アース棒

アース棒とは

アース棒とは、電気柵を稼働させるときに使用される資材です。

電気を地面に流す他、静電気防止や避雷針、ノイズ対策などの役割もあります。

アース棒の使用用途

害獣対策として、電気柵が使用されますが、電気柵とともにアース棒という資材も使用されます。アース棒は、電気を地面に流すために、地中に打ち込まれる資材です。

漏電の事故を防ぐ以外に、静電気防止や避雷針としての働きを担っています。

アース棒の特徴

長所

アース棒の長所として、電気を正しく流すことができる他に、漏電防止や絶縁不良を防止します。漏電や絶縁不良は、火災や感電の原因になるため、注意が必要です。

家電や電気柵を使用する場合は、アース棒を地面に指すことで線を伝って地面に電気が流れるため、感電や火災が起こる可能性が低くなります。また、害獣対策として設置される電気柵とセットでアース棒も設置されますが、アース棒があることで電気回路が完成し、害獣に電気ショックを与えることが可能です。

短所

アース棒の短所として、設置する環境によって効果が異なることが挙げられます。一般的に、アース棒は湿り気のある場所に設置することが望ましいとされています

理由は電気を通すために、抵抗値の低い環境の方が望まれるためです。設置する場所や方法を誤ると、電気がうまく流れない場合があります。

また、アース棒に問題が発生しても電気が流れない場合があることも短所の1つです。アース棒は金属でできている場合が多いため、サビが発生することもあります。定期的に点検を行ったり、資材を入れ替えるコストも必要です。

アース棒の種類

アース棒の種類として、「単独工法用」のアース棒や、「連結工法用」のアース棒などが挙げられます。

1. 単独工法用

単独工法用のアース棒として、長いアース棒を1本打ち込む工法です。例えば、設置場所の地盤が岩盤である箇所や、地中にアース棒を埋めた時に、地中にあるものを破損させる場合に使用されます。

2. 連結工法用

連結工法用のアース棒は、連結用端子とリード端子を連結することで、長いアース棒としてより低い抵抗値の場所にアース棒を設置できる工法です。

アース棒その他情報

アース棒の使用上の注意点

電気柵を設置する際に、アース棒を整備することが大切です。正しい設置や管理が行われないと、上手く電気が流れず、害獣対策の効果を発揮しないことがあります。アース棒を設置する際の、注意点は以下のとおりです。

1. 地面にしっかり差し込む
アース棒が地面にしっかりと差し込まれていない場合、電流を流すことができず、電気柵としての効果も低くなってしまいます。アース棒を設置する際は、深く打ち込むことがポイントです。

また、設置した後も、定期的な点検・管理を実施して、「アース棒が抜けていないか」「ゆるみがないか」を確認する必要があります。

2. サビが発生していないか確認する
アース棒は比較的湿った場所に設置する必要があるため、サビが発生しやすいです。電気が流れる上でその場所にサビが発生すると、絶縁状態になり、不良が起きやすくなります。そのため、アース棒にサビが発生していないことを定期的に確認する必要があります。

3. アース線が断線しないようにする
アース棒にはアース線という線がついていて、それを通って電気が伝わっていきます。そのため、アース線が断線してしまうと、不良が起きます。

断線の原因は、設置する際に力が入りすぎていることや、草刈り機を使っていることなどです。草刈り自体は電気柵に植物が触れないように、管理の1つとして重要な作業ですが、作業時は十分注意が必要です。

4. 通電可能な場所に設置する
アース棒を設置する地面の特徴として、湿気の持つ地面であることが挙げられます。一方で、コンクリートやアスファルトは電気が流れづらく、電気柵の効果を十分に発揮することができません。アース棒を設置する地面の状態も確認することが重要です。

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