光学部品

光学部品とは

光学部品 (英: Optical component) とは、光の性質を利用した光学機器・装置を構成する部品の総称です。光学素子とも呼ばれます。

光学部品の種類

基本的な光学部品には、レンズ、ミラー、フィルター、プリズムがあります。

1. レンズ

レンズは、光を集束あるいは発散させる光学部品です。機能の異なる様々な形状があり、球面レンズ、非球面レンズ、屈折率分布レンズや、ロッドレンズのような特殊形状レンズなどに分類されます。薄いシート状のフレネルレンズや、平面上にレンズが並んだレンチキュラーレンズフライアイレンズなども幅広い分野で利用されています。

2. ミラー

ミラーは光を反射させる光学部品で、平面ミラー、球面ミラー、自由曲面ミラーに分けることができます。形状だけでなく、金属膜や誘導体膜などのコーティングタイプによっても反射率などの性能が大きく異なります。

3. フィルター

フィルターは、光を反射または吸収することによって、特定の光だけを透過する光学部品です。光量を調整するNDフィルター、特定の波長を吸収する色ガラスフィルター、特定の偏光のみを透過する偏光フィルターなどがあります。

4. プリズム

プリズムは、光を反射させたり、波長ごとに分散させたりする光学部品です。45°直角プリズムやウェッジプリズムコーナーキューブ、リトロリフレクターなどがあります。プリズムはレンズやミラーの機能も持ち合わせているため、これらの代用として使用される場合もあります。

このほか、代表的な光学部品には、ビームスプリッター、偏光子、光変調器回折格子などがあります。

光学部品の用途

光学部品は、様々な分野の光学機器に使用されています。ディスプレイやプロジェクター、カメラなどの映像機器、望遠鏡や顕微鏡など観察機器、ミリ波レーダー分光器などの計測機器、CDやDVDなどの記憶装置、電球やLEDなどの照明機器、光ファイバーなどがその一例です。LEDレンズCCTVレンズなどのように、用途別の呼称が用いられる光学部品も多数存在します。

参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpnjvissci/36/1/36_1/_pdf/-char/en
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpnjvissci/36/2/36_16/_pdf

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