PINパッドのメーカー11社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
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ピンパッド(pin pad=personal identification number pad)とは、店頭や金融機関などでICカード対応のキャッシュカードやクレジットカードを使用する際、被認証者である客があらかじめ決めたICカードの暗証番号を入力する端末のことを言います。
まず、ICカードを端末に差し込み、被認証者である客によって提示されたICカードそれ自体が、金融機関によって配付された真正なものであるか否かを、まず確認し、さらに被認証者である客が入力したPINを、端末で認識した後、あらかじめ金融機関に、被認証者が申請して登録されているデータ(参照PINデータ)に、合致するか否かを確認することによって、本人であるか否かを確認するという知識認証を行っています。
PINパッドは、主にICカード対応の、クレジットカード及びキャッシュカードを、被認証者である客が使用する際に、本人確認の手段として金融機関や店頭で使用されているもものです。
これまでは、キャッシュカードでは、永らく磁気ストライプのカードとPIN(暗証番号)が用いられていました。
しかし、磁気ストライプで記録される情報(暗証番号や名義や口座番号)の読取りや書込みすらできてしまう、リーダー及びライターを、犯罪者でも比較的簡単に入手可能になってしまった結果、金融機関の端末に「金融機関が発行した正規のキャッシュカード」と誤認させることができる、偽造カードの入手と使用が容易となってしまい、その結果、偽造カードによる不正引き出し事件も多発しました。
一方、クレジットカードの方では、以前は被認証者である客の、サインの筆跡による認証が行われていました。
しかし記載されたサインが真正なものか否かの照合には、手間と時間がかかり、速やかに本人か否かの確認が取れないという問題が生じたため、クレジットカードによる決済が、百貨店などの高級店舗以外では広まらない一因となっていました。
これらの問題を解決するために、PINパッドとICカードを用いた知識認証による本人確認が行われるようになってきました。
ICカードとPIN(暗証番号)を用いた知識認証とは、被認証者である客が端末で入力したPINが、あらかじめ金融機関に、被認証者が申請して登録したデータの集合であるデータベース(参照PINデータ)と合致するか否かを、その場で確認することを意味しています。
PINによる認証は、参照PINデータを、格納するもの及び、認証処理を実行するものの違いによって分類することができます。
金融取引に関して取り扱っている規格の中でも、PINと関連機器に関する、国際標準規格のISO 9564でも、認証処理は、端末、ICカード、ホスト(金融機関内に配置され、ネットワークによって、各種アプリケーションを提供しているコンピュータシステムのこと)、とその他で実行されるものと規定しています。
更に、参照PINデータの格納先についても端末、ICカード、ホストと規定しています。
そして、ホストを利用せずに、ICカードや端末のみを利用して、知識認証を実行する形態のことをオフラインPIN認証と呼びます。
一方でホストを利用して、オンラインで入力されたPINが正しいか確認する形態のことを、オンラインPIN認証と呼んでいます。
参考文献
https://card.benrista.com/technical-term/3038/
https://www.creditcard-staff.com/glossary/pin_pad.htm
https://www.imes.boj.or.jp/research/papers/japanese/kk26-b1-4.pdf
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