全てのカテゴリ
閲覧履歴
ボロン鋼についての概要、用途、原理などをご説明します。また、ボロン鋼のメーカー25社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ボロン鋼関連企業の2024年10月注目ランキングは1位:JFEスチール株式会社、2位:愛知製鋼株式会社、3位:山陽特殊製鋼株式会社となっています。
炭素鋼に、ホウ素とクロムを添加した鋼材がボロン鋼(B鋼)です。鉄鋼の材料に添加される元素には色々な機能がありますが、ボロンは、焼入れ性向上に効果がある元素です。基本成分として、ボロンを約0.0008%、クロムは0.10~0.20%加えます。
鉄鋼材料の五元素である炭素、ケイ素、マンガン、リン、硫黄と、他に、銅、ニッケルの成分量などを調整します。合金ボロン鋼の場合は、クロム量が多くなります。ボロンを添加することで、線材を加工する際の熱処理工程を省略できるようになります。
自動車部品で多く使用されます。特にボルト・ナットで多く使用する鋼種です。ボロン鋼は、合金鋼を使用するほど、強度が必要ではないところで、合金鋼に代わる鋼材として汎用的に使用されています。ボルトの強度区分10.9までが、通常ボロン鋼の使用可能範囲です。
ボロン鋼の使用の利点は、冷間鍛造加工です。冷間鍛造の加工工程は、熱処理工程のうち焼鈍(焼きなまし)が必要です。一般に、加工工程は、線材-球状化焼鈍-伸線-冷間鍛造 ですが、ボロン鋼を使用すれば、線材-伸線-冷間鍛造とすることが可能です。
JIS規格では、冷間圧造用ボロン鋼として、24鋼種が規程されています。例えば鋼種記号は、SWRCHB223の場合、数字の前のBがボロン鋼を表します。
SAE規格(米国)でも、炭素ボロン鋼、マンガンボロン鋼、合金ボロン鋼が規程されています。例として1021Bの場合は、数字の後のBがボロン鋼を表します。
ボロン鋼の種類と用途は多くあります。いずれも、部品製造工程中の熱処理工程を省略、または処理時間短縮、熱処理温度の低温化を目的に使用されています。
それぞれにおいて一例を挙げるならば、肌焼ボロン鋼は、ギア部品用途に使用されており、ボルト用ボロン鋼は、ボルト用途として利用されています。また、省Mo強靭ボロン鋼は、高価なMoを省略すると共に熱処理も不要として、ナックル部品用途に活用されており、高強度高靱性ボロン鋼は、リンク用途に使用されています。
特に高強度ボルトにボロン鋼を使用する際には、耐遅れ破壊性が考慮されている鋼材を選定する必要があります。外部から侵入した水分による、水素脆化によって脆性破壊を生じることがあるので、各種合金元素を加えて防止する必要があります。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年10月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | JFEスチール株式会社 |
11.8%
|
2 | 愛知製鋼株式会社 |
9.8%
|
3 | 山陽特殊製鋼株式会社 |
7.8%
|
4 | 株式会社ワイヤーテクノ |
7.8%
|
5 | 株式会社サンユウ |
7.8%
|
6 | メイラ株式会社 |
5.9%
|
7 | カネヒラ鉄鋼株式会社 |
5.9%
|
8 | 株式会社神戸製鋼所 |
5.9%
|
9 | 日本製鉄株式会社 |
3.9%
|
10 | 日東螺子工業株式会社 |
3.9%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年10月のボロン鋼ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社