フッ素ゴムについての概要、用途、原理などをご説明します。また、フッ素ゴムのメーカー14社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。フッ素ゴム関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:三福工業株式会社、2位:タイガースポリマー株式会社、3位:ダイキン工業株式会社となっています。
フッ素ゴムとは、耐熱性、耐油性、耐炎性、耐候性、耐薬品性に優れたゴムで、これらの物性は他の合成ゴムと比較すると群を抜いています。主なフッ素ゴムの略号はFKMで、これはFluoro(フッ素性の)、Kautschuk(ドイツ語でゴムの意)、Mグループ(ゴムの分類に係る略号:Mはポリメチレンタイプの飽和主鎖を持つゴム)の頭文字をとって表されています。
フッ素ゴムの重合は非常に難しいため高価なゴムですが、特筆した物性を有するため、特殊な環境や過酷な環境で使用されることが多いです。
フッ素ゴムは特殊な環境下で優れた特性を発揮します。自動車での用途としては、ガソリンの蒸散性にも対応可能であることから燃料ホースとして使われています。また、耐熱性、耐油性などの特性より、自動車内部の機器密封用のオイルシールやガスケットとしてもフッ素ゴムは使用されています。
半導体製造装置では各種化学薬品に対する耐性が必要である為フッ素ゴムが使われています。また、航空・宇宙の分野においても腐食性の高い燃料を用いている事や、耐油性、耐熱性、耐候性が必要であるためフッ素ゴムが使用されています。
食品や医療分野においても使用されており、耐酸性が高いため内視鏡の部材などに使用されています。
フッ素ゴムの特徴は前述しましたように、耐熱性、耐油性、耐炎性、耐候性、耐薬品性に抜きんでて優れていることです。ゴムの弾性や加工性は他の合成ゴムより劣っています。フッ素原子はあらゆる元素と結合しやすいですが、特に炭素原子との結合は強固です。これはC-F結合と呼ばれ、フッ素ゴムの様々な特性の源です。
フッ素ゴムにはいくつかの種類が有ります。フッ化ビニリデン系ゴム(FKM),四フッ化エチレン-プロピレン系ゴム(FEPM),四フッ化エチレン-パーフルオロメチルビニルエーテル系ゴム(FFKM) 等に分類することができます。これらの中でフッ化ビニリデン系フッ素ゴム(FKM)は、前述の各種物性と加工性、価格などのバランスがとれており、最も市場に流通しています。よって一般的にはフッ素ゴムと呼ぶ場合はフッ化ビニリデン系ゴム(FKM)の事を指しています。
FKMは諸物性に優れていますが、例えばメタノールやウレア系グリースに対しては弱い傾向が有ります。FEPMやFFKMではこれらに対しても適しています。このように、用途によってより適したものを選択することができます。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gomu/89/1/89_16/_pdf/-char/en
https://www.mitsufuku.co.jp/products/how-to-fkm/
http://www.sakura-seal.co.jp/article/15412596.html
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 三福工業株式会社 | 18.8% |
2 | タイガースポリマー株式会社 | 9.1% |
3 | ダイキン工業株式会社 | 9.1% |
4 | 桜シール株式会社 | 7.1% |
5 | サンポリマー株式会社 | 6.5% |
6 | 入間川ゴム株式会社 | 6.5% |
7 | 株式会社森清化工 | 6.5% |
8 | 株式会社横浜高分子研究所 | 5.8% |
9 | タイセイポリマー株式会社 | 5.8% |
10 | 株式会社トキワ | 5.8% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月のフッ素ゴムページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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