低温インキュベータについての概要、用途、原理などをご説明します。また、低温インキュベータのメーカー13社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。低温インキュベータ関連企業の2023年11月注目ランキングは1位:株式会社島津理化、2位:フナコシ株式会社、3位:ワケンビーテック株式会社となっています。
低温インキュベータとは、一定の低温温度にて槽内を管理することができる機器です。低温恒温機や、低温試験機、低温培養器などとも呼ばれています。製品によって管理できる温度に多少の幅がありますが、おおよそ-15℃〜60℃の間で設定することができます。
プログラム機能を搭載した低温インキュベータでは、時間と温度について複数のパターンを組み込んで管理することも可能です。幅広い分野において温度管理を必要とする作業や工程で使用され、培養や保管の他に、品質管理や実験・試験などの目的で利用されています。
低温インキュベータは、電子部品、食品、精密機器や生物を扱う機関など、多くの分野で使用されています。
低温の一定の環境を必要とする場合に用いられており、植物の発芽実験や環境試験などの低温や恒温下での試験や実験、電子機器など精密な管理が必要な部品の保管、菌や微生物など生理学的分野での培養や保管などが具体的な使用用途です。
食品分野では、HACCPの食品衛生管理手法やISO 22000認証に関連した、厳格な保存試験に用いられています。医薬品や化粧品の長期連続安定性試験にも利用されます。
低温インキュベータが槽の内部の温度を一定に保つ方法は、主に2種類あります。「送風循環方式」と呼ばれる槽内の空気を循環させる方法と、「エアジャケット方式」と呼ばれるジャケットによって層の外側から作り出した風の流れによって温度をコントロールする方法です。
冷却装置は、ハイドロフルオロカーボン(HFC)系の冷媒を用いたものの他、ペルチェ素子を用いたものなどがあります。長期使用では冷却器に霜が付きやすくなりますが、インバーター制御の活用により霜付きを改善し、定期的なデフロスト(ホットガスによる霜取り)の必要性を軽減した製品もあります。
低温インキュベータの用途は非常に多様ですが、製品によって細かい仕様が異なってくるので、用途に合ったものを選ぶことが重要です。選定する際に確認するべきポイントの一例は下記の通りです。
温度範囲だけでも、-10~+50℃、0~60℃、-20~+85℃など、いくつかの種類があります。例えば、食品の保存試験を行う場合などは、常温(10 ~35℃)・冷蔵(0~10℃)、冷凍(−15℃以下)という想定で製品選定を行う必要があります。また、温度分布精度も、±0.3℃であったり、±2℃であったりと、製品によって様々なので留意が必要です。
大きさは、卓上型モデルからフロアタイプまで様々なものがあります。振動が気になる場合は低振動の製品を、運転プログラムを詳細に設定したい場合はプログラム機能の充実した製品を選ぶと良いでしょう。
安全性を重視する場合は、自動過昇防止機能、過昇防止器、過電流漏電ブレーカなどを備えた製品を選ぶと良いでしょう。
長期連続試験を行う場合には、長時間の稼働を想定して製造されている製品を選ぶと安心です。中には、トラブルを想定して独立冷凍回路を2つ備えている製品もあります。高精度の試験が必要な場合は、据付時の校正精度にも留意する必要があります。
参考文献
https://www.yamato-net.co.jp/word/20
https://www.espec.co.jp/products/env-test/crh/
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エッペンドルフ株式会社 株式会社サンプラテック PHCホールディングス株式会社 朝日ライフサイエンス株式会社 日本フリーザー株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年11月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社島津理化 |
10.4%
|
2 | フナコシ株式会社 |
9.8%
|
3 | ワケンビーテック株式会社 |
9.3%
|
4 | 株式会社日本医化器械製作所 |
9.3%
|
5 | ヤマト科学株式会社 |
8.7%
|
6 | 柴田科学株式会社 |
8.7%
|
7 | 日本フリーザー株式会社 |
7.7%
|
8 | 株式会社北浜製作所 |
7.7%
|
9 | 富士フイルム和光純薬株式会社 |
7.7%
|
10 | PHCホールディングス株式会社 |
7.1%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年11月の低温インキュベータページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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2023年4月18日
2021年7月17日
2021年7月17日
2021年7月17日
2021年7月17日
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企業
エッペンドルフ株式会社 株式会社サンプラテック PHCホールディングス株式会社 朝日ライフサイエンス株式会社 日本フリーザー株式会社フクシマガリレイ株式会社のインキュベーターは、恒温保管培養に最適な冷凍機付きインキュベーターです。
内容量は50 Lから408 Lまで5種類のラインナップがあり、最大8ステップ、2パターンのプログラム運転が可能です。
ドアを一定時間開放すると警報が鳴るように設定でき、インキュベーターの閉め忘れ防止にも対応しています。
温度設定範囲は-15~50 ℃ですが、温度異常警報標準装備があることから、設定温度から外れた場合に気づくことができます。
低温インキュベーター LAB Lineは標準モデルで-15 ℃~50 ℃、ワイドレンジで-20 ℃~60 ℃の温度設定に対応しています。
運転プログラムは1から8ステップ間にて設定でき、最大8ステップを2パターンで設定登録することが可能です。
インキュベーター内部は、サンプルに風が直接当たりにくい構造になっており、乾燥を防ぐことができます。
また、温度異常に警報が鳴るよう設定することも可能で、インキュベーターのドア閉め忘れ防止にもなります。
サーモフィッシャーのHeratherm低温インキュベーターは、ペルティエ技術によって高い省エネ性と温度安定性を実現したインキュベーターです。
インキュベーターの内部にはインナーガラスドアが付いているため、温度変動を抑えて庫内環境を確認することができます。
内装はステンレス製となっており、掃除やメンテナンスが容易にできるよう設計されています。
設定温度は5~70 ℃であり、サイズは中型178 L及び大型381 Lの2つのラインナップから用途に応じて選択可能です。
フナコシのSLC-25Aは、電気配線接続孔付きのコンパクト低温インキュベーターです。
ペルティエ素子を使用することで、設定温度全域の温度変動を最小限に抑えるだけでなく、インキュベーター内へ配線を通すためのキャップ(配線用)は自由に着脱可能です。
温度は3~65 ℃で設定でき、マイコン制御とアルミ5面の自然対流方式によって庫内全体の温度分布が均一に維持されます。
アルミには抗菌性が付与されているため、コンタミネーションの防止にもつながります。
冷凍機付インキュベーター(低温インキュベーター)MIR-154は-10 ℃から60 ℃まで温度設定が可能で、食品、電子工学などの研究用途にも使用できます。
液晶コントロールパネルが搭載されているため、従来機種よりも操作性・視認性が上がっています。
カレンダー機能は、24時間モードとタイマーモードから自由に選択することが可能です。
機密データを取り扱う場合には、4桁のパスワードによるキーロックを設定することで、不正アクセスを防止できます。