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ウレタンローラーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、ウレタンローラーのメーカー29社一覧や企業ランキングも掲載しております。ウレタンローラー関連企業の2025年3月注目ランキングは1位:西日本電線株式会社、2位:株式会社ヨドノ、3位:小野ゴム工業株式会社となっています。
1987年~1991年昭和電線電纜勤務 高分子材料研究室にて電線の被覆材の研究に従事>1991年~1997年小池国際特許事務所にてパテントエンジニアとして勤務>1997年~2005年GE横河メディカルシステムにて知財部員として勤務>現在、ライターとして活動
ウレタンローラーとは、金属製のロールにウレタンゴムを接着した部品です。
搬送コンベア、プリンターやフィルム包装機など精密機器の搬送部品として使われています。ウレタンローラーは様々な機械の搬送部品などとして使用されるため、使用する機械に応じて手のひらサイズの物から幅が1メートルを超える物までさまざまです。
素材として使用されるウレタンゴムは耐摩耗性や化学薬品への耐性を備えており、他の合成ゴムと比べると摩耗に最も強いです。そのため、繰り返し摩擦が生じる箇所に使用される部品として適しています。
ウレタンローラーは、搬送コンベア、プリンターやフィルム包装機など精密機器の搬送部品、産業用車両の車輪としても使用されています。摩耗に強い特徴を持つため、長年使う機械の部品に適しています。
繰り返し摩擦が生じる箇所によく使われており、プリンターなどの搬送ガイドやフィルム包装機のガイドローラーとして最適です。ガイドローラーとして使われる場合は、2つのロールを接触させてその間に紙やフィルムを挟み込んで押し出す構造になります。
この場合は常に2つのロールが接触した状態になり、摩耗が生じやすいため、耐摩耗性に優れたウレタンローラーが好適です。搬送コンベアも同様で、コンベアベルト部分と常に接触していることから耐摩耗性の高いウレタンロールが使用されます。
ウレタンローラーは、金属製の芯材の周りにウレタンゴムを圧入して製造します。この際、ウレタンゴムの表面を研磨すると、ウレタンローラーのサイズの微調整が可能です。また、ウレタンローラーの表面に溝を設け、滑り止めなどを作製する場合もあります。
なお、ウレタンローラーを形成するウレタンゴムは、耐摩耗性が高い上、耐油性や化学薬品への耐性も備えています。そのため、油や薬品を使う製品を包装する機械の部品としても向いています。
一方、ウレタンゴムは耐水性や耐湿性は低く加水分解を起こすため、水を使う場所や湿気の多い環境での使用には不向きです。また、通常のウレタンゴムは熱にも弱いため高温の箇所で使用すると熱変形してしまう可能性があります。
耐熱限界温度は100℃、耐熱安全温度は80℃と言われており、常時60℃で1時間に数回80℃に達する環境であれば使用に問題はないと言われています。それ以上の高温に達する箇所で使う場合は、耐熱性ウレタンゴムの使用が必要です。
ウレタンローラーは、その使用用途に応じて様々な表面溝加工が施されます。以下に代用的な例を挙げます。
ねじ切り溝加工
ねじ切り溝加工では、ローラー表面にネジ状の溝を形成して、ローラーの表面積を増大させています。薬品塗布などに用いられるロールコータ用に適用されています。
縦溝加工
縦溝加工では、ローラー表面に縦溝 (ローラー軸方向に垂直な方向の溝) を形成して、ローラー表面の放熱性を高めたり、摩擦係数を高めたりしています。縦溝加工をしたウレタンローラーは、段ボールのくわえ込みローラーやフィルム製袋用送りローラー、絞りローラーに使用されています。
横溝加工
横溝加工はローラー表面に横溝 (ローラー軸方向に沿った溝) を形成して、ローラーに軟らかさを付与することで摩擦係数を高め、ベルト等のスリップや蛇行を抑制しています。フィルムや段ボールのくわえ込みローラーに使用されています。
ヘリカル溝加工・ダイヤカット溝加工
ウレタンローラーの幅方向に斜めに連続した溝が加工されているヘリカル溝加工は、ベルトなどのスリップや蛇行の抑制やローラーの放熱性を高める目的で形成されます。なお、ウレタンローラー表面に幅方向に対して斜交する溝を複数設けたダイヤカット溝加工も同様です。
テーパークラウン加工・ラジアルクラウン加工・逆ラジアルクラウン加工
両端よりも中央部が太く、太い部分への移行がテーパー状となされているテーパークラウン加工は、ローラー本体のたわみの補正のために設けられています。両端よりも中央部を太くするラジアルクラウン加工は、ローラーの圧力を高めるなどの目的で施されます。
一方、両端よりも中央部が細い逆ラジアルクラウン加工は、搬送物の脱落を防止するためのガイドなどへの使用が好適です。
その他
ローラー表面にクレープ加工をすると、ローラー表面の面粗度が高まり、グリップ力や摩擦力の増強が可能です。低摩擦処理加工は、ゴムそのものの特長を損なわずにゴム表面の摩擦係数を小さくする加工方法です。ローラー表面へのゴミ・ほこりの付着防止やフィルム等の巻き付きを防止できます。
ウレタンローラーベアリングは、小径・深溝玉軸受の外径に直接ウレタンゴムを装着した小型のウレタンローラーです。コンベアを中心とした搬送装置・ソーターや自動車等生産ラインでの構内搬送機器、半導体製造工場内の天井搬送ラインの各種機器類、立体駐車場装置、各種金融機 (ATM) の紙幣識別・搬送機構、エレベータドアなどの各種開閉扉に使用されています。
参考文献
https://www.ontech.jp/column/theme01/column09.php
https://www.urethane.co.jp/products/roller/
https://urethane-gum.com/blog/20190311-3894.html
http://www.moritakaroller.co.jp/technology/
https://www.ntn.co.jp/japan/products/catalog/pdf/3021.pdf
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 西日本電線株式会社 |
15.6%
|
2 | 株式会社ヨドノ |
12.5%
|
3 | 小野ゴム工業株式会社 |
9.4%
|
4 | 阪口化成株式会社 |
9.4%
|
5 | 株式会社ソマールゴム |
6.3%
|
6 | 株式会社岡本ローラ製作所 |
6.3%
|
7 | 株式会社金陽社 |
6.3%
|
8 | 株式会社フコク |
6.3%
|
9 | シシクアドクライス株式会社 |
6.3%
|
10 | 株式会社東北車輌製造所 |
6.3%
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