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マクセル株式会社
会社概要
マクセルは乾電池のブランド名として始まり、1961年に「マクセル電気工業」として創業。1963年に国内初でアルカリ乾電池を生産しました。1976年に国産初となるフロッピーディスクの商品化、1987年に世界最小径の酸化銀電池を商品化するなど、世界に先駆けて新たな価値を創出しました。創業製品である乾電池の開発時から培った「混合分散」技術に加えて、カセットテープで培った磁性粉を塗布する技術や筐体を成形する技術は、現在さらに磨きをかけて「精密塗布」技術、「高精度成形」技術としてさまざまな製品に活かされています。
また、京都に工場、技術研究所を竣工。海外では、米国・ドイツ・英国に販売拠点、米国・英国・マレーシアに生産拠点を設立し、グローバル展開に向けた体制の構築を進めました。
1980年代に全盛であったカセットテープ、ビデオテープ、フロッピーディスクなどの市場が縮小する一方で、パソコンや携帯電話、スマートフォンなどが急速に普及しました。
こうしたなかで、アナログからデジタルへの時代の変革を支えながら、事業の主軸は民生品から産業用部品へとシフトしていきました。
磁気テープで培った技術を応用し、コンピューター用データカートリッジや業務用ビデオテープの市場に参入するとともに、1996年にはリチウムイオン電池の生産を開始しました。また、2004年にはTPMS(タイヤ空気圧監視システム)モジュールに使用する耐熱コイン形リチウム電池を商品化、2005年には車載カメラ用レンズユニットの出荷を開始し、その後の自動車ルート向け事業の足がかりとなりました。
2020年代は5G/IoT、ヘルスケア、モビリティ分野向けに、半導体工程用テープ、医療用途向け高信頼コイン形リチウム電池、LEDヘッドランプレンズなど、当社が培ってきたアナログコア技術を活かした製品を供給しています。それとともに、世の中の持続可能な社会への意識の高まりを受け、永久電源として期待される全固体電池や、非接触ニーズに応える空中ディスプレイ(AFID)の開発・商品化にも注力しています。全固体電池は2023年6月にFA機器向けに量産品の出荷を開始し、将来はインフラ、車載(バックアップ電源)、医療用にも展開するなど、世の中のニーズに対し最先端の技術で応えていきます。
2013年以降新たにグループに加わったマクセルフロンティア、マクセルイズミ、マクセルクレハ、宇部マクセル京都とのシナジーを結集し、今後も独自のアナログコア技術で、持続可能な社会に貢献する新たな価値を生み続けていきます。
従業員数:1250人(単独)
3956人(連結)
(2024年3月31日現在)
事業内容
マクセル株式会社
www.maxell.co.jp/
民生用リチウムイオン電池、リチウムイオン電池用電極、コイン形リチウム二次電池、リチウム一次電池、マイクロ電池(ボタン形電池/コイン形電池)、充電器・組電池、電極応用製品、粘着テープ、半導体製造工程用テープ、機能性部材料、電鋳・精密部品、RFIDシステム、ICカード、空中ディスプレイの製造と販売
太陽光発電(売電)
マクセルイズミ株式会社
www.izumi.maxell.co.jp/
健康・理美容機器、電設工具の製造と販売
マクセルフロンティア株式会社
www.frontier.maxell.co.jp/
光学部品、半導体関連組込みシステム、金型・合成樹脂成形品の製造と販売
マクセルクレハ株式会社
www.kurehae.maxell.co.jp/
工業用ゴム製品の製造と販売
会社沿革
1963年:アルカリ乾電池を生産
1966年:カセットテープ商品化
1976年:フロッピーディスク商品化
1978年:VHS方式ホームビデオカセット商品化
1981年:コイン形二酸化マンガンリチウム電池商品化
1983年:メモリバックアップ用塩化チオニルリチウム電池生産開始
1984年:12型追記型光ディスクカートリッジ、ICカード、メモリカード商品化
1987年:世界最小径の酸化銀電池商品化
1989年:コンピューター用データカートリッジ商品化 放送局向け業務用テープ市場に本格参入
1995年:光変調オーバーライト方式光磁気ディスク商品化
1996年:リチウムイオン電池の生産開始
1998年:書換型DVD-RAM商品化
2004年:耐熱コイン形二酸化マンガンリチウム電池商品化
2005年:車載カメラ用レンズユニット出荷開始
2008年:リチウムイオン電池の安全性を高める耐熱セパレーターを開発
2017年:独自方式の射出発泡成形技術「RIC-FOAM(リッチフォーム)」を開発
2018年:医療・ヘルスケアパッチ向け電池「Air Patch Battery」を開発
2019年:硫化物系固体電解質を用いたコイン形全固体電池のサンプル出荷を開始、ヘッドアップディスプレイ(AR-HUD)製品化
2021年:基板への表面実装が可能なセラミックパッケージ型硫化物系全固体電池を開発
2022年:空中ディスプレイ(AFID)商品化
2023年:小型硫化物系全固体電池の量産品出荷開始