強力ニッパーのメーカー11社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
日本工業規格(JIS)による、ニッパーの規格は、2種類あります。
強力ニッパーと斜ニッパーです。
ニッパーは、J型とI型があります。
国内メーカーにおいて、I型は、ほとんどつくられておらず、J型の形状をしているタイプが主になります。
強力ニッパーは、その刃部の断面形状の違いによりさらに、強力刃タイプと薄刃タイプに分類されます。
斜ニッパーとは、刃部が斜めになっており、電子基板の余分な半田の切断や平行線の分割に使用されます。
強力ニッパーの刃部形状やその材質によって、切断能力は異なります。
基本的に、すべて強力ニッパーというJIS規格に準じたニッパーとなっています。
JIS規格で表す切断能力とは、JISによって決められた鉄線を規定の荷重以下で切断できることを表します。
ニッパーの刃部中央に、決められた試験用鉄線を挟み、試験用鉄線をくわえる点の荷重を規定された値以下で切断できなければなりません。
ニッパーの大きさをあらわす、呼び寸法によって、試験用鉄線の線径やくわえる点の荷重は異なります。
JIS規格に準じた同じ強力ニッパーでも、各製造メーカーによって、さまざまなものがあります。
その違いとしては、ニッパーの材質となる鋼材の違いであり、それによって価格帯がわかれます。
ニッパーの材質は、炭素工具鋼材や機械構造用炭素鋼鋼材、または同等以上の品質となる鋼材でつくられています。
必要な切断能力をそなえながら、用途にあった性質をもつ鋼材を使用し、その利便性を高めています。
硬いと耐摩耗性は高まりますが、衝撃に弱く、欠けやすくなります。
やわらかいと硬いものを切ることができず、摩耗にも弱くなります。
刃部形状によっても用途がわかれます。
強力刃タイプは、高い耐久性があり、ピアノ線や軟鉄線などの硬質材の切断に適しています。
薄刃タイプは、シャープな切れ味があり、電線や銅線など柔らかいものの切断に適しています。
あくまで基本的分類であり、同じ強力ニッパーであっても、切る対象物にあわせて、さまざまなタイプがあります。
ニッパーの等級は、品質によって、H級及びN級の2等級があります。
等級は、切れ味をみる試験や変形試験によって分けられます。
参考文献
https://www.handtool.or.jp/JIS/heavy%20duty%20cutting%20nippers.html
https://blog.f-gear.co.jp/item/comparison/nipper_kyouryoku/
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