スイッチとは
スイッチとは、切り替えを行う部品や装置のことを指します。また、切り替える行為そのものをスイッチと呼ぶことがあります。
スイッチの仕組み
電気回路におけるスイッチの仕組みは、ボタンを押す、レバーを倒すなどの操作で、接点の位置が変わり、電気回路中の接点が繋がる、または離れることで、回路が切り替わる、遮断するという仕組みになっています。
家庭用の照明スイッチの例
2階建て住宅などでは1階と2階を繋ぐ階段の横に照明のスイッチが設置されています。1階と2階、両方にスイッチが取り付けられていますが、どちらでスイッチを切り替えても照明をオンーオフすることができます。この仕組みについて簡単に説明します。前提条件として1階と2階のスイッチは、両方とも接点がA回路またはB回路に繋がるものとします。
- 1階と2階の両方ともA回路に繋がっていれば、電流はA回路を一周することができ、照明はオンします。
- 1階と2階のどちらかがA回路、どちらかがB回路に繋がっていれば、回路は途中で遮断されてしまい、照明はオフします。
- 1階と2階の両方ともB回路に繋がっていれば、電流はB回路を一周することができ、照明はオンします。
このようにスイッチはどの回路に電流を流すか、または電流を遮断するかを切り替えることによって設備の運転モードを切り替えたり、照明をオンーオフすることができるのです。
スイッチの種類
スイッチにはいろいろな種類がありますが、切り替え方式の違いによる種類を一部紹介します。
1. 押しボタンスイッチ
押し込んだ時のみ回路が繋がり、指を離すとバネで戻り、回路が遮断されます。
2. シーソースイッチ
突き出たほうを押し込み、回路を切り替えます。家庭の照明などで多く採用されています。ロッカースイッチと呼ばれることもあります。
3. トグルスイッチ
レバーを倒すことで、おもにオン―オフの切り替え操作します。電車や飛行機の運転席に多く設置されています。
4. ロータリースイッチ
ツマミを回転することで回路を切り替えます。複数のモードを切り替えたり、速度調整などのスイッチとして使用されています。