コントロールボックス

コントロールボックスとは

コントロールボックス

コントロールボックスとは、制御関連機器をカバーし収納するためのボックスのことです。

収納する機器や収納目的、使用場所によって形や素材など、目的に沿った製品が多種多様にあります。また、制御ボックス、フレームボックス、ディスプレイボックス、通信プラボックス、電気ボックス、防水キャビネット、開閉プラボックスなど、使用目的や材質によって用いられる名称もさまざまです。

機密性を求める製品や水に強い製品、錆に強い製品など、要望に沿った製品加工をカスタマイズすることができます。

コントロールボックスの使用用途

コントロールボックスの使用用途は、その収納するものの用途 (使用環境、収納機器の内容) に応じて、非常に多岐にわたっています。

具体的な使用用途は、以下のとおりです。

  • 通信機器や携帯電話通信用の基地局、屋外アクセスポイントなど通信用途
  • ブレーカや制御ユニット、電気工事用プルボックスなどの電気電力制御用
  • FA用コントロールボックス、スイッチボックス、産業設備などの産業機器
  • 太陽光発電接続箱、屋外用測定器や通信機などの屋外設備
  • 端子台接続箱、工作機械の電力ケーブル接続など

コントロールボックスの原理

コントロールボックスは、内蔵する設備を周囲の環境から保護し、使用状態が一目でわかるように、さまざまタイプが用意されています。そのため、その使用環境や用途に適したボックスを選定することが大切です。

コントロールボックスの材質は、一般的にステンレスや鉄、スチール、アルミニウムですが、用途によっては硬質樹脂やプラスチック製のものもあります。構造や仕様で重要な項目としては、信頼性の確保のために防水、防塵機能や気密性があげられますが、使用される環境によっては、防爆機能が必要です。

電気的な設備の導通が必要な場合が多く、金属製のタイプや配線用の穴が必要で具備されているものもあります。特に経路のON/OFFスイッチボタンとその表示がコントロールボックスの前面パネルに搭載されたものは、スイッチボックスとも呼ばれます。

コントロールボックスのその他情報

1.コントロールボックスの防爆性能

コントロールボックスの重要な性能の一つが防爆性能です。防爆性能とは、使用される周囲環境が例えば引火しやすいガスや薬品を扱う現場 (=防爆エリア) である場合に、内蔵されている電気配線機器が何らかの理由で電気的に短絡し火花などを発生しても、周囲ガスへの引火や爆発が発生しないように抑制するための指標です。

防爆設備に関しては、労働安全衛生法や消防法、電気事業法などの各種法律でその設置義務が定められており、コントロールボックスの使用環境によっては防爆性能に留意する必要があります。

2. コントロールボックスのON/OFFスイッチ

工場の現場でのFA産業機器には、作業者による誤動作に伴う労働災害の発生の抑制のために、FA産業機器の主要動作に関するON/OFF用キノコ型のボタンをわかりやすく配置されています。また、緑や赤色の状態の表示灯を具備したものが多いです。

このコントロールボックスは特に「スイッチボックス」とも呼ばれ、内蔵されたモーメンタリースイッチと一緒に広く製品化されています。そのほか、電力関係の制御ボード内蔵のコントロールボックスも前面にON/OFFのスイッチを具備したものや、流れる電流値や印加電圧を一目でわかるようにインジケーターを搭載したものもあります。

特に重要な機器は、ボックス扉の開閉が施錠可能です。このコントロールボックスは、鍵または暗証番号、暗証カード認証などで扉を開閉できるタイプが多いです。

参考文献
https://www.takachi-el.co.jp/
https://www.takachi-el.co.jp/

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