線材についての概要、用途、原理などをご説明します。また、線材のメーカー5社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。線材関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:合同製鐵株式会社、2位:日本製鉄株式会社、3位:株式会社中山製鋼所となっています。
目次
線材は、コイル状に巻かれていた線状の金属材料です。熱間圧延ままの熱間圧延材(As Rollled)材と熱間圧延材をさらに伸線した鋼線(Wire)があります。材質は、軟質線材、ハイカーボン線材、ピアノ線、溶接棒心線、冷間鍛造用線材、ステンレス線材などに分類されます。
熱間圧延機を複数台使用した圧延によって、鋼片から5~20ミリメートルまでの細径へ加工されます。そして、さらに細くする場合は、伸線加工が行われます。伸線の前加工として焼鈍(熱処理)、酸洗(スケール除去と潤滑皮膜塗布)が実施されることが多いです。
普通鋼線材は、主に針金や釘および金網、ねじ類などの強度をあまり必要としない製品の素材になります。また、魚礁の石の固定、堤防のテトラポットの固定、崖斜面の岩石固定用途のワイヤネット用素材としても使用されています。
一方、特殊線材は、高い靭性や耐久性などを要求される鋼索線用途、鋼撚り線用途、線ばね素材、スティールコードと呼ばれるタイヤ芯素材などに使用されるほか、溶接の被覆アーク溶接棒や心線用途にも使われています。また、建築の構造用部材と使用されるポールやパイルの芯金材(主筋・補助筋)としても使用されています。
軟鋼線は、熱間圧延された圧延材を冷却後伸線機で伸線加工します。硬鋼線は、まず炭化鉄Fe3C(セメンタイト)金属組織にパテンティング処理を実施することで、微細なミクロン間隔のパーライト組織にします。その後、伸線することにより、パーライトの間隔をさらに狭め、強度を高くします。
軟鋼線は、そのまま金鋼やばねとして用いられるほか、ボルト・ナットや釘(くぎ)などの素材にもなります。また、ボルトも自動車用途、機械用途だけでなく、ビルの基礎用アンカーボルトなどにも使用されています。
0.65~0.95%の炭素を含む硬鋼線は、ハイカーボン材と呼ばれ、コンクリート構造物の芯金、長大橋の吊ロープ、タイヤのゴムに内装されるスチールコードなどになります。
鉄以外の素材では銅覆鋼線(CP線)、電気用銅線(FR線)、燐青銅線(PBW)があり、形状は丸線、角線、平角線、ローレットワイヤーがあります。
メッキ処理を施して使用する場合は、めっき層は、錫および融点の異なる色々な半田組成のものがあり、使用条件、用途により選択します。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト5
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 合同製鐵株式会社 | 23.1% |
2 | 日本製鉄株式会社 | 23.1% |
3 | 株式会社中山製鋼所 | 23.1% |
4 | 株式会社神戸製鋼所 | 23.1% |
5 | JFEスチール株式会社 | 7.7% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月の線材ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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