浄化設備・装置とは
浄化設備・装置 (英: Purification facility/equipment, Sanitation facility/equipment) とは、対象物から汚れを取り除いて清浄、清潔にする設備・装置の総称です。
浄化の対象となる物によって多くのバリエーションがありますが、ここでは最も一般的な水および空気の浄化設備・装置について例示します。
水の浄化設備・装置の種類
水を浄化する設備・装置には、水利用のための用水処理に用いられるものと、利用後の排水処理に用いられるものがあります。水処理の技術は、ろ過に代表される物理法、イオン交換や浸透圧の原理を利用する物理化学法、中和や酸化還元の原理を利用する化学法、微生物や植物を利用する生物法の4つに分類されます。
循環ろ過装置や海水ろ過装置、中和装置、逆浸透膜浄水器 (RO装置) のように単一の処理技術を用いた装置もありますが、水処理プラントや排水処理装置などでは、通常、複数の技術を組み合わせて処理が行われます。浄化する水の性質によって適用される技術が異なることから、各技術のコストも勘案した上で、最も効率的な処理工程を採用するのが一般的です。
空気の浄化設備・装置の種類
空気を浄化する技術には、ULPA・HEPAのようなフィルタや、電気集塵機、ヒューム集塵機、湿式集塵機などを用いる物理的方法、セルフィールのように触媒を利用する化学的方法、紫外線やオゾンなどを利用する生物的方法があります。
排ガス処理装置は複数の技術を組み合わせて構成されることが多く、浄化対象となる空気の性質と目的に応じて適切な手法を選定する必要があります。
半導体や食品の製造現場、医療現場などにおいて、極めて高い空気清浄度を保つために使用されるのがクリーンルームです。インダストリアルクリーンルームとバイオロジカルクリーンルームがあり、それぞれ国際規格に則って、空気中のほこりや細菌数、温度、湿度、室圧が制御されます。