ゴムパッキンのメーカー15社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ゴムパッキンとは、配管やバルブの接合部における気密性・液密性を高め、内部流体の漏洩や異物混入を防ぐことを目的として用いられるシール材の1つです。
工学的には、パッキンが回転体などの運動部に用いられるシール材を指し、ガスケットが静止部を指しますが、一般的にゴムパッキンは静止部に用いられるゴム製シール材を指します。
シールテープなどのシール材に対して、ゴムパッキンは安価で様々な材質にて製造されていることから、多種多様な分野において用いられています。
ゴムパッキンを接合部に入れ締め込むと、ゴムが伸長し、その隙間を埋めることでその機能が発揮されます。
ゴムパッキンは工業設備・実験設備に用いられるだけでなく、様々な容器の蓋や家庭内のシャワーノズルや水道管など日常生活の多くのシーンでも活躍しています。
ゴムパッキンには様々な形状・材質があり、用途に合わせて選定することで、広い分野における流体の漏洩・異物の混入を防ぐことに用いられています。
ゴムは可逆的にその形状を変化させられることから、ゴムパッキンは繰り返し使用することが可能になっており、容器の蓋など繰り返し開閉する部位においても使用可能です。
ゴムパッキンは材料であるゴムの伸び縮みする性質に起因し、その機能を発揮します。
ゴムを構成する高分子は外力により引き離される際に、硫黄原子により分子間のつながり(架橋)が保たれて、結合が維持されます。
これにより、ゴムは外力がかかっても完全に断裂せず、外力がなくなった際には元の状態に戻ることができるため、伸縮が可能となります。
ゴムパッキンを配管等の接合部に用いると、締め込みや流体の圧力などの外力によって、ゴムはその隙間を埋めるように伸長し、流体の外部の漏洩や外部からの異物の混入を防ぐことが可能となります。
外力がなくなった際には、ゴムパッキンは元の形状に戻り、再度外力が加われば同様の機能を発揮できるために、繰り返しの利用が可能になります。この際、完全に元の形状に戻ることはできず、その機能は徐々に低下することから、長期的には交換が求められます。
ゴムパッキンには様々な材料のゴムを使用することが可能であり、流体の種類や温度など系によって適切な材質を選定することが重要となります。
参考文献
日本プラントメンテナンス協会 実践保全技術シリーズ編集委員会編『実践保全技術シリーズ4シール技術』 1994年 ISBN 4-88956-066-1
日本プラントメンテナンス協会編 『わかりやすい機械要素―基礎から取扱いまで〈下巻〉』 JIPMソリューション 2001年 ISBN 4-88956-189-7
https://www.kyowakg.com/tech/bosuipacking/
https://www.packing.co.jp/ORING/moredomegenri.htm
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社