ロボットとは
ロボットとは、人の代わりとなって作業を行う機械全般のことを指します。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が発行している「NEDOロボット白書2014」によれば、ロボットは「センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有する、知能化した機械システム」と定義されています。センサーひとつをとっても、視覚センサや力覚センサ、赤外線センサなど枚挙にいとまがなくこれら組み合わせは無限で、ロボットと呼ばれる製品は世の中に多種多様に存在しています。
ロボットの種類
先述した通り、ロボットと呼ばれる製品は多種多様であるため、ここでは代表的なロボットについてご紹介いたします。
1. モバイルロボット
工場内などで無人で物を搬送するロボットのことを指します。AGV (Automatic Guided Vehicle) と呼ぶこともあります。車輪がついており、荷物を積載した状態で工場内での運搬業務を担います。カメラで障害物を自動認識し避けながら自走するものや、ライントレースするものなどがあります。
2. ピックアンドプレースロボット
物をピックアップし、それを決まった位置に置き直すロボットのことを指します。スカラロボットや直交ロボット、パレタイザーロボットによって実現されることが多く、ビジョンシステムなどと組み合わせることでランダムピッキングを実施することも可能です。
3. 協調ロボット
人と協調しながら作業を行うロボットのことを指します。ビジョンシステムや力検知システムなどを搭載しており、人への影響を検知すると動作を停止させたり減速したりと、人に危害を加えることなく働くことができます。
ロボットを工場に導入するメリット
例えばロボットを工場に導入すると、これまでは作業員が実施していた「物の取り置き」のような単純作業を自動化することができます。
従来は、これら単純作業をNC機器などを用いて自動化することが一般的でした。しかし「設備規模が大きくなる」「汎用性がない」というような理由から、垂直多関節ロボットや協調ロボットをはじめとする各種ロボットによって実現することに注目が集まっています。
これらロボットは複雑な動作が可能であるため、省スペースでありながら様々な作業を作業員に代わって実行することが可能になるのです。