IDカードプリンターのメーカー7社・23製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
IDカードプリンターは、社員証や身分証を印刷する装置です。IDカードプリンターを導入することによって、外部に委託しないので社員の個人情報の流出の危険性が低くなることや、外注するコストの削減、少ない枚数からの発行に対応できるようになります。ICチップや磁気ストライプが埋め込まれているプラスチックのカードに、インクを熱によって気化させて転写します。印刷の方式には、ダイレクト印刷式と、再転写印刷式に分類できます。
IDカードプリンターは、会社や施設内で利用する社員証や身分証の印刷で使用されます。会社のセキュリティ強化のための通行証や勤怠の管理、コピー機やパソコンなどの電気機器の認証のために利用されています。製品によっては、ICチップに情報を入力するICエンコーダや、磁気ストライプカードに情報を入力する磁気エンコーダが搭載されています。選定の際には、印刷方式や、印刷に対応しているカードの種類、印刷速度、印刷の仕上がりなどを考慮する必要があります。
IDカードプリンターが、プラスチックカードに印刷する原理を説明します。印刷する原理としては、ダイレクト印刷式と再転写印刷式があります。
参考文献
https://cweb.canon.jp/idprinter/iccard/icprinterselect/retransfer-printer.html
https://cweb.canon.jp/cardprinter/special/solution/cases-employees.html?xadid=00001
http://www.kowasystem.com/card-printer/glossary.php
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
GRASYS(グラシス)シリーズには、低コストで少量・低頻度印刷向けのID170と安定した大量・高頻度印刷向けのID200の2タイプあり、社員証・職員証・学生証・診察券・会員証・メンバーズカードなどの様々なIDカードを発行できるIDカードプリンタになります。
紙の印刷と同様で、データを作成すれば最速で17秒印刷が可能で、発注やデータ受け渡し、校正確認、転送などのカード制作に必要な手間が削減でき、また、再発行や修正なども即時に対応が可能となっています。
ID170は幅17.2×奥行37.7×高さ19cmで重さ3.4kgと片手でも持ち運び可能なサイズと重量になっており、オフィス内でも場所を選ばずに設置ができるため、事務所の移転や事務所内移動の際にも移動コスト・稼働を削減できる製品となっています。
CS-200eは、社員証・学生証・会員証などをプラスチックカードにその場で綺麗にかつ楽々印刷が可能なIDカードプリンターになります。
シックなデザインで様々なロケーションにマッチし、操作が簡単なデザインソフト付きで、写真や背景・文字入力・バーコード・QRコードにも対応しており簡単な操作でカードデザインも楽に印刷ができます。
動作も静かで店頭での利用も向いていて、スピーディで綺麗なプリントを実現した一台になっています。
また、画像の取り込みも簡単にでき、エクセルデータとの連動でデータ管理も同時に行うことができます。
ID170/ID170Wは、少量発行用途に適したIDカードプリンターで片面印刷対応のID170と両面印刷対応のID170Wの2タイプあります。
使用カードの種類はPVC、PET-G、印刷方式は昇華転写・熱溶融転写方式を採用、カードサイズはISO CR-80(54×86mm)でカード厚が0.38~1mm、解像度は300dpi(カラー&単色)・600&1200dpi(単色のみ)、メモリが64MB RAMといった仕様になっています。
他にも、フルカラーの片面印刷は1時間で最高156枚まで印刷可能、フルカラーの両面印刷は、1時間で最高124枚、単色の片面印刷は1時間で最高720枚の1枚あたり5秒といった時間で印刷を実現しています。
PR-C101は、カラー1マイを約25秒で発行でき、解像度が300dpiの熱転写ダイレクト印刷方式を採用した小型IDカードプリンターになります。
置く場所を選ばずに使用できるサイズで329×180×222mmと非常にコンパクトになっており、また置く向きなどの置き方に応じて液晶パネルや操作ボタンが収められているオペレーションパネルを90°回転することができ、オフィスなどに合わせた最適な操作が可能となります。
また、カード供給カセットには最大100枚までカードをセットでき、カードを頻繁に補充する必要がなく、排出ステッカーには最大50枚まで積載可能となっています。
非常にコンパクトゆえメンテナンス性にも優れており、インクリボンカードリッジの交換やローラーのクリーニングもフロントアクセスカバーを開くだけで可能、また、セキュリティスロットが搭載されており、市販のセキュリティケーブルを活用することで盗難防止も可能となっています。
PR-C201は、社員証・学生証・資格証・修了証・会員カードや診察券などなど活用でき、FeliCaやMifareなどのICカードや磁気カードのエンコードや券面印字にも対応しており、解像度も600dpiと高く、再転写印刷方式を採用したハイエンドモデルになっています。
この再転写により、フィルムに一度印刷していたカードに対しても印刷が可能なため、PVC素材のカードだけでなく、いろんな素材のカードに印刷することが可能になっています。
また、印刷スピードについても1時間あたり145枚のカードが印刷でき、ファーストプリントも4色全面画像にて24.8秒/枚以内に印刷が可能、またカード供給カセットには250枚のカードをセットでき、排出ステッカーも250枚まで収納できるため、カード補充やカードを取っておく必要もないため、非常に便利になっています。
また、表面に写真や名前、裏面に注意書きを印刷するようなカードでも両面に対応したカラーインクリボンを使用することにより自動で両面印刷が可能となっています。
IX-R7000は、高品位画像、高生産性を実現したICカード対応ハイエンドモデルのIDカードプリンターとなっています。
フチなしの全面印刷でデザイン性の高い画像も綺麗に印刷でき、非接触ICカードや様々なカード素材にも印刷が可能になっています。
極小文字も高精細にできる600dpiを実現し、QRコードもより小さくすることができるようになっています。
また、1枚当たり約25秒、1時間当たり約145枚の高生産性を実現、さらに電源ONから印刷へのシフトが速く、再発行などの運用も待たせることなく、ストレスなく使用できる仕様となっています。
pr-c151は、できる、きれい、を実現した製品になります。
ネットワーク経由で印刷に対応しており通信データはIPsec暗号化採用によるセキュリティ面の安心も実現、また両面印刷や磁気にも対応した「できる」を実現しています。
オリジナルの新表色エンジンを搭載したことで色の再現性が向上し、更なる高画質を実現、また高性能なリボンも搭載しているため、この2つの性能搭載によりカードの仕上がりの「きれい」を実現しています。
他にも、環境を考慮した鉛などの特定有害物質を排除やRoHS指令にも対応したり、信頼性の高いシンプルなデザインのカードホッパーを採用して発行を停止させることなくカード補充が可能となっています。
ZXPシリーズ9のカードプリンタは、300dpi及び600dpiのモデルがあり、写真のような品質をカードへ印刷可能で、写真やグラフィック印刷に最適な信頼性が高く、自動的に最高の印刷品質を実現するために常時プリンタの設定状態を監視し瞬時に適応させるアルゴリズムも導入されている製品になります。
スマートカードのような両面に印刷があっても端から端まで確実にプリントされる非常に耐久性の高いカードを作成することが可能となっています。
本シリーズは、コールドスタート時でも最初の1枚から最後の1枚まで最高の品質で印刷を可能にしており、多彩な色と正確な色の印刷が可能で非常に鮮やかでリアルなカード作成が可能となっています。
ZXP SERIES 7カードプリンタは、カードの厚みに対して自動的に調整を行ってくれ、またリボンは簡単に取り付けることができ、更に色分けされたガイドとはっきりしたLCDコントロールパネルでどんな人でも簡単に利用可能な仕様となっています。
細かい設定なしで使用でき、写真のような品質及び色合いや奥行きを生み出すほどの写真印刷技術にも長けている製品になります。
他にも、待ち時間を短縮する高速印刷スピード機能も搭載されており、またこの高速印刷スピードにより、エンコードと印刷とラミネートを同時に処理することが可能で最高の処理能力を可能にした一台になります。