酸化銀電池についての概要、用途、原理などをご説明します。また、酸化銀電池のメーカー7社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。酸化銀電池関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:パナソニック株式会社、2位:マクセル株式会社、3位:稲電機株式会社となっています。
酸化銀電池とは、酸化銀と亜鉛を電極に用いた電池です。SR電池とも呼ばれます。
単位体積あたりのエネルギー密度が高いため、電気容量がアルカリ電池より大きい傾向があります。小型でも大容量の電池を作れる点を活かして、ボタン電池をはじめとする小型電池・薄型電池に使われることが多いです。
また、メーカーや製品にもよりますが、環境問題への対策として有害物質である水銀や鉛を含まないように設計されたタイプも存在します。
酸化銀電池は、放電のときの作動電圧が最後まで一定であること、単位体積当たりの電気容量が高いことが大きな特徴です。主な導入事例としては、医療機器や精密機器の電源などが挙げられます。
高精度な電圧の制御が求められる精密機器や医療機器の電源には、作動電圧の安定性に優れている酸化銀電池が適しています。たとえば、わずかな時間のずれも許されないクォーツ時計や、電子機器である各種測定機器、電卓などに組み込まれています。
酸化銀電池は、電極の正極として酸化銀、負極として亜鉛を採用しています。電池内における電極および電解液間で下記の化学反応が起こることによって、電気を発生させることが可能です。
正極における反応:Ag2O+H2O+2e- → 2Ag+2OH-
負極における反応:Zn+2OH- → ZnO+H2O+2e-
系全体における反応:Ag2O+Zn → 2Ag+ZnO
負極側では、イオン化傾向の高い亜鉛(Zn)が水酸化物イオン(OH-)と反応することで電子(e-)が放出されます。一方、正極側では酸化銀(Ag2O)が水(H2O)と反応し、銀(Ag)に還元されます。
各種アルカリ水溶液を電解液に用いているため、負荷放電特性が良好です。アルカリ水溶液として水酸化カリウム水溶液が使われているタイプはWタイプ、水酸化ナトリウム水溶液を用いたタイプはSWタイプにそれぞれ分類されます。
WタイプとSWタイプの電池では、適している用途が異なります。Wタイプは比較的高い負荷がかかるデジタル時計または多機能時計に向いており、SWタイプは低負荷のアナログ時計向きです。
参考文献
https://biz.maxell.com/ja/primary_batteries/pdf/SR_15j.pdf
https://www.maxell.jp/consumer/button-voltage_05.html
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト7
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | パナソニック株式会社 | 19.2% |
2 | マクセル株式会社 | 19.2% |
3 | 稲電機株式会社 | 15.4% |
4 | セイコーインスツル株式会社 | 15.4% |
5 | FDK株式会社 | 11.5% |
6 | 株式会社村田製作所 | 11.5% |
7 | ソニー株式会社 | 7.7% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月の酸化銀電池ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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