コモンモードチョークコイルについての概要、用途、原理などをご説明します。また、コモンモードチョークコイルのメーカー10社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。コモンモードチョークコイル関連企業の2023年08月注目ランキングは1位:株式会社村田製作所、2位:株式会社タムラ製作所、3位:東邦亜鉛株式会社となっています。
コモンモードチョークコイルは、コモンモードノイズと呼ばれるノイズを減少させるためのフィルタです。
コモンモードノイズは電源線や信号線を伝わるノイズの一種で、基準大地から配線基盤を経て、再び基準大地へと流れるのが特徴です。
コモンモードチョークコイルは内部にインダクタを含んでおり、ノイズが流れたときに瞬時にその流れを遮断することができます。
電子機器のノイズ対策やEMC対策として、コモンモードチョークコイルは重要な役割を果たしています。
多くの電子機器はノイズの影響を受けても正常に動作するよう、EMC対策が施されます。
EMCとはElectromagnetic Compatibilityの略で、JIS規格では電磁両立性と定義されています。つまり電磁的な妨害を与えたり、受けたりすることなく、たとえ受けても正常に動作するよう設計されていることを意味します。
こうしたEMC対策は、家電製品やOA機器、車両機械などの電子機器が含まれます。
特に後述するコモンモードノイズを除去するために、コモンモードノイズコイルが使用されます。
電源線や信号線を伝わる伝導ノイズは、「ディファレンシャルモードノイズ」と「コモンモードノイズ」の2つに分類されます。
まず基板上に組み込まれた電気回路では、回路の中のある部分から生じた電流は、負荷を通過した後に別のルートを通って戻ってきます。これはディファレンシャルモードと呼ばれ、このように流れたノイズはディファレンシャルモードノイズと呼ばれます。
一方、回路内を電流がループせず、基準大地と基板上の配線間に静電容量が存在するために、これらの間に電流が流れ、反対側から基準大地へと電流が戻るルートが存在します。これはコモンモードと呼ばれるものです。
通常、基準大地と基板回路との静電容量は微小なため、低周波の信号では流れませんが、高周波のノイズであればインピーダンスが低下することでコモンモードノイズが透過しやすくなります。
コモンモードチョークコイルはこれらのうちコモンモードノイズを除去するためのフィルタです。
コイルは円環状のコアに2本の導線が巻きつけられた構造を持ちます。
2本の導線に逆向きの電流が流れると(ディファレンシャルモード)、磁束の向きは逆向きとなり、打ち消し合います。そのためフィルタとしての機能は果たしません。
しかし、同方向の電流が流れると(コモンモード)、磁束が強めあうことでインダクタとして働くため、ノイズをフィルタリングすることができます。
参考文献
https://article.murata.com/ja-jp/article/basics-of-noise-countermeasures-lesson-6
https://www.murata.com/ja-jp/products/emc/emifil/overview/lineup/cmcc
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コモンモードチョークコイルのカタログ一覧はこちら企業
北川工業株式会社 日本ケミコン株式会社 株式会社SHT*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年08月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社村田製作所 |
19.4%
|
2 | 株式会社タムラ製作所 |
16.1%
|
3 | 東邦亜鉛株式会社 |
12.9%
|
4 | 日本ケミコン株式会社 |
12.9%
|
5 | グローバル電子株式会社 |
9.7%
|
6 | 協立電業株式会社 |
9.7%
|
7 | 株式会社ウエノ |
6.5%
|
8 | 星和電機株式会社 |
6.5%
|
9 | Core Master Enterprise Co., Ltd. |
3.2%
|
10 | 株式会社SHT |
3.2%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年8月のコモンモードチョークコイルページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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2022年1月27日