モータードライバIC

モータードライバICとは

モータードライバIC

モータードライバIC(英語: Motor driver integrated circuit)とは、モーターを駆動するために必要な電圧や電流を出力し、制御を行う電子部品です。ACモーター/DCモーターブラシレスモーター/ブラシ付きモーター、ステッピングモーターなど、モーターにもさまざまな種類があり、それぞれ駆動する電圧、電流、信号などが異なるため、それぞれに合わせたモータードライバICを選択する必要があります。

モータードライバICの使用用途

モーターは、家電製品、携帯機器、OA製品、産業機器、自動車など家庭用から産業用まで、さまざまな機器に使われています。世界の消費電力全体の約50%はモーターによるとも言われています。モーターの用途に応じて、高精度、低騒音、低振動、高速回転、高効率、低消費電力、高信頼性など、要求される性能もさまざまです。これらの性能は、モーターの種類や駆動方法や制御方法によって大きく影響するため、適切なモータードライバICを選ぶことが重要です。

モータードライバICの原理

モーターに流す電流の大きさ、印加する電圧、タイミングや向きなどを調整することで、モーターの回転速度、トルク、開始/停止、正転/逆転などを制御することできます。そのために、モーターと電源の間にパワートランジスタなどのスイッチング素子を接続して駆動回路を構成します。例えば、4つのスイッチング素子を用いて構成されるHブリッジと呼ばれる駆動回路があり、それぞれのスイッチング素子のオン/オフをモータードライバICを使って制御します。

実際は、モーターの種類によって回路構成や制御方法が異なります。例えば、ブラシ付きDCモーターは、フルブリッジ回路を構成してPWM制御します。また、ブラシレスDCモーターは、ハーフブリッジ回路を構成してPWM制御します。また、ステッピングモーターは、パルスを1回入力するごとに決まった角度だけ回転します。よって、これらの回路構成や制御方法など、モーターの種類に合ったモータードライバICを使う必要があります。

参考文献
https://techweb.rohm.co.jp/motor/knowledge/basics/basics-01/21
https://www.marubun.co.jp/service/technicalsquare/a7ijkd000000bom5.html
https://voltechno.com/blog/motordriver/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です