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防水ねじについての概要、用途、原理などをご説明します。また、防水ねじのメーカー12社一覧や企業ランキングも掲載しております。防水ねじ関連企業の2025年2月注目ランキングは1位:武蔵オイルシール工業株式会社、2位:鍋屋バイテック会社、3位:株式会社大丸鋲螺製作所となっています。
防水ねじとは、座面 (ねじの頭部の裏側) にねじと締結物との隙間を防水するためのシール部品が付属したねじのことです。
シール部品はシールリング、シールドリング、Oリングなど、ねじメーカーによって名称は異なりますが、同じ役割をはたします。一般的に、ねじの座面と被締付物のと間にはわずかな隙間ができるため、水や有機溶媒の侵入経路になりやすい場所です。
防水ねじで用いられるシール部品は耐水性と密閉性が高く、座面と被締付物の隙間を塞ぐことができます。このため、家電製品の電子基板を水の飛沫から保護したり、屋外で使用する機械に雨水が浸透するのを防いだりする目的で使われるねじです。
防水ねじは、精密機器や水に触れやすい機器を浸水から守るために使われます。特に以下の機器では防水ねじが欠かせません。
防水パッキンとねじを別々に購入すると、サイズが合わなかったり密閉性が弱かったりする恐れがあります。防水性のシール部品がセットになった防水ねじを選べば、高い防水性を確保することが可能です。
防水ねじは水がかかる環境を想定しているため、本体 (ビス部) は錆びにくいSUSで作られています。座面 (頭部の裏側) には、本体のサイズに合ったシール部品が付随しており、被締付物との隙間を塞ぐ役割を果たします。
シール部品の材質はニトリルゴムが一般的です。ニトリルゴムは、アクリロにトリルと1,2-ブタジエンの重合で合成されます。水だけでなくガソリン、アルコールなどの溶媒にも耐えられるため、油脂の浸透防止にも使用可能です。
ただし、酢酸エチルやエーテルには腐食されるので、これらの有機溶媒への耐性が求められる場合はフッ素樹脂 (PTFE) 製のものを選びます。
防水ねじは基本的に外部のカバーなど、水がかかるところの使用を想定されたねじです。適正な使い方をしないと、相手側のナットが破損したり、防水ねじを使用して組み立てた製品や、機器が破損したりすることがあります。
これを防ぐために、基本的な考え方は下記となります。
防水ねじを締結する際には、締結条件の選定に気をつけなければなりません。一般的にねじが対象物を固定する締結力は、ねじ自体が弾性変形によって伸ばされ、元の長さに戻ろうとする力によって生み出されます。ねじを引っ張るための力はねじの締め付け作業によって発生しますが、トルクが引っ張り力に変換できるのは、ねじの螺旋形状によるものです。
重たい荷物をまっすぐに上に持ち上げるには大きな力が必要ですが、なだらかな斜面を滑らせれば、比較的小さな力で荷物を高い位置に運べます。滑らかに回るタイヤがついた台車を使えば、さらに軽い力で運ぶことが可能です。
一般のねじ締結が台車を使った場合とするなら、防水ねじの締結は斜面を滑らせた場合に相当します。つまり、シール部品が締結時の抵抗になり、十分な軸力が得られないこともあります。防水ねじで大きな外力が作用する部品を固定する場合には、締結条件は慎重に決定することが大切です。
参考文献
https://www.daimaru-neji.co.jp/pdf/seal_catalog_vol1.pdf
https://www.akaneohm.com/column/denshoku2/
https://www.nbk1560.com/
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 武蔵オイルシール工業株式会社 |
16.7%
|
2 | 鍋屋バイテック会社 |
12.5%
|
3 | 株式会社大丸鋲螺製作所 |
8.3%
|
4 | 日東精工株式会社 |
8.3%
|
5 | 株式会社ヤマヒロ |
8.3%
|
6 | 株式会社ユニオン精密 |
8.3%
|
7 | 株式会社ハイオス |
8.3%
|
8 | 株式会社栃木屋 |
8.3%
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9 | NOK株式会社 |
8.3%
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10 | 株式会社スリーボンド |
4.2%
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