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廃液処理装置についての概要、用途、原理などをご説明します。また、廃液処理装置のメーカー24社一覧や企業ランキングも掲載しております。廃液処理装置関連企業の2025年2月注目ランキングは1位:栗田工業株式会社、2位:プリテクノジャパン株式会社、3位:月島環境エンジニアリング株式会社となっています。
早稲田大学大学院でMBE法による窒化物半導体成長に関する研究に従事。2016年に大学院を修了後、非鉄金属系メーカーへ入社。金属製錬工場における設備保全・エンジニアリングの業務に従事。2022年に化学系メーカーへ転職。同様の業務に従事。
廃液処理装置とは、油や酸、アルカリなどの有害成分を含む廃液を処理するための装置です。
有害な物質汚染物質が含まれる場合が多く、適切に処理しないければ環境や健康へ悪影響が発生する可能性があります。廃液処理装置は、有害汚染物質を除去または不活性化するための技術を活用したものです。
ただし、廃液の組成や有害物質は廃液によって異なるため、廃液の種類と目的に応じて適切な装置を選択することが重要です。
廃液処理装置は、さまざまな産業や施設で使用されます。特に工業・化学プロセスにおいて広く使用される装置です。
工場や製造施設では、生産プロセスによって廃液が発生することが多いです。廃水や廃液などの形態で排出されます。廃液処理装置によって有害な物質や汚染物質を除去して廃液を浄化し、環境影響を最小限に抑えることが可能です。
化学工業や研究所では、化学反応や実験によって廃液が生成されることが多いです。これらの廃液には、有害な化学物質や有機溶剤が含まれている場合があります。廃液処理装置によって有害化学物質を除去することが必要です。
食品加工業においても、製造ラインや洗浄プロセスから廃液が発生します。廃液処理装置によってこれらの廃液を浄化し、環境基準に適合させる必要があります。
廃液処理装置は、廃液中の有害物質や汚染物質を除去または不活性化するためにさまざまな原理や技術を利用しています。代表的な方式の1つが燃焼処理です。発生する廃液を燃焼させることで無害化する方法です。石油化学分野や製紙分野など、幅広い分野に普及しています。
また、物理的に汚染物質を除去する方法も広く使用されます。廃液中の固体や浮遊物を分離することによって廃液を浄化します。ろ過装置や遠心分離機がその一例であり、微小な固体粒子や不溶性物質を取り除くことが可能です。
化学的な反応を使用して、廃液中の有害物質を分解する方法もあります。沈降槽や沈降処理では、重い固体や不溶性物質を沈殿させることで廃液を浄化します。蒸留装置は、蒸気化・凝縮のプロセスを通じて廃液を分離し、純粋な成分を回収することが可能です。
廃液処理装置にはさまざまな種類が存在します。以下は廃液処理装置の種類一例です。
フィルタープレスは、フィルターに加圧した廃液を押し付けることで固形物を分離する廃液処理装置です。廃液はフィルタープレートによって濾過され、固形物は圧力をかけて固体状に圧縮されます。廃液を固体と液体に分離することが可能です。
高速回転によって廃液中の固体物を遠心力で分離する装置です。廃液は遠心力によって回転ドラムの壁面に押し付けられ、重い固体はドラムの内側に集まります。清浄な液体はドラムの外側に排出されます。
廃液中の固形物や不溶性物質を沈降させるために使用される装置です。重力によって固体が底に沈殿し、浄化された上澄み液が排出されます。沈殿した固体物は槽の底部で収集され、処理または廃棄されることが多いです。
廃液を蒸発させ、その蒸気を再凝縮することによって成分ごとに分離・精製する装置です。廃液が加熱されることで揮発性成分が蒸発し、再凝縮されて純粋な成分が得られます。このプロセスにより、廃液中の溶質や汚染物質が除去されます。
廃液は、主に有機物系廃液と無機物系廃液に分類されます。
有機物系廃液
有機物系廃液は「特定有害等有機溶媒」「写真現像廃液」「写真定着廃液」「可燃性廃液」「難燃性廃液」の順に、5種類に細分類されます。写真廃液は家庭のカメラ撮影だけではなく、映画のフィルムやレントゲンなどから発生します。有機系廃液の主な処理方法は燃焼処理や生物処理などです。
無機物系廃液
無機物系廃液は「シアン系廃液」「水銀系廃液」「フッ素、リン酸系廃液」「重金属系廃液」「酸、アルカリ性廃液」の順に、5種類に細分化されます。無機物系廃液の主な処理方法は中和処理や活性汚泥処理、凝集沈殿処理などです。
廃液処理装置の設置・管理は厚生労働省が定めた規定を守らなければなりません。廃液処理装置を設置する基準は、無機物系廃液を扱う場合は必ず必要です。
廃液処理装置では、排水溝やピットが塩酸、硝酸または硫酸を含む廃液と、シアン化カリウム、シアン化ナトリウムまたは硫化ナトリウムを含む廃液とで混ざらないことが重要です。混ざり合うことで、有毒なシアン化水素または硫化水素が発生します。廃液処理装置は年に1度の定期自主検査を実施する必要があり、その記録は3年間の保管義務が定められています。
参考文献
https://www.tske.co.jp/search/haieki.html
https://www.sumitomo-toolnet.co.jp/product/environment/jyohatsu-haieki.html
https://kokugoryokuup.com/haisui-difference/
http://irc1.lab.u-ryukyu.ac.jp/?action=common_download_main&upload_id=4792
https://www.chemical-substance.com/roudouanzen/kanri.html
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-29-3-0.htm
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-29-5-0.htm
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 栗田工業株式会社 |
16.7%
|
2 | プリテクノジャパン株式会社 |
9.8%
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3 | 月島環境エンジニアリング株式会社 |
8.8%
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4 | 住友重機械工業株式会社 |
6.9%
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5 | 株式会社バンザイ |
4.9%
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6 | 岩谷産業株式会社 |
3.9%
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7 | 住友電工ツールネット株式会社 |
3.9%
|
8 | 中川化学装置株式会社 |
3.9%
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9 | 株式会社リンカイ |
3.9%
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10 | J&T環境株式会社 |
2.9%
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プリテクノジャパン株式会社
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