ネビジン

ネビジンとは

ネビジンとは、農薬の1種で農作物の病気を駆除するための土壌殺菌剤です。

主にジャガイモなどの根菜類に発生するそうか病やキャベツ・ブロッコリーなどのアブラナ科に発生する根こぶ病などの防除に使用されます。ネビジンの有効成分は、フルスルファミド0.30%です。

フルスルファミドとは、ベンゼンスルホンアニリド系の殺菌剤です。ネビジンの毒性は、毒物劇物取締法に基づく特定毒物・毒物・劇物の指定を受けない普通物であり、環境に優しいとされています。

適用する作物は、根こぶ病がキャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、及びカリフラワー、なばな類、カブ、ダイコンなどです。そのほか、そうか病やジャガイモ、ゴボウなどが挙げられます。

ネビジンの使用用途

ネビジンには、粉末や微粒剤、液体の形体があり、土壌の殺菌に使われます。ネビジン粉剤や微粒剤を使う場合は、散布した後、鍬、ホー、トラクターなどで耕うんして土と混ぜます。病原菌は土の表面部に多いので、混ぜ込む深さは10~15cm程度で十分です。

散布後は、日数をあけずに苗植えや種芋の植え付けを直ぐに実施することができます。ネビジンを使用する大きな目的は、登録のある適用作物のそうか病、根こぶ病の防除です。そうか病、根こぶ病とも土中に病原細菌が潜んでいるので、土壌の殺菌が必要になります。

1. そうか病

そうか病はジャガイモなどの根菜類に発生する病気で、特にジャガイモでの発生が多く確認されています。そうか病は土の中に生存する細菌 (放線菌) によって引き起こされます。高温乾燥の環境、アルカリ性よりの土壌では、より発生しやすいです。

症状は作物の表面がざらついたり、葉や果実に病斑が出たりします。さらに、株の生育が悪くなり、収穫量が減る傾向があります。また、ジャガイモの場合、そうか病と症状も似ている粉状そうか病という病気もあることに注意が必要です。

原生生物 (真核生物の総称) が病気の原因であり、多湿の環境で発生しやすい粉状そうか病にもネビジンによる防除が可能です。

2. 根こぶ病

根こぶ病は、アブラナ科の野菜の根にこぶができる病気です。土の中に生存する根こぶ病菌が原因で引き起こされます。土の中に休眠胞子の形で待ち構えている根こぶ病菌が作物の根から感染し発症します。根こぶ病菌は土中で10年もの間休眠状態で待ち構えているので、作物を植える前に土壌を殺菌する必要があります。

症状は日中に葉や茎がしおれ、夕方になると元に戻ります。このとき根を抜いてみると、根に大きなこぶができています。こぶが根からの水分、栄養分の吸収阻害になり、生育が止まり株が枯れてしまうため注意が必要です。

多湿の環境や水はけの悪い土壌では、より発生しやすくなります。発生してしまった場合、感染した作物の残渣を畑の土と混ぜ合わせないで、畑の外に持ち出して処分することが大切です。

ネビジンの特徴

長所

  • 長く土の中に休眠状態で生存している病原菌に対して、使い続けているとより安定した防除効果を発揮する。
  • アブラナ科の幅広い作物に登録があるため、多くの作物に使える。
  • 散布後すぐに植え付けができるので、次の作業にスムーズに移行できる。

短所

  • 薬剤や散布機などのコストがかかる。
  • 休眠胞子の発芽の阻害、胞子の放出を防ぐタイプの薬剤で、病原体胞子の密度は減少しないので注意が必要になる。

ネビジンその他情報

使用上の注意点

  • 散布後は散布箇所をよく耕うんし、土と混ぜ合わせた後に播種、植え付けをおこないます。
  • 1回の栽培において、使用できる回数が決まっているので注意が必要になります。また、同じ成分の農薬 (フルスルファミド) では総使用回数が決まっているので、他の農薬使用回数にも注意が必要です。
  • 有効年限が製造から5年となっているので、有効年限以内に使い切る必要があります。
  • 散布時は手袋やマスクなどを着用し、目や鼻、肌に直接かからないよう注意が必要です。また、粉剤タイプのネビジンは風があると、舞い上がる可能性が高いのでより気を付けて散布することが大切です。

土ふるい

土ふるいとは

土ふるい

土ふるいとは、畑の土をいれてふるうことで、ゴミや虫などを取り除けるものです。

また、土ふるいの目の大きさによって、土の粒度を合わせることもできます。土ふるいを使用することで、古い土を新しい畑や家庭菜園に再利用できます。

土ふるいの使用用途

土ふるいは、土に含まれているゴミや虫を取り除いたり、土の粒度の大きさを合わせたりする際に使用されています。また、土が固まっている場合、固くなった土をほぐし、植物の根が成長しやすい土壌を作ることが可能です。

家庭菜園や畑で、古い土を再利用したい時に行われます。

土ふるいの特徴

長所

土ふるいの長所として、土の改良を行うことができることが挙げられます。畑や家庭菜園に古い土を利用する前に、土ふるいで土の粒度を選別することで、粒度による土の層を意図的に作成可能です。

粒度による土の層を作成することは、植物が成長するうえで排水を滞りなく進められるため、成長の促進につながります。また、古い土は固まっていることも多く、固い土をやわらかくほぐすこともできます。

ほぐすことで、植物の根の成長が阻害されなくなります。土をほぐすときに、固まっていた土に空気を含ませることも可能です。

短所

土ふるいの短所として、手間がかかることが挙げられます。土ふるいにはさまざまな種類がありますが、手動の土ふるいが多いです。手動では、1度に土ふるいにかけられる土の量が限られるため、時間も手間もかかります。

小さな家庭菜園などであれば、土の量が満たせるかもしれませんが、畑や中規模の家庭菜園では、ある程度の土の量が必要になるため、手動の土ふるいでは作業が非常に大変です。また、自動の土ふるいの場合、コストがかかることも挙げられます。

手動の土ふるいであれば、安くコストを抑えることができますが、多くの土を使用する場合は、自動の土ふるい機を使用した方が、効率よく作業を進めることができます。しっかり用途と費用を検討した上で、適切なものを選ぶことが大切です。

土ふるいの種類

土ふるいは、網目の大きさや素材、サイズなどによって分類できます。

1. 網目の大きさによる分類

土ふるいの網目の大きさによって、さまざまな製品が販売されています。製品によっては、3種類のサイズの網目がセットになって販売されているものもあり、1つの製品を購入するだけで、さまざまな粒度の土を選別可能です。

1つの網目のサイズだけでは、1種類の土の大きさでしか選別できないため、家庭菜園などで土を使用する際は、複数サイズの土ふるいを購入することをおすすめします。

2. 素材による分類

土ふるいの素材はさまざまです。例えば、プラスチックやステンレス、鉄などが挙げられます。土ふるいとしての機能は、素材の違いで変わりませんが、耐久性が異なります。

土ふるいは、屋外で使用する場合が多いです。劣化を防ぎたい方は、さびにくいステンレス製やプラスチック製の土ふるいがおすすめです。また、屋外で保管する場合は、直射日光にさらされるともろくなるため、プラスチック製は避けた方が無難です。

3. サイズによる分類

土ふるい自体の大きさでも選ぶ必要があります。手動の土ふるいは、大きさがある程度決まっていて、倉庫や物置に保管するスペースを確保できます。

しかし、自動の土ふるいは、大きい機器が多いため、あらかじめ保管しておく場所を決めておかなければなりません。広いスペースがある場合は、自動の土ふるいを購入することも検討できます。

土ふるいの選び方

土ふるいは、使用用途や土の量によって選ぶことが大切です。例えば、小さなポットで家庭菜園を行う場合は、必要な土の量が限られているため、手動の土ふるいでも問題ありません。

一方で、畑が広い場合は、サイズが大きい土ふるいや自動の土ふるいがおすすめです。また、土ふるいを保管できる場所をあらかじめ確保した上で、そこにおさまる土ふるいを選択するようにします。

種まき機

種まき機とは

種まき機

種まき機とは、その名の通り、野菜や穀物などの種まきを効率よく行うための農業用の機具です。別名「播種機(はしゅき)」とも言い、様々な種類の機械が販売されております。また、簡単に種まきができるので、家庭菜園でも使用されることもあります。

野菜や穀物の種類、作付け面積などに合わせた、種子のまき方の異なる種まき機があります。穀類や野菜などの種子を一定間隔にまくための「条播式」、豆類などの種子をすじ状にまく「点播式」、牧草や穀類などを地表面にばら撒きにする「散播式」などのタイプがあります。

種まき機の使用用途

種まき機は、本格的な農家から家庭菜園まで、野菜や穀物の種まき時に使用されます。使用する場面、育てる野菜や穀物の種類にあわせて種まき機を選択する必要があります。

面積の大きい畑で使用するなら、本体が大きく、一度にまける種子の数も多い「条播式」が適当です。また、小規模な畑や家庭菜園には、細かく必要な数のタネをまける「点播式」が向いています。さらに、水稲や牧草などの苗作りには、薄く均一にばら撒くことのできる「散播式」が適しています。

みかんネット

みかんネットとは

みかんネット

みかんネットとは、みかんをセットで販売する際に、まとめて入れるネットのことです。

みかんをまとめる際に使用される場合が多いですが、みかん以外の野菜や果実をまとめて販売するために使用されることもあります。

みかんネットの使用用途

前述した通り、みかんネットはスーパーや青果店でみかんをまとめて販売する際に、使用されます。また、みかんネットはみかんだけではなく、野菜や果実をセットで販売する時にも利用されています。

みかんネットの特徴

長所

みかんネットの長所は、みかんをまとめて販売できることです。袋でまとめて販売するよりも見た目がきれいで、お客さんの購入意欲を掻き立てます。

また、オレンジ色のみかんネットにみかんを入れて販売することで、みかんの色自体がより鮮やかで熟れているようにみえます。視覚効果を利用して、みかんの販売を促進することが可能です。

オレンジ色ではなく、緑色のネットに入れてみかんを販売すると、みかんが熟れていないようにみえてしまいます。

短所

みかんネットの短所は、破れやすいことです。ネットの一部に力がかかると、簡単にネットが破れてしまいます。ビニール袋などにみかんをまとめるのに比べて、耐久性が劣ります。

また、みかんネットは野菜や果実専用ネットであって、通常のビニール袋と比較して、単価が高いです。視覚効果を利用して販売ができるものの、専用のネットであることから、コストが大きくなります。

みかんネットの種類

みかんネットの種類は、主にひもタイプとカットタイプの2種類です。

1. ひもタイプ

ひもタイプのみかんネットは、みかんネットの種類の中で、大部分を占めています。1本ずつひも状になっていて、ネットを開くと、みかんなどの果実や野菜をいれることができます。

ネットの片側が閉じられているので、みかんを入れたら、片側を留め具で閉じることで、販売することができます。

2. カットタイプ

カットライプのみかんネットは、ひもタイプとは異なり、ネットごとに販売されておらず、ロール状態で販売されています。ロールで販売されているため、好きな大きさにカットして利用することが可能です。

みかんのみを入れる場合は、決まった大きさのネットでも問題ありません。しかし、野菜やみかん以外の果実を入れる場合は、大きさを自由に変えられるカットタイプのみかんネットがおすすめです。

しかし、カットタイプは、ネットを閉じる際に両側を閉じる留め具が必要になります。製品に両側の留め具がついてくるかも含めて確認することが大切です。

みかんネットの選び方

みかんネットは、入れる果実や野菜の量、使用目的等によって、適切なものを選ぶ必要があります。

1. ネットに入れる量

みかんネットの種類によってサイズが異なるため、入れたい野菜や果実の量でみかんネットを選択する必要があります。みかんなどを入れる場合は、入れる個数の目安があるため、みかんの個数を基準にして入れることが大切です。

みかん以外の果実や野菜を入れる場合は、サイズを測った上で、みかんネットを選びます。

2. 使用用途

みかんネットは、使用用途によっても選ぶ必要があります。みかんネットにみかんを入れたり、野菜を入れたりして販売する場合は、さまざまな野菜や果実に対応できるように、カットタイプのみかんネットがおすすめです。

また、基本的にみかんネットはオレンジ色が多いのですが、入れる野菜や果実に応じて、みかんネットの色を選択する必要もあります。例えば、緑の野菜などは、オレンジ色のみかんネットよりも、緑のみかんネットの方が、視覚効果を利用することができます。

せっけんなどサイズや形状が決まったものを入れる場合は、ひもタイプのみかんネットがおすすめです。サイズを変える必要がなければ、片側がすでに閉じられているひもタイプだだと、作業効率が高まります。

オリゼメート

オリゼメートとは

オリゼメートとは、植物の病害抵抗性を誘導して高い効果を示す殺菌剤です。

具体的には、いもち病・白葉枯病・もみ枯細菌病・穂枯れに優れた効果を発揮します。供給方法は、作物の種類や成長期の違いによって使い分けるのが好ましいです。例えば、稲の育苗期は、育苗箱の上から均一にサンプルする必要がありますが、稲として田んぼで育っている段階は一般的な散布方法で問題ありません。

また、きゃべつや白菜などは全面土壌混和方式が好ましく、きゅうりやピーマンなどは植穴土壌混和方式が適しています。

オリゼメートの使用用途

オリゼメートは、農作物を病原菌による被害から守るために使用します。主に、黒腐病や黒斑細菌病など細菌性の病害に有効です。対象となる農作物として、ブロッコリーやきゅうり、レタス、キャベツ、はくさい、ねぎなどが挙げられます。

また、稲に対しては、いもち病を回避するために使用されます。病気が発生する条件は、低温、日照不足、高湿度です。特に、夏場に気温が著しく下がると稲の生育が遅くなり、病気に対する抵抗力が低下するため発病し易くなります。

また、日照不足により、窒素肥料を農作物が消化し切れず、細菌の餌となるアミノ酸やアマイド態窒素が土壌に堆積してしまいます。高湿度では、多湿・長雨が続くと、夜露などの乾き遅れが発生し、病原菌の胞子が発芽します。こうした予測できない気候変動に対して、オリゼメートは効果を発揮します。

オリゼメートの特徴

オリゼメートの有効成分であるプロベナゾールを吸収した稲は、全てのいもち病に対して反応を示し、感染を阻害すると言われています。

長所

オリゼメートはもともと稲のいもち病予防として開発された農薬ですが、現在ではきゅうりやアブラナ科の野菜、ネギなどの野菜の細菌による病気にも効果が認められています。オリゼメートは防除の効果が長期間続くことから、作業の省力化ができるメリットがあります。

また、長期間効果が持続する特性を活かし、早めに防除することで防除効果を高めることができます。

短所

効果が長続きするという特性は、長所でもあり短所でもあります。野菜類に使用する際、使用時期に収穫30~35日前と書かれているものもあります。防除の効果が切れるまで収穫できなくなってしまうので、収穫期が近い作物には使いにくいです。

また、使用回数が1~2回と少ないため、防除時期を間違えると、やり直しがきかなくなってしまいます。使用時期と使用回数をしっかりと確認し、防除計画を立てることが重要です。

オリゼメートの種類

オリゼメート®粒剤がもっとも広く知られており、3Kg包装のものと10Kg包装のものとがあります。このほかにも、カルタップ塩酸塩4.0%とプロベナゾール8.0%を合わせた「STパダン®オリゼメート®粒剤」やクロチアニジン1.5%とプロベナゾール10.0%とを合わせた「ダントツ®オリゼメート®10粒剤」などがあります。

オリゼメートの選び方

オリゼメートは使用回数の少ない農薬なので、どのタイミングで使用するのかが重要です。水稲での使用においては、葉いもち初発の7~10日前にオリゼメートで防除をすると、葉いもちだけでなく穂いもちにも効果があると言われています。

ねぎやわけぎ、あさつき以外の野菜は定植時にしか使用できません。ネギは収穫30日前まで使用できますが、初期の土寄せ時にオリゼメートを使用する農家が多く見受けられます。 全ての野菜に使用できないため、使用したい野菜が登録されているかを確認することが大切です。

また、他の有効成分と合わせてあるものは、登録されている野菜も異なるので、注意が必要です。

オリゼメートの使い方

オリゼメートは粒剤なので、そのまま散布します。水稲では育苗箱の状態でも使用できますが、茎や葉に付いた薬剤を払い落とした後に潅水する必要があります。

なお、オリゼメートにはいくつかの薬害も報告されており、幼苗や軟弱徒長苗は薬害のリスクが高いので、使用できません。作物ごとに注意点があるため、商品記載の注意点をよく確認してから使用することをお勧めします。

アース棒

アース棒とは

アース棒とは、電気柵を稼働させるときに使用される資材です。

電気を地面に流す他、静電気防止や避雷針、ノイズ対策などの役割もあります。

アース棒の使用用途

害獣対策として、電気柵が使用されますが、電気柵とともにアース棒という資材も使用されます。アース棒は、電気を地面に流すために、地中に打ち込まれる資材です。

漏電の事故を防ぐ以外に、静電気防止や避雷針としての働きを担っています。

アース棒の特徴

長所

アース棒の長所として、電気を正しく流すことができる他に、漏電防止や絶縁不良を防止します。漏電や絶縁不良は、火災や感電の原因になるため、注意が必要です。

家電や電気柵を使用する場合は、アース棒を地面に指すことで線を伝って地面に電気が流れるため、感電や火災が起こる可能性が低くなります。また、害獣対策として設置される電気柵とセットでアース棒も設置されますが、アース棒があることで電気回路が完成し、害獣に電気ショックを与えることが可能です。

短所

アース棒の短所として、設置する環境によって効果が異なることが挙げられます。一般的に、アース棒は湿り気のある場所に設置することが望ましいとされています

理由は電気を通すために、抵抗値の低い環境の方が望まれるためです。設置する場所や方法を誤ると、電気がうまく流れない場合があります。

また、アース棒に問題が発生しても電気が流れない場合があることも短所の1つです。アース棒は金属でできている場合が多いため、サビが発生することもあります。定期的に点検を行ったり、資材を入れ替えるコストも必要です。

アース棒の種類

アース棒の種類として、「単独工法用」のアース棒や、「連結工法用」のアース棒などが挙げられます。

1. 単独工法用

単独工法用のアース棒として、長いアース棒を1本打ち込む工法です。例えば、設置場所の地盤が岩盤である箇所や、地中にアース棒を埋めた時に、地中にあるものを破損させる場合に使用されます。

2. 連結工法用

連結工法用のアース棒は、連結用端子とリード端子を連結することで、長いアース棒としてより低い抵抗値の場所にアース棒を設置できる工法です。

アース棒その他情報

アース棒の使用上の注意点

電気柵を設置する際に、アース棒を整備することが大切です。正しい設置や管理が行われないと、上手く電気が流れず、害獣対策の効果を発揮しないことがあります。アース棒を設置する際の、注意点は以下のとおりです。

1. 地面にしっかり差し込む
アース棒が地面にしっかりと差し込まれていない場合、電流を流すことができず、電気柵としての効果も低くなってしまいます。アース棒を設置する際は、深く打ち込むことがポイントです。

また、設置した後も、定期的な点検・管理を実施して、「アース棒が抜けていないか」「ゆるみがないか」を確認する必要があります。

2. サビが発生していないか確認する
アース棒は比較的湿った場所に設置する必要があるため、サビが発生しやすいです。電気が流れる上でその場所にサビが発生すると、絶縁状態になり、不良が起きやすくなります。そのため、アース棒にサビが発生していないことを定期的に確認する必要があります。

3. アース線が断線しないようにする
アース棒にはアース線という線がついていて、それを通って電気が伝わっていきます。そのため、アース線が断線してしまうと、不良が起きます。

断線の原因は、設置する際に力が入りすぎていることや、草刈り機を使っていることなどです。草刈り自体は電気柵に植物が触れないように、管理の1つとして重要な作業ですが、作業時は十分注意が必要です。

4. 通電可能な場所に設置する
アース棒を設置する地面の特徴として、湿気の持つ地面であることが挙げられます。一方で、コンクリートやアスファルトは電気が流れづらく、電気柵の効果を十分に発揮することができません。アース棒を設置する地面の状態も確認することが重要です。

不織布シート

不織布シートとは

不織布シート

不織布シートとは、通気性や吸湿性、保温性がある不織布で構成されるシートです。

不織布はその名の通り、織らずに成り立つ布として、様々な製造方法があります。例えば、繊維を接着樹脂で化学的に結合させたり、機械的に絡ませたり、熱をかけて融着させる方法です。

耐熱性や耐候性に優れ、軽い素材のポリエステルポリプロピレンが使われており、非常に丈夫なため洗浄して繰り返し使用することができます。非常に似た用途に使うものとして寒冷紗があり、不織布シートと同様に、害虫対策や保温を目的としています。異なる点は、不織布は作物に直接被せて使用することが多いですが、寒冷紗はトンネル掛けに用いることが多いことです。また、生地は不織布シートの方が厚手のため、寒冷地に向いています。

不織布シートの使用用途

不織布シートの主な使用用途は、種まき後の作物の保護管理です。不織布特有の保湿性を活用し、土の乾燥を防ぎ、発芽を促進します。また、通気性が良く保温効果があることから、発芽後も継続して使用されています。保湿効果や保温効果に加え、防風・防暑や鳥や害虫から作物を守る役割も担っています。

不織布シートは、光だけでなく水も通すので、上から水やりをすることができます。このため、作物の生育を阻害することはありません。

発芽する際に光を必要とする好光性種子には、盛り土をして種を撒いたら覆土せず、そのまま不織布シートのみを掛けて栽培することが多くあります。土を被せない方が発芽率を上げられる好光性種子の農作物として、セロリやレタス、しそ科の植物が該当します。

不織布シートの特徴

長所

  • 不織布シートはとても薄く軽いため、作物に直接被せても負担が少ない
  • 光をよく通すため生育を阻害することがない
  • 寒冷紗に比べ保温効果が高く、通気性も良い

短所

  • 不織布シートを用いないときに比べ、水やりがしにくくなる
  • 除草作業や追肥など、作業のたびに不織布シートを外す必要がある。

不織布シートの種類

不織布シートは様々な幅のものが展開されており、多くのものが幅90㎝~300㎝で、透過率は約85%です。中には透過率90%のものも存在し、嫌光性種子の作物などに適しています。

幅のバリエーションが豊富なだけでなく、防霜、防虫、保温などの特徴を強化した商品や遮熱効果を付与した商品も様々な企業で販売されています。その他にもべた掛けのしやすさなど、使いやすさを重視したもの、トンネル用のものなどがあり、目的に応じた不織布シートを選択するとより効果的に使用できます。

不織布シートの選び方

不織布シートは主に幅の展開が豊富で、不織布を使用する畑の大きさや畝幅に合ったものを選択することができます。べた掛けをして使用する際は、作物の成長を考慮し畝幅に余裕を持ったサイズを選びますが、トンネルとして使用する際は更に注意が必要です。

不織布シートの幅が足りないとトンネルを完全に覆うことができず、不織布シートの効果を最大限に発揮できない恐れがあります。トンネルとして使用する際は、トンネルに用いる支柱の長さや高さを考慮し畝幅の2倍以上の大きめサイズのものを選ぶと安心です。

不織布シートの使い方

不織布シートは畝に直接被せる『べた掛け』と呼ばれる使い方をするのが一般的です。べた掛けをする際は不織布シートが風で飛んでしまうことや、虫の侵入を防ぐために不織布シートの端を固定ピンなどで止めておきます。

固定ピンを使うほかに、マルチをかける時のように不織布シートの端に覆土して押さえるという方法もあります。ハウス内など、風を受ける心配がない場合は固定せず置き掛けと呼ばれる使い方も可能です。

べた掛けの他に、トンネル栽培にも使用します。トンネル栽培には寒冷紗を用いることが多いですが、不織布シートでも同様の効果を得ることができます。トンネル栽培は畝の横に支柱を立てた状態で一つ又は複数の畝をまたいで不織布シートを被せると良いです。

アンカーピン

アンカーピンとは

アンカーピン

アンカーピンとは、農業用地のシートを固定するための留め杭です。

基本的に金属製のものが流通しており、T字型やU字型など種類が豊富です。アンカーピンによる固定は、ハンマーなど身の周りにある道具を使い、ピンを打ち込むだけで完了します。

さらに、専用のワッシャーをピンとシートの間に挟むことで、ピン周辺のシートへの負荷を下げられるため、長期間安定した状態を保持することができます。しかし、ハンマーの打ち逃しで、シートを殴ってしまうと、破れてしまうこともあるので注意が必要です。

アンカーピンの使用用途

アンカーピンは、シートやネットを地面と密着させるために用いられます。例えば、遮光により雑草の生育を防ぐ防草シートや農業用地に置く資材を固めて置いておくための飛散防止ネットです。特に、シートは雨風に晒された場合、めくれてしまうことがあります。

土壌が露出すると雑草が生育するなど弊害が発生するため、アンカーピンが重宝されます。特に、風が強い地域や季節を中心に用いられる場合が多いです。さらに、アンカーピンは、獣害や鳥害、または害虫対策のためのネットを固定するために使用されています。

アンカーピンの特徴

長所

アンカーピンは形状や大きさなどの種類が豊富で、様々なものの固定に使用することができます。専用の道具がいらず、柔らかな土質であれば簡単に使用することが出来ることも特徴の一つです。

防風などの環境から守る効果や土壌とシートに隙間があることによって雑草、獣害、鳥害、病害虫による被害を防ぐ効果もあります。

短所

アンカーピンは先がとがっており、地面に置いてあるアンカーピンを踏んでしまうと長靴を貫通するほどの強度があるため、保管の際に注意が必要です。大量にまとめて袋などに入れておくとアンカーピンの先で袋が破損する可能性があります。保管する場合は、頑丈な容器に入れるなどの対策が必要です。

また、大きさがあっていないアンカーピンを使用した際や、地面への固定が十分でない際に風や鳥によって簡単に抜けてしまうことがあります。

アンカーピンの種類

アンカーピンには、豊富な種類が存在します。アンカーピンの形や大きさだけでなく、土壌の固さや性質に合わせ、土に刺さる胴体の部分や、先端部に加工がされているものもあります。

使用する現場の状態を把握し、使用用途に応じて使い分けることが重要です。

1. L型アンカーピン

もっとも一般的なL字型の形状のアンカーピンです。歪みにくく、作業性に優れ、表面が滑らかなため安全性が高いです。

2. U字アンカーピン

U字の形状をしたアンカーピンです。先端が2か所に刺さるため固定力が高く、目が粗いネットも頑丈に固定することが出来ます。また、抜けにくいことも特徴です。

3. J型アンカーピン

U字アンカーピンと似た形状で、一方が短くなっていることが特徴のアンカーピンです。打ち損じが少なく、ネットをひっかけて細かく固定することが出来ます。

4. 異形L型アンカーピン

表面に凹凸が付いていたり、先端がねじの形をしてたりといった特徴のあるL字型のアンカーピンです。凹凸がすべり止めになり、抜けにくく頑丈に固定することが出来ます。

アンカーピンの選び方

アンカーピンには様々な形状、大きさ、特徴のものがあり、アンカーピンを使用する状況に応じた使い分けが必要です。あまり強い風が吹かず高い固定力を必要としない場合や、作業性を優先する際はL型アンカーピンを用いるのが一般的です。

使用するネットの大きさや目の粗さ、求める固定力の高さによってアンカーピンの形状や太さ、長さを選択することができます。

アンカーピンの使い方

ネットを張り、アンカーピンをネットに引っ掛けるようにして打ち込みます。地面が柔らかい時は足で打ち込むことも可能ですが、地面が硬い場合は無理に押し込むとアンカーピンが歪む恐れがあるため、ハンマーを用いて丁寧に打ち込むことが大切です。

固定に必要な本数はアンカーピンの大きさや種類によって変動するので、必要に応じた数を使用します。打ち込みが甘いと強風が吹いた時や作業中に足が引っかかるだけでも簡単に抜けてしまうため、アンカーピンの根元まで深く打ち込む必要があります。

注意点として、畝に近い位置にアンカーピンを打ち込むと、作物の根を傷つけてしまうことがあります。作物に影響のない位置、角度で打ち込むことが大切です。

草木灰

草木灰とは

草木灰

草木灰とは、ワラや落ち葉などを燃やして作られた灰のことです。

草木灰は肥料の役割だけではなく、土壌改良資材としても使用されます。草木灰を作るためには、ワラなどを燃やす野焼きをする必要がありますが、多くの地域で野焼きが禁止されています。

現在は、通販やホームセンターなどで販売もしており、そちらで購入することも可能です。草木灰は植物を栽培する上で非常に重要な肥料である上、土壌改良材でもあります。

草木灰の使用用途

草木灰には様々な役割があります。草木灰の具体的な使用用途は、以下の通りです。

1. 土壌改良

多くの植物は、酸性土壌で栽培することが難しいです。草木灰を一緒に土壌へ混ぜることで、酸性土壌を中和することができます。

実際に土づくりをする場合は、草木灰に加えて、牛ふんなどの土壌改良材と一緒に混ぜる場合が多いです。一般的には、複数の土壌改良剤と使用し、お互いに足りない成分を補います。

2. 生育肥料

草木灰には、カリウムという物質が多く含まれています。特に、カリウムは根の肥料となり、根が強くなると植物全体の成長につながります。

カリウムは他の肥料にあまり含まれていない物質です。そのため、草木灰はカリウムを補うことを目的に、肥料として使用される場合もあります。

草木灰に含まれているカリウムは水溶性であり、即効性が高く、すぐに効果が出やすいです。

3. 殺菌剤

アルカリ性である草木灰には、防腐殺菌効果があるため、長期的に保存する際に使用される場合もあります。例えば、ジャガイモなどの種イモの断面に草木灰をふるうことで、断面からの腐敗を防止できます。

また、土壌に混ぜることで、防虫効果もあるため、害虫が近くに来ないようにすることも可能です。

4. 殺虫剤

葉面に少量の草木灰を振りかけることで、防虫や殺虫の効果が期待できます。例えば、葉によく付いてしまうアブラムシ、アオムシなどによる被害を防止できます。

また、葉面だけではなく、地表面に薄く振りかけることによって、ヨトウムシの駆除にも効果があるとされています。

草木灰の特徴

草木灰の成分は、燃やした植物に応じて変化しますが、一般的に、カルシウムリン酸、カリウムなどの物質をそれぞれ数%ずつ含んでいます。また、肥料として植物の生育に必要な窒素がほとんど含まれていないことから、他の肥料と併用する必要があります。

長所

草木灰の長所は、お手頃な価格で購入できることです。草木灰は植物を燃やすだけで作ることができるため、他の肥料に比べて低価格です。

また、他の肥料では補えない栄養素を含有していることや、土壌改良材として使用できることもメリットとして挙げられます。植物の種類問わず幅広く使用できるため、植物栽培において重宝します。

短所

草木灰の短所は、使用量に注意する必要があることです。様々な効果があるからといって、大量に草木灰をまきすぎてしまうと、土壌が強いアルカリ性になってしまいます。

強いアルカリ性の土壌は、他の栄養素をうまく吸収できなくなるため、植物の生育に悪影響を及ぼします。また、草木灰だけで肥料として扱うには不足するものが多く、他の肥料と一緒に使用する必要がある点も短所として挙げられます。

草木灰の使い方

草木灰と一緒に窒素成分が多い肥料を与えると、化学反応が起きてしまう可能性があります。そのため、草木灰と窒素分が多い肥料は、期間をずらして与えることが大切です。

1. 肥料としての使用する場合

植物を植え付ける際に、植物の周辺に草木灰をまいておくことでカリウムが補給され、根が生育しやすくなります。また、草木灰は土を固くしにくく、アルカリ性にすることができるため、土作りの際に一緒に配合することもあります。

2. 切ったじゃがいもの種芋を植える場合

じゃがいもの種芋を切ったときに、草木灰を切り口につけることで、切り口からの腐敗を防げます。また、草木灰は肥料として使用することもできるため、洗い流さずそのまま植え付けられます。

刈込鋏

刈込鋏とは

刈込鋏

刈込鋏とは、主に庭木や植木の剪定に使用される、日本の伝統的な切り込み式の鋏です。

切れ味が鋭いため、強い力を入れなくても、木の枝や葉を綺麗に刈り取ることができます。庭師や造園業者など植物を扱う職人たちにとっては必要不可欠な道具です。

また、プロ用の刈込鋏でなくとも、手首を痛めにくいように刃と柄の角度が調整されており、使いやすさにも配慮されています。

刈込鋏の使用用途

刈込鋏は、主に樹木の枝や葉っぱ、草木など、庭木の剪定に使用されます。刈込鋏は、プロの造園家や庭師だけでなく、一般の家庭でも手軽に使える道具であり、用途は幅広いです。

草木の成長に合わせて形を整えたり、伸びすぎた部分を切り落としたりすることで、美しい庭の維持が可能です。また、野菜や果樹の収穫時にも使用されます。果実を収穫する際には、刈込鋏の切れ味を生かして、果実を綺麗に切り落とすことができます。

刈込鋏の特徴

長所

1. 効率性が向上する
刈込鋏は、腕力を必要とせず、作業が迅速に進められるため、効率的に剪定作業を行うことができます。

2. カットの精度が高い
刈込鋏は、非常に鋭い刃を備えており、細かい作業や正確なカットが必要な場合に最適です。また、植物にダメージを与えずに、綺麗に切り揃えることが可能です。

3. 軽量で扱いやすい
刈込鋏は一般的に軽量であり、持ち運びや扱いが容易な庭具です。特に、高い場所にある植物の剪定作業など、使用する人にとって負担が少なく、楽に行うことができます。

短所

1. 刃のメンテナンスが必要
刈込鋏の切断力を維持するには、定期的なメンテナンスが必要です。切れ味が鈍くなってしまうと、樹木などを傷める可能性があるため、刃を研ぐか交換する必要があります。

2. 汚れがつきやすい
刈込鋏の刃には植物のヤニなどの汚れが付きやすく、定期的な清掃が必要です。特に、植物の病気を予防するためには、清潔な状態を保つことが重要です。

刈込鋏の種類

刈込鋏は、庭木用・果樹用など、用途に応じた種類があります。用途に応じた刈込鋏を使用することで、草木や庭木の美しさを維持しやすくなります。

1. 両手鋏

両手鋏は、持ち手が長いのが特徴で、一般的な庭木や草木の手入れなど広い範囲を整える際に使用されます。また、刃の形は2枚の刃をすり合わせて切るタイプの「バイパス型」です。バイパス型の刃は生枝の剪定に向いています。

両手鋏の刃渡りは150~180mm程度が一般的です。180mmを超える刃渡りが長いタイプは、プロでないと扱いが難しくなります。

2. 片手鋏

片手鋏は、ハサミと似た形状をしており、片手で使用します。細かい枝の剪定や果樹の収穫、葉刈りなどの仕上げ作業に適しています。

片手鋏では、両刃のデザインが違う「アンビル刃」を採用することが多く、両刃の付け根中央にバネが付いているのが特徴です。片方の刃が受け皿となり、もう片方の刃で剪定するため、小さな力で剪定できます。また、片手鋏の刃渡りは両手鋏よりも短く、80~130mm程度が一般的です。

3. 伸縮式刈込鋏

伸縮式刈込鋏は、長さを調整して使用できる構造で、森林管理や高さのある生垣の刈込作業などに使用されます。また、腕にかかる負担を軽減させるために、アルミ製などの軽量素材の持ち手が採用されています。

4. 立ち作業用刈込鋏

立ち作業用刈込鋏は、立ったままの姿勢で地面に近い雑草や芝生などの刈込に適した鋏です。腰をかがめる必要がないため、田んぼや庭の草刈りの作業効率が高まり、疲労軽減にもつながります。

5. 電動・充電式の刈込機

上記で紹介した手動の刈込鋏を電動にした、両手鋏・片手鋏の電動刈込機もあります。手動の刈込鋏よりも手や体への負担が少なく、短い時間での刈込作業が可能です。

電動の刈込機は、手動で剪定する場合よりも高速で作業を進められます。剪定作業をより効率的に行えるため、庭師や農家などのプロフェッショナルによく使われます。コードレスの充電式製品が多く、安全に作業できるよう、刃が自動的に止まるセーフティ機能が付いています。

刈込鋏の選び方

刃の形状によって、切ることができる枝の太さが異なり、ハンドルの形状によっても、持ちやすさや力の入れやすさが変わります。刈込鋏の長時間・長期間の使用で腱鞘炎や肉体疲労などを起こす心配がある人は、持ち手が中空アルミ構造などの軽量タイプや電動の刈込鋏を選ぶことをおすすめします。

また、手動の片手鋏を選ぶ際は、握力によってバネ調整ができる製品が最適です。手動・電動にかかわらず、正しい使い方をしないと道具や剪定対象の損傷や事故につながることがあるため、安全に注意しながら使用してください。

刈込鋏のその他情報

1. 手入れ方法

刈込鋏の刃は、植物などのアクが付きにくいようフッ素加工などの対策が施されている製品が多いものの、使用後は次のような手入れを施すことが大切です。

  • 使用後は、鋏の汚れを水で流して拭き取る
  • 刃先に傷がつかないよう、刃先カバーを付けて収納する
  • 長期間使用しない場合は、刃先に油を塗って保管する

2. 研ぎ方

  1. 砥石を用意し、水で濡らす
  2. 刃を砥石に角度をつけながら軽くこする
  3. 刃先が白くなるまで反対側も同様に研ぐ
  4. 砥石で研いだ後は、目の細かい砥石で仕上げ研ぎをする
  5. 布などで刃をきれいに拭き取り収納する

刈込鋏の刃を研いでおけば、常に切れ味を維持できます。しかし、研ぎ方に失敗すると、まったく切れなくなる可能性があるため、無理に挑戦するよりも、替え刃がある刈込鋏を選ぶことをおすすめします。