コーナーキューブのメーカー15社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
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コーナーキューブは入射した光を再帰反射させ、入射方向へ戻す機能を持っています。反射された像は反転状態です。入射角0°の場合のみ再帰反射性を持つミラーとは異なり、コーナーキューブの再帰反射性は入射角が大きい場合でも有効です。この特長を生かして、光軸調整の困難な作業や作業時間を短縮したい場合などに頻繁に利用されます。コーナーキューブの反射面は三面あります。一般的に光の全反射現象が得られる許容最大入射角は理論上5.7°までです。
レーザを使った測長機のリフレクター(反射鏡)として使用されています。月と地球の距離を測定するために開発され、アポロ宇宙船が月に着陸した時に月面に設置されました。
身の周りにもこの性質を利用したものが多く存在します。自転車の後部に付いている赤い反射板や、道路上・道路脇に設置されている反射板(オレンジあるいは無色)にも非常に小さなリフレクタが多数集積されています。最近ではより小型になったシール型も販売されています。
ホロー型とプリズム型の2種があります。両方とも3つ面での反射を利用する基本的な構造は同じです。
3つの面は互いに直交する関係で設置されます。その3つの面をそれぞれxy 面・yz 面・zx 面とします。例えば,xy 面で光が反射されるとき,光の進行方向を示す3次元ベクトル成分のうちz 成分のみ符号が反転し、x 成分・y 成分は変化しません。同様に、yz 面のときは x 成分が、zx 面のときは y 成分の符号が反転します。この性質より、 3つの面で順次反射されることにより、入射する方向ベクトルが [a, b, c] であった光線は、反転して [-a, -b, -c] となります。つまり、来た方向へ光を返します。入射した光が反転する順番の組み合わせは全部で6通りあり、光線が入射する位置によって決まります。結果的には反射する順番に関係なく全成分の符号が反転します。
観測局と人工衛星の相対速度によって生じる「光行差」によって、正確な直交度を持つリフレクタよりも直交度を少しずらした方が有効となります。実際に使用されている人工衛星のリフレクタの多くは直行度を意図的にずらしています。
参考文献
https://www.global-optosigma.com/jp/Catalogs/pno/?from=page&pnoname=CCB&ccode=W3126&dcode=
https://geo.science.hit-u.ac.jp/research/minilec-ccr/
https://www.chuo.co.jp/contents/hp0098/list.php?CNo=98&ProCon=3285
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社