インダクタコイルのメーカー12社・1製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
インダクタコイルとは電子部品のひとつで、鉄などの磁性体の芯(棒)に導線を巻いたコイルです。
導線には、直流電流はスムーズに流れるけれども交流電流は流れにくいという性質があるため、整流作用があります。
インダクタコイルは電気エネルギーを磁界に変換しますが、芯を共有する別のコイルには再び電流に戻すことができます。
この性質を応用したものが交流用の変圧器で、片方のコイルに交流電流を流すと同じ鉄芯に別のコイルに誘導電流が流れます。導線の巻き数を変えることで電圧を変えることができます。
インダクタコイルは多くの電気製品に使用されていますが、身近な物であれば交流用の変圧器があります。
スマホの充電器やPCのアダプタは家庭用の交流100Vの電源を5~12Vの直流に変換しますが、電圧を下げる部分の変圧器にこの部品が使用されています。
高周波を発信させることから、各種無線装置(WiFiや非接触式のICチップ)や電子レンジなどにも使用されています。蛍光灯の安定器や各種電気製品などにも数多く利用されており、特に電子回路の整流をおこなうためには不可欠な部品だと言えるでしょう。
直流電流をコイルに流すと、鉄芯には磁場が発生し、芯の部分が電磁石になります。
はじめに電圧を加えた場合や、電圧を下げた際には、動線に瞬間的に誘導電流が流れます。これにより、電気エネルギーが磁界の形で蓄えられるという作用があります。
一定の強さの磁界が生じた後は、普通の銅線と同じように直流電流が流れます。これに対してインダクタコイルに交流電流を流した場合には、鉄芯には大きさが変化する磁界が生じます。
磁場が変化すると電流と逆向きの誘導起電力が発生するので、抵抗(インダクタンス)が発生します。交流の電流を流し続けると常に逆向きの誘導起電力が発生するので、電流が流れにくいという状態が継続します。
インダクタコイルの場合、直流電流であればスムーズに通過できますが、交流電流の場合、抵抗が発生するため流れにくい特質があります。
そのため、交流電流は通すけれども直流電流は通過できない、というコンデンサーとは逆の性質を持った電子部品なのです。
参考文献
https://product.tdk.com/info/ja/contact/faq/faq_detail_D/1432565863594.html
https://www.matsusada.co.jp/column/inductor.html
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