全てのカテゴリ
閲覧履歴
ディスポシリンジについての概要、用途、原理などをご説明します。また、ディスポシリンジのメーカー14社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ディスポシリンジ関連企業の2024年10月注目ランキングは1位:株式会社サンプラテック、2位:株式会社コクゴ、3位:株式会社フロンケミカルとなっています。
1993年~2019年に日本化薬株式会社医薬研究所にて医薬品の研究開発、各種生体試料の分析に従事。危険物取扱者、放射線取扱主任者として施設管理業務も担当。2019年に同業他社に転職、現在まで同様の業務を担当。専門書執筆・翻訳・校閲活動も行っている。>LinkedIn: h
ディスポシリンジとは、ディスポーザブルシリンジの略称であり、一般的にはポリプロピレンやポリエチレンなどの樹脂製の使い捨てシリンジのことです。
シリンジは本来、注射器を構成する部品のうち、筒の部分を指します。それに対して、ディスポシリンジは通常、針以外の注射器全体が一体の製品として使用・販売されています。
ディスポシリンジの主な用途は、医療における注射や薬物の計量、実験や分析において液体の計量、注入などです。また、液体だけではなく、気体の抜き取りや密閉容器の加圧などに用いられることもあります。
ディスポシリンジは使い捨てとして用いられるため、不純物や異物の混入 (コンタミネーション) の恐れが低いことが特徴です。そのため、特に医療用途や化学実験用途で重宝されています。
ディスポシリンジはシリンジ (筒の部分) と可動部であるプランジャ (押子) 、プランジャが動作するときに気密性を確保するガスケット部分で構成されています。プランジャが前後することで内容積を変化させ、気体や液体を吸引・吐出できるようになっています。
ガスケットは気密性を高めるため、ゴムなど軟質のものを用いる場合が多いです。
ディスポシリンジのシリンジ部分とプランジャ部分は樹脂製である場合がほとんどですが、内容物に接液するガスケット部分には気密性確保のために、ゴム素材を用いることが一般的です。ゴムは成分の溶出が多い素材として知られているため、使用目的を考慮し、ゴム素材の使用が適切かを検討する必要があります。
最近では、ガスケットにゴム素材を使用しないオールプラスチックの製品も存在しています。プラスチック製品についても、一般的なポリプロピレンのほか、化学実験用にはフッ素樹脂を用いたものもあります。
このように、材質は多様な使用となっており、選定時には材質が使用目的にあったものであるか確認することが大切です。
先端の形状は、ルアースリップ型とルアーロック型の2種類が代表的です。
ルアースリップ型
ルアースリップ型は先端がテーパ状となっており、注射針をまっすぐ差し込んで使用します。ル注射針を付け替えて使用する場合や、先端にチューブなどを接続して用いる場合に使用される場合が多いです。
ルアーロック型
ルアーロック型は先端にロック機構がついており、注射針をねじ込むことでしっかりと固定することが可能です。注射針が外れることで危険が及ぶような有害液体の計量時などに使用されます。
そのほかの形状として、浣腸や膀胱洗浄の用具との接続に用いられる浣腸式、カテーテルに接続する際に用いられるカテーテルチップ型などがあります。
筒先位置は、主に中口と横口の2種類があります。
中口
中口は筒先がシリンジ中心から伸びている形状であり、主に小容量の製品に広く使用されます。
横口
横口は筒先がシリンジの円周部付近から伸びており、容量が大きな製品に主に使用されています。これは、大容量のシリンジでも針の取り回しが容易であり、注射時に角度をつける必要がないことと、太いシリンジの空気抜きは円周部の1箇所に空気を集めたほうが行いやすいことが理由です。
医療用として販売されているディスポシリンジは、注射や採血に用いられることが前提であり、滅菌された状態で販売されています。
研究用・実験用のディスポシリンジは、仕様により滅菌されていないものもあるため、目的に応じて選択する必要があります。
有機溶剤などを計量する際は、樹脂が変質する可能性があるため、事前に耐溶媒性の確認が必要です。また、シリンジの樹脂成分や樹脂の可塑剤の成分が溶出する可能性があります。
そのため、樹脂を使うことで使用目的が妨げられないかの事前検討をすることが好ましいです。これらの理由で、有機溶剤の計量を行うときは、事前の検討が必要です。有機溶剤の種類によっては、ガラス製のシリンジ (ディスポーザブルでない) を用いらなければなりません。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年10月の注目ランキングベスト6
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社サンプラテック |
33.3%
|
2 | 株式会社コクゴ |
22.2%
|
3 | 株式会社フロンケミカル |
11.1%
|
4 | テルモ株式会社 |
11.1%
|
5 | 株式会社島津ジーエルシー |
11.1%
|
6 | ジーエルサイエンス株式会社 |
11.1%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年10月のディスポシリンジページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社