カートリッジ純水器についての概要、用途、原理などをご説明します。また、カートリッジ純水器のメーカー16社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。カートリッジ純水器関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:三浦工業株式会社、2位:オルガノ株式会社、3位:東西化学産業株式会社となっています。
カートリッジ純水器とは、水道の蛇口に接続するだけで手軽に純水を精製できる装置です。純水器の設置も複雑な施工をせずに済むため、導入のハードルも非常に低いのが特徴です。前処理フィルターやイオン交換樹脂を使用して、水道中に含まれる鉄やマンガン、カルシウムなどの不純物を除去して純水を精製します。これらのフィルターや樹脂は定期的な交換が必要ですが、カートリッジ式のため簡単な作業で交換できます。このように非常に扱いやすいため、研究施設で使用されています。
カートリッジ純水器の用途は、水道水から鉄や塩素、カルシウムなどの不純物を除去し純水を精製する用途で使われます。実験や研究には不純物が含まれている水道水を使うことができないため、純水が必須になります。そのためカートリッジ純水器は主に研究施設で利用されることが多くなっています。最近は自動車の洗浄や加湿器用途に使用されることもあり、一般向けの需要も増えつつあります。ただカートリッジ純水器は比較的大型であることが多いため、容量の小さいものを選ぶ必要があります。
ここではカートリッジ純水器の純水精製原理について説明します。基本的には前処理フィルターとイオン交換樹脂の2ステップを経て精製されます。
前処理フィルターは活性炭フィルターとも呼ばれ、水道水中に含まれている残留塩素を除去する役割があります。塩素はイオン交換樹脂を劣化させる要因になるため、このような処理が必要になります。基本的にはカートリッジ純水器とセットで販売されているため、特別気にする必要はありません。ただ、吸着できる塩素容量は決まっているので、定期的な交換が必要です。
イオン交換樹脂には陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂の2種類あり、この2つを組み合わせることで純水を精製できます。陽イオン交換樹脂は水道水中のカルシウムイオンを、陰イオン交換樹脂は硫酸イオンなどを吸着します。その際にもともと保持していた水素イオンと水酸化物イオンを放出し水になります。
以上の2ステップで純水を精製しますが、誤った使い方をするとフィルターや樹脂が目詰まりや劣化を起こし使用不可となるので注意が必要です。
参考文献
https://jyunsuiki.com/
https://www.monotaro.com/s/c-9892/
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カートリッジ純水器のカタログ一覧はこちら企業
朝日ライフサイエンス株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 三浦工業株式会社 | 25.7% |
2 | オルガノ株式会社 | 14.3% |
3 | 東西化学産業株式会社 | 8.6% |
4 | 室町ケミカル株式会社 | 6.7% |
5 | サンエイ化学株式会社 | 6.7% |
6 | 三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社 | 5.7% |
7 | 株式会社栄光 | 4.8% |
8 | 大洋技研株式会社 | 4.8% |
9 | 株式会社テクノス・ジャパン | 4.8% |
10 | 日本アレックス株式会社 | 4.8% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月のカートリッジ純水器ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されているカートリッジ純水器が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
カートリッジ純水器 PWシリーズは、製品としての信頼性を維持しながら、大幅なコストの削減を実現したカートリッジ純水器です。
イオン交換樹脂の交換・再生サービス体制を独自に確立したことで、ランニングコストを低減しています。イオン交換樹脂のグレードは一般純水用、超純水一次ポリッシャー用、超純水一次・最終ポリッシャー用の3種類があり、目的に合わせて選択可能です。
カートリッジ純水器の前段・後段に設置するフィルターはオプション品として販売されることが多いですが、PWシリーズではこれらのフィルターが標準装備されています。
カートリッジ純水器 Muromac MRは、独自の「iシステム」を搭載したIoTタイプが選択できるカートリッジ純水器です。自社で製造した部品を組み立てることで、価格を抑えることに成功しています。
IoT搭載型のタイプでは小型の流量および水質センサーが取付けられており、インターネット接続した端末によってこれらを遠隔監視することが可能です。また純水器を2本直列でつないだ2段システムが採用されているため、1段目の純水器がブレイクした場合にも2段目を用いて純水を製造できます。
カートリッジ純水器 クラスピュアは、長年にわたる創意工夫により操作性を追求してきたステンレス製のカートリッジ純水器です。メッキ用水や冷却用水・検査分析用水など、高い純度が求められる分野にも用いることができます。
純水採取のための準備は付属の接手と水質計のセットのみ、本体の水抜きプラグを用いて簡単に水抜きが可能など、ユーザーの手間を減らす工夫が各所になされている製品です。
ステンレス素材を本体に採用したことで、耐久性だけでなくデザイン性も優れています。
カートリッジ純水器 IPは、現場での薬品再生作業を不要にした、取り扱いが簡単なカートリッジ純水器です。
水道水から電気伝導率1µS/cm以下の高純度な純水を供給可能で、メッキ用水や塗装用水・各種の洗浄用水など幅広い分野で利用されています。処理水の純度を監視するための電気伝導率計や、さらに純水の純度を高めたい場合に有効な活性炭フィルターなど、用途に応じたオプション品を選択可能です。
低使用量にも問題なく対応しており、純水の使用量が少ないライトユーザーにも適しています。
カートリッジ純水器 Gシリーズは、国内でトップシェアを誇るボンベタイプのカートリッジ純水器です。得られた純水は、実験器具やガラスレンズの洗浄や化学品の製造をはじめ、さまざまな用途に用いることができます。
水道の蛇口などの配管に接続するだけで簡単に純水が得られる省エネルギー・経済的な設計であり、面倒な設置工事は必要ありません。オプションとして、前段や後段にフィルターを設置したり、水質計を組み込むことも可能です。