耐電圧試験器についての概要、用途、原理などをご説明します。また、耐電圧試験器のメーカー24社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。耐電圧試験器関連企業の2023年11月注目ランキングは1位:菊水電子工業株式会社、2位:鶴賀電機株式会社、3位:日置電機株式会社となっています。
耐電圧試験器 (英: withstanding voltage tester) とは、電気製品やそれを構成する部品に電圧を印加した際に、十分に絶縁されているかを確認する試験に使用する装置です。
絶縁耐力がなく、高電圧を印可した際に絶縁破壊を起こすと、利用者が感電したり、利用者に障害を与えたり、火災が発生したりすることがあります。この様な事態を回避するために、国内では電気用品安全法にて守らなければならない耐圧が機器によって規定されています。
絶縁性能を評価するための装置として絶縁抵抗計がありますが、耐電圧試験器では、実際に絶縁破壊に至るほどの高い電圧を印加する点が差異です。また、絶縁抵抗計は絶縁能力を定量的に評価するのに対し、耐電圧試験器は、絶縁破壊の有無を定性的に評価します。耐圧試験器や絶縁耐力試験器とも呼ばれます。
耐電圧試験器は、絶縁破壊が起こらないかどうかを確認するために使われます。耐電圧試験器を用いた耐圧試験は、日本だけでなく世界中の安全規格に含まれています。
絶縁抵抗計を用いた絶縁性能試験、さらに保護導通試験とあわせて、電気製品の製造者は最終工程においてこれらの試験を行い、感電・漏電の危険がないかどうかを確認することが義務付けられています。
耐電圧試験器による関連試験項目は4種類あります。
規定の高電圧を規定時間だけ被試験物に印加する試験です。高電圧の印加によって、わずかな電流の漏れも検出可能です。耐電圧試験は、様々な電気製品の安全と品質の確認のため、全数実施が義務付けられています。
耐電圧試験器は被測定物に対し、通常の使用でかかる電圧の10~20倍といった非常に高い電圧を印加し、絶縁破壊による急激な電流の増加が起こるかどうかを試験します。
1,000Vまでの直流電圧を被試験物体に印加して、直流の電気抵抗を測定する試験です。絶縁抵抗試験は、製造過程に関わらず、保守点検等により現地での試験が行われます。
被試験物のグラウンドポストと製品のシャーシとの間に大電流を流し、確実に接地されていることを試験します。
人間が感電したことを想定した試験です。人間のかわりに人体のインピーダンスに相当した回路を接続し、回路に発生した電圧から計算して漏洩電流を求めます。
耐電圧試験器を使用する前には、始業点検が必要です。また、試験中は高電圧が発生するため、点検を怠ると試験者が負傷する恐れがあります。
具体的な点検方法は説明書を参照しますが、一般的に記述されているのは、「試験器が大地と接地されていること」「試験器の外観に割れ、ひびなどの損傷がないか?」「測定リード線および被覆にひび割れなどの損傷がないか?」などです。
さらに、定期的に耐電圧試験器の校正を行う必要があります。校正とは、その測定機器が正しく測定できているかどうかを点検し、耐電圧試験器が正常に機能していることを確認します。
購入後から一度も校正をしていない場合、耐電圧試験器の校正は自分で行うことも可能ですが、高電圧が流れることもあるため、十分な知識および技術を持った人が行わなければなりません。耐電圧試験器の校正は、半年~数年に1度、専門メーカーに行ってもらうのが一般的です。
耐電圧試験器はレンタルで使用することも可能です。ただし機器選定を行う際は、「印可電圧はいくら必要か?」「直流と交流のどちらで試験を行うのか?」という点は、最低限検討しておく必要があります。
レンタル可能な耐電圧試験器は機能として様々なタイプがあります。電圧計および電流計をデジタル表示できるタイプであれば、測定値の読み間違いが生じるリスクの低減が可能です。
また、絶縁抵抗試験も可能なモデルもあるため、絶縁抵抗試験を行うのであれば1台で完結します。必要のない高機能モデルをレンタルしてしまうと無駄な費用がかかってしまうため、実際の使用用途とよく照らし合わせて選択することが大切です。
参考文献
https://www.hioki.co.jp/jp/products/listUse/?category=35
https://www.kikusui.co.jp/knowledgeplaza/?d=safetytest
https://www.measuring.jp/kei/kei05
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2023年11月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 菊水電子工業株式会社 |
14.6%
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2 | 鶴賀電機株式会社 |
10.8%
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3 | 日置電機株式会社 |
9.9%
|
4 | 東神電気株式会社 |
7.5%
|
5 | 株式会社計測技術研究所 |
6.1%
|
6 | 株式会社双興電機製作所 |
5.7%
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7 | 株式会社ムサシインテック |
5.7%
|
8 | 株式会社安田精機製作所 |
4.7%
|
9 | 株式会社テクシオ・テクノロジー |
4.2%
|
10 | 音羽電機工業株式会社 |
3.8%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年11月の耐電圧試験器ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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● AC耐電圧試験最大印加電圧:5kV/100mA(500VA)● DC耐電圧試験最大印加電圧:5kV/20mA、7.2kV/13.9mA(100W)● 絶縁抵抗試験測定範囲:0.001MΩ〜100.0GΩ(D...
2022年10月20日
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2022年10月20日
● 高安定な出力を実現するPWMアンプ方式● 5kV/100mA(500VA)のAC耐電圧試験● 高精度計測±1.5% of reading(電圧計500V以上、電流計1mA以上にて)● ライズ...
2022年10月20日
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2022年10月20日
電子機器の心臓部であるスイッチング電源自動検査システムのパイオニアとして約40年に渡りパワーエレクトロニクス分野でテスターメーカーとして信頼と実績を...
2022年5月30日
実際の安全試験において、複数ポイントの安全試験が必要になる被測定物が多く存在します。従来の安全試験器では複数の試験ポイントを別々に試験するなどの手...
2022年5月30日
コネクタ評価関連の情報をまとめた冊子です。当社で対応可能な評価、それに纏わる事例などを掲載しています。
2022年12月23日
耐電圧試験器のカタログ10件分をまとめてダウンロードできます!お迷いの方は便利な無料の一括ダウンロード機能をご利用ください。
企業
菊水電子工業株式会社 株式会社計測技術研究所 鶴賀電機株式会社 クロマジャパン株式会社 JAPAN TESTING LABORATORIES株式会社 東光器材株式会社TOS5200はPWMスイッチングアンプ方式を採用した電源電圧に依存することなく非常に安定した試験電圧を発生することができる耐電圧試験器です。
測定誤差が非常に低く、試験時間も0.1秒から設定できるので測定精度を犠牲にせずにタクトタイムの短縮を行うことが可能です。
リーク電流に対する感度が10倍向上しているため断線や接触不良の検出をより正確に行うことができます。
端子の配置と構造が最適化されているので、ケーブルの断線や、不意の破損や事故が起こりにくい設計になっています。
7470シリーズは、電気絶縁用ヘルメットの定期点検に最適な超高電圧耐電圧試験器です。
直流・交流ともに対応しており、10 kV~20 kVの定格電圧を出力できます。
ディスプレイも非常に見やすいデジタル表示で、試験手順もプリセットとして50種類登録することができます。
登録した試験機能はさまざまなシーケンスで実行することができ、内臓PLCのリモートインターフェースによって外部から制御することも可能です。
STW-9701はAC耐電圧試験に機能を絞ることで低価格を実現した耐電圧試験器です。
最大定格出力は500 VAで、試験条件は最大100個までをプリセットとして登録し、呼び出すことができます。
試験開始・中止を接点制御可能なリモート端子と、試験結果の合否判定を出力可能な外部I/Oポートを搭載しているので、効率的な検査作業を行うことができます。
またシリアル接続、USB接続を介した外部制御にも対応しています。
TWV-300は、機能を限定することで小型化し持ち運びを可能にしたシンプルなポータブルタイプの耐電圧試験器です。
出力電圧のオン・オフはゼロクロス点で制御されているので、急激な突入電流を防ぎ、被試験品の不具合によるその損傷を防ぐゼロ投入スイッチを採用しています。
試験時間タイマーを搭載しており、1~99秒まで1秒刻みで試験時間の設定を行えます。
外部入出力端子を利用すれば、外部機器との連携を行うこともできます。
自動絶縁耐圧試験器3153は耐電圧試験器と絶縁抵抗計の機能を搭載した交流・直流両用のオールインワンフルスペックモデルの試験器です。
PWM方式を採用しているので、電源電圧によらず正確な試験電圧を発生させることができ、印加電圧を任意のタイミングで上下させることができるランプタイマ機能を搭載しています。
すべてのパラメータを設定でき、これを内部メモリにプリセットできるのでPLCによる完全自動化を構築することができます。
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