エッジワイズコイルのメーカー17社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
エッジワイズコイルとは、平角線上の銅線をコイルが曲がりにくい方向に巻いたコイルのことです。
種類は巻き方によって区別されます。矩形や台形、α巻きなどのたくさんの種類があります。
コイルといえば一般的に丸形のコイルを思い浮かべますが、エッジワイズコイルは丸形コイルと同じ大きさで断面積を広くできるため、大きな電流を流すことができます。
近年、環境問題への配慮のため、エッジワイズコイルは省エネ化が可能であると注目を浴びています。
使用用途は電源機器やチョークコイル、トランスなどがあります。さらに、自動車産業の省エネ化に伴い、電気自動車やハイブリッドカーなどへの応用もされています。
エッジワイズコイルは自動車で主にバッテリー、DC/DCコンバータ、インバータ、モーターなどに用いられています。
今後、加速するであろう電力関連事業、自動車関連事業などのさらなる発展に向けて、エッジワイズコイルが適応できるように製造業者は試行錯誤を繰り返しています。
電動機や発電機では、回転しに遠心力がかかり、遠心力により変形しないためにコイルを使用する必要があります。
エッジワイズコイルは使用されるときに発生する遠心力に相当する圧力をかけて作られるため、変形を少なく抑えられる特徴を持っています。
この特徴に加え、小型であること、占積率が大きい、安価な値段で製造可能、高周波数への対応、放熱性が高い、回転子に最適などの特徴があります。
占積率が大きい理由としては、従来のコイルに存在する不要な隙間をできるだけ少なくすることができるためです。これは省エネにもつながります。
また、従来のコイルと違い、単層巻きで断面積が大きいため、熱がこもるのを防いでくれます。そのため放熱性に優れ、機器の性能を損なわずに済むのです。
さらに一般的なコイルでは大きな電流を流そうとすると、不効率になる場合があります。しかし、エッジワイズコイルは、コイルの折り返し部分が少なく、表面積が大きいため、高周波数に対応することができます。
参考文献
http://www.uratani-eng.com/ejjiwaizukoiru.html
http://www.san-ei-elt.co.jp/products/coil.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
平角線を短辺側の方向に巻いたコイルの総称であるエッジワイズコイルは、占積率を高めることで、機器の性能を最大限に活用することができる製品で、機器の小型化とパワー維持などの性能向上を目的とする用途に使用されます。
一般に製造に時間やコストがかかる製品とされていますが、本製品は、3DCADや自社開発の巻線機を活用することで、短納期と低価格を実現していることが特徴です。
一般的な丸型から、三角形や多角形などの矩形、台形などの様々な形状や、サイズの大小、異なる巻き方など、設置機器や用途に合わせた形状のエッジワイズコイルを作成することができます。
平角線状のエッジワイズコイルは、主な用途として、固定子に用いられますが、高圧で製造されていることで、遠心力の影響による変形が少ないので、回転子としての使用にも適しています。
平角線状の特徴として、丸線と比較して占積率と放熱性に優れている点や、磁石やろう付けコイルと比べて低コストで製造することができる点が挙げられます。
加えて、単層構造で専用機材で短時間で製造できることや、コイル製造に必要な材料が銅線のみなので、安定供給が可能かことも特徴です。
巻線として一般的な丸線ではなく、平角線を用いることで、巻線断面積が大きいエッジワイズコイルです。
平角線による巻線方式では、効率の高いリアクトルを実現することができ、周波数特性の向上によって、軽薄短小化することで無駄なスペースの排除と、直流抵抗の低減を実現していることが特徴です。
主な用途として、自然エネルギー発電分野や、EV急速充電器、非接触充電などの分野、医療機器、半導体や液晶製造装置などの先端技術分野で利用されています。
平角線縦巻コイル(エッジワイズコイル)は、占積率の向上と、小型化による省スペース化などをはかることができるため、使用することで、機器の性能を高めることができます。
また、角型コイルとして、ケースに入ったリアクトルなどにおいて、収納に合わせた形状に製造することにより、機器の小型化や放熱特性を高めることができます。
主な用途として、スイッチの開閉試験や、車載用のDCDCコンバータ、レーザー溶接機などに使用されています。
エッジワイズコイルは、平角線の皮膜銅を、設置機器の形状や用途に合わせて、角や楕円の形状に自在に加工した製品です。
エッジワイズコイルを用いることにより、占積率が向上することや、キャパシタンスを減少させ、インダクタンスを向上させることができ、高周波にも対応していることが特徴です。
主な用途として、スイッチング電源などの電源機器や、チョークコイル、トランス、DC-DCコンバーターなどに用いられています。