窓表面の油膜を除去します。しかし、車の窓の油膜には油分だけでなく、埃や土なども含まれており、分解に時間も手間もかかるのがデメリットです。
3. 研磨剤とともに油膜を除去するタイプ
研磨剤とともに油膜を除去するタイプのガラスクリーナーでは、研磨剤により油膜を剥離します。コンパウンドが含まれたスポンジ状の製品などが主流で、比較的手軽に油膜を除去できます。
ガラスクリーナーのその他情報
1. ガラスクリーナーの形状
ガラスクリーナーは、液体スプレーや泡状スプレー、エアゾール、シートタイプ、研磨剤であるコンパウンドを含んだスポンジなどの形状で販売されています。使用環境や使用目的を考慮した上で、適切なものを選定することが大切です。
2. ガラスクリーナーの成分
ガラスクリーナーの主成分は、以下の通りです。
- 水
- アルコール
- グリコールエーテル
- 界面活性剤
- pH調整剤
- 香料および着色剤
アルコールやグリコールエーテルは、油汚れの主成分である有機物を溶解する物質であるとともに、ガラスクリーナーの液だれを防ぐための泡調整剤です。界面活性剤には、汚れを落とす効果はもちろん、ガラスクリーナーがガラスの表面に弾かれないよう界面に作用する効果があります。
また、pH調整剤はアルカリ性の水垢を落とすために配合されています。香料や着色剤は臭いや見た目を整えるために添加している目的もありますが、他の液体と間違わないようにする目的もあります。
3. ガラスクリーナーの使い方
ガラスクリーナーには、人体に影響があるアルコールやグリコールエーテルが入っており、正しく使用することが必要です。まずは、20センチメートルほど離して、ガラスクリーナーをガラスに吹き付けます。
この距離より近いと液体の固まりがガラスにできてしまい、ガラス上にまんべんなく広がりません。一方、遠ければガラスクリーナーがきちんとガラスに付着しなくなります。
目より高い位置や、電化製品に附属しているガラスに使用するときは、布などにスプレーしてガラスクリーナーを染み込ませて使用します。すりガラスの場合はスプレーしたガラスクリーナーがムラになりやすいため、ガラス全体に満遍なくスプレーしたあと、ブラシでこすり、水拭きする方法がおすすめです。
また、ガラスクリーナーはアルカリ性の製品のため、手に付着するとぬるつきや手荒れを起こします。使用後は手を洗って落とすことが重要です。
参考文献
https://www.snk-net.com/glassclean.html
https://kurashinista.jp/articles/detail/66885
https://car-me.jp/osusume/articles/15401
https://www.scrubbingbubbles.jp/products/garasu