パワーインダクタのメーカー8社・29製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
パワーインダクタ(英語: Power inductor)は、インダクタの中でも電源回路に用いられるコイルの素子です。パワーチョークとも呼ばれます。
基本の構造は3種類あり、積層技術で巻き線を形成したもの、棒状のコアに巻き線をほどこしたものや、ドラム型のコアに巻き線を巻き付けたものがあります。
パワーインダクタを含むインダクタは、直流電流を通すが、交流電流を通りにくくする性質を持っています。この性質を利用した、電圧変換のための回路に利用されています。
直流電源の電圧を制御することはあらゆる電子機器にとって重要で、各部品に適切な電圧がかかることは安定した動作や機械の寿命と直接かかわります。
DC-DCコンバータは電圧を変換する回路であり、安定電圧の供給はパワーインダクタに依存します。
コンバータ回路には電圧を下げる降圧型と、上げる昇圧型が存在します。どちらも部品としてスイッチング素子とダイオードとパワーインダクタを含んでいます。
電子デバイスの小型化に従ってパワーインダクタの小型化が進み、これに比例してスイッチ素子の高周波化も進んでいます。
インダクタはコイルであり、回路上ではLで表記されます。インダクタに電流が流れると、その電流の変化に伴った誘導起電力が生じます。
誘導起電力に関わる係数をインダクタンスと呼び、電気エネルギーを磁気エネルギーへと変換する能力として表されます。このインダクタンスの単位はヘンリー(H)です。
インダクタンスはコイルの断面積を大きくしたり、巻き数を多くしたり、コアを入れ透磁率を増すことで上昇します。コンバータでの使用ではスイッチング周波数に合わせてインダクタンスが決定されます。
スイッチングの高周波化とインダクタの小型化が現在の傾向となっています。実際の回路では、インダクタに直流電流が重畳されるためインダクタンスは変化します。
また、電流が大きくなると巻き線の抵抗に起因するジュール熱にも配慮が必要です。
パワーインダクタでは直流重畳許容電流と温度上昇許容電流が規定されるため、設計や実装上ではインダクタンス以外にも許容電流にも注意が必要です。
参考文献
https://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=ideas-and-advice/power-inductors-guide
https://industrial.panasonic.com/jp/ss/technical/b5
社員数の規模
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