アプライアンスサーバのメーカー9社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
通常、アプライアンスという言葉を日本語にそのまま訳すと、家電製品とか器具とか言った意味になります。
コンピュータの世界では、特定の分野ならびに目的で利用するために最適化し、必要な機能や性能のみを有する機器という意味になります。従ってアプライアンスサーバの場合には、以上の様な目的で作られたサーバということになります。
アプライアンスサーバは、汎用サーバと比べてコストを安く抑えることができるというメリットがあります。サーバ機器本体に必要最低限のハードウェアを搭載し、必要な初期設定はあらかじめ行われており、更にサーバ上で動作させるソフトウェアもインストールされてから納品されるため利用者サイドのITスキルがそんなに高くなくても導入が可能で、運用コストも安く抑えることができます。
更に、汎用サーバとは異なり必要な機能のみが実装されているため、サーバ本体の負荷がそれほど高くならないため、応答性も比較的良くなることが多い様です。加えて運用管理の際の各種ツールが整備されているため利用者としては、導入しやすいという点があります。
他方で異なる用途へ転用することは難かしく、融通がききにくいという面があります。
アプライアンスサーバはその利用目的によって、いろんなタイプのものが用意されています。従って、利用する側は
何のためにアプライアンスサーバを導入したいのかまずは決めることが必要です。
アプライアンスサーバが提供するサービスとして、HPの制作や閲覧のためのWEBサーバアプライアンス、ネットワークのトラフィックの負荷分散のためのキャッシュサーバアプライアンス、メールの送受信の管理を行うためのメールサーバアプライアンス、社内のネットワークセキュリティを守るためのセキュリティサーバアプライアンス、検索機能をサポートする検索サーバアプライアンスやその他、ストレージサーバアプライアンスなどもあります。
以上のうちから1つもしくは複数種類の機能を選択しアプライアンスサーバとして提供することも多いです。
専任の担当者やITをハンドリングする部門が存在しなくても、専門のベンダーが設置から不具合発生時の対応を含めた運用まで行ってくれるため利用する側は比較的安心してソリューションの提供を受けることができます。
前述の通りアプライアンスサーバは、用途に応じて様々なタイプがありますが、必要最低限のハードウェアおよびソフトウェアを搭載し最適化したシステムを提供するという意味では同じです。
この様なアプライアンスサーバにおける利点を挙げてみます。
まず、導入コストが安くできるという点です。システムのソフトウェアおよびハードウェアを必要最低限の構成としているから安くできます。更にハードウェア的に最低限の構成としているから、必要となる電力も抑えることができ、省エネにもつながる可能性が高いシステムとなっています。
2点目が利用者側ですぐに利用開始できるということです。業者からサーバを納入してもらった時すでに、必要なハードウェアおよびソフトウェアは組み込まれているため、利用者側では最低限の設定を行うのみで比較的に速やかにサービスの利用を開始できます。
3点目は運用が容易であるという点です。運用を支援するための便利なツールが提供されるため、ITスキルが高くなくてもサーバの運用を比較的容易に運用することが可能です。
次に良くない点ですが、アプライアンスサーバの目的として、特定用途に注力し利用者の利点を追求した結果、サーバとしての汎用性に欠けています。したがって、他の目的に当サーバを転用しようと考えた場合、一般的に、設定の変更やハードウェアの増設などの作業ができないことが多いため難しいことが多いです。
以上から、まとめますとアプライアンスサーバは、特定用途に特化してシステムをチューニングしていることにより導入および運用においてもコストを抑えることが大きなメリットです。このコンセプトで、多様なサービスを選択して導入し、早期の運用開始が可能ですが、反面、最適化しているがゆえに、システムを変更したり、増設などに対する融通がきかない面があるため、良い点と悪い点をしっかりと理解したうえで、汎用サーバにするのかアプライアンスサーバを導入するのか決めることが大切です。
参考文献
https://japan.zdnet.com/article/20145587/
https://minto.tech/appliance/2/
社員数の規模
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