コンフォーマルコーティング

コンフォーマルコーティングとは

コンフォーマルコーティングとは、電子回路基板を湿気や化学物質などから保護するコーティングです。

電子部品が密集する基板表面の凹凸形状に沿って、均一に密着する膜を塗布する仕組みです。部品の脚やはんだ部の間まで入り込むように調整します。使用される材料はアクリルやウレタン及びシリコンなどがあります。それぞれ耐薬品性や膜の柔らかさなどに応じて、保護したい製品の用途や使用環境に適した材質を選定します。

膜厚は数十μm程度と非常に薄く、重量や放熱性への影響を抑えつつ、防湿・防塵・防食・耐薬品・耐塩霧といった保護性能を同時に付与できる点が利点です。従来の絶縁ワニスよりも低温で硬化し、鉛フリーはんだや微小チップ部品にも対応しやすい点も特徴です。

コンフォーマルコーティングの使用用途

コンフォーマルコーティングは以下のような用途で使用されます。

1. 自動車

自動車にはエンジンやブレーキの制御ユニットなど、数多くの電子制御基板が搭載されます。特にエンジンルーム内は高温や激しい振動にさらされ、雨水や塩分が付着することもあります。このような過酷な環境下でも電子回路が誤作動を起こさないように、コンフォーマルコーティングによって基板を保護し、信頼性を向上させることが可能です。

2. 産業機器

工場の生産ラインを制御する装置は、一度故障すると甚大な影響を及ぼす場合があります。その上、工場内では薬品や金属の粉塵が舞うことがあり、場所によっては結露が発生することも多いです。コンフォーマルコーティングはこのような特殊環境からデリケートな電子回路を守り、機器の安定稼働に貢献します。

3. 民生品

スマートフォンやスマートウォッチなどにもコンフォーマルコーティングは広く使用されます。特に防水性能を特徴とする製品では、水の浸入による故障を防ぐために重要な役割を果たします。また、屋外設置の監視カメラやLED電光掲示板なども、このコーティング技術が活用されます。雨風や気温の変化から内部の電子回路を保護することで、製品の耐久性を高めることが可能です。

曲げセンサー

曲げセンサーとは

曲げセンサーとは、物体の曲がり具合を検知して電気信号に変換するセンサーです。

曲げの角度や度合いに応じて電気抵抗が変化する製品が多く、この抵抗変化を読み取ることで曲がり具合を数値化する仕組みです。多くは薄いフィルム状の基板に炭素粒子などを含む特殊インクを印刷した構造です。紙のようにしなやかなため、湾曲した面などにも容易に取り付け可能です。電磁ノイズの多い場面では、曲げによって光の漏れ具合を測定する光ファイバー式曲げセンサーが使用される場合もあります。

構造がシンプルかつ、小型で扱いやすいという利点があります。得られる信号は曲げの程度に応じて滑らかに変化するアナログ値のため、微妙な曲がり具合の違いも精密に検知可能です。このような特性から、多様な製品への応用が進められています。

曲げセンサーの使用用途

曲げセンサーは以下のような用途で使用されます。

1. 医療・ヘルスケア

人体の動きを計測する用途で利用されます。リハビリテーションの現場では、患者の肘や膝などに取り付けることで、可動域の回復具合を正確にデータとして記録できます。これにより、回復過程を客観的に評価し、効果的なリハビリ計画を立てることが可能です。また、衣服などにウェアラブルデバイスとして組み込み、姿勢や睡眠を改善するヘルスケア製品にも活用されます。

2. エンターテイメント

VRやARの世界で、直感的な操作を実現するために重要な役割を担います。指の動きを仮想空間に反映させるデータグローブでは、各指に曲げセンサーを取り付けることで指の曲がり具合をリアルタイムで検知します。これにより、仮想の物体を掴んだりつまんだりといった、現実に近い感覚での操作を実現可能です。

3. ロボット・産業

ロボットの動作をより高度で繊細にするために活用されます。ロボットアームの関節部分にセンサーを取り付けることで、アームの曲がり角度を確認して精密な制御を行うことができます。このように、ロボットアームにフィードバック制御を組み込むことで、人間のような器用な作業を行うことが可能です。

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絶対に触らないでください(日本会社ニュース)

群馬県ものづくり企業オンライン展示場「GUNMA VIRTUAL EXPO」に出展しました

このたび、群馬県ものづくり企業オンライン展示場「GUNMA VIRTUAL EXPO」に出展しました。

 

■「GUNMA VIRTUAL EXPO」とは

「GUNMA VIRTUAL EXPO」は、群馬県のものづくり企業と全国のメーカー・バイヤーをつなぐ、国内最大級の常設オンライン展示場です。群馬県内の優れた技術・製品を持つ企業が一堂に会し、全国のビジネスパートナーとのマッチング機会を提供する重要なプラットフォームです。

当社はこの取り組みを通して、群馬県の製造業が抱える課題に対し、メトリーの豊富なデータベースを通じてDX化を支援してまいります。これにより、県内企業の競争力向上と事業拡大を実現し、群馬県ものづくり企業のさらなる発展に寄与してまいります。

 

■公益財団法人群馬県産業支援機構について

公益財団法人群馬県産業支援機構は、群馬県内の中小企業者、創業者等を応援する公的支援機関です。同機構内には群馬県よろず支援拠点が設置されており、経営全般に関する相談を無料で受け付けています。製造業を中心とした発注メーカー等向けに自社の技術や製品をPRできる場の提供や、新規取引先開拓、全国の発注メーカー等への情報発信、提案力・営業力向上などの支援を通じて、群馬県内企業の事業発展をサポートしています。

<GUNMA VIRTUAL EXPO 主幹団体>
名称 : 公益財団法人群馬県産業支援機構 工業支援課
所在地: 群馬県前橋市大渡町1-10-7 群馬県公社総合ビル
HP : https://www.gunma-virtualexpo.jp/

 

■ 概要詳細

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000032842.html

ダウンライト

ダウンライトとは

ダウンライトとは、天井に埋め込むタイプの照明器具です。

シーリングライトなど、一般的な天井照明のように器具本体が露出しておらず、天井と一体化しているため、空間をすっきりと見せることができます。また光が下方向に向かって照射されるのは特徴の一つです。

器具の構造はシンプルで、天井に開けた穴に埋め込む形で設置され、発光部分はほとんど目立ちません。光源には、かつては白熱灯や蛍光灯が使われていましたが、現在はLEDが主流になっています。

ダウンライトは、部屋全体を明るく照らす「全般照明」としてだけでなく、アクセント照明や演出照明として使われることもあります。配光角 (光の広がり方) や色温度の違いにより、柔らかい光で空間に落ち着きを与えることも、スポット的に対象物を照らすことも可能です。

ダウンライトの使用用途

ダウンライトは以下のような用途で用いられます。

1. 住宅における天井照明

ダウンライトは、リビングやダイニング、廊下、玄関、トイレ、洗面所など、住宅のあらゆる場所で使用されます。天井にすっきり収まるため、空間が広く感じられ、インテリアの邪魔にならないのが特長です。複数のダウンライトを配置して、全体照明を確保しつつ、必要に応じて一部を調光することで、生活シーンに応じた照明演出が可能になります。

2. 店舗やショールームでの商品演出

ダウンライトは、商品やディスプレイを引き立てる演出照明としても優秀です。スポット的に商品に光を当てることで、視線を誘導し、印象を強める効果があります。特にアパレルショップやジュエリー店、インテリアショップなどでは、デザイン性と演出性の両面でダウンライトが活用されています。

3. オフィスや商業施設の天井照明

オフィスやホテルのロビー、商業ビルの共用部などでも、ダウンライトは広く使用されています。天井が高い空間でも均一に光を届けることができ、照度のばらつきを抑えた快適な照明環境が実現につながるものです。人の動きや導線に合わせて配置することで、効率的かつ美しい空間設計が可能になります。

ハンドホール

ハンドホールとは

ハンドホールとは、地中に埋設された電気・通信・給排水などの配管やケーブルにアクセスするために設けられる点検用構造物です。

マンホールよりもサイズが小さく、人が中に入るのではなく、手や腕を差し入れて作業することを想定して設計されています。そのため「ハンド (手) ホール」と呼ばれています。

ハンドホールの蓋は地面に露出しており、使用されていないときはしっかりと密閉されているため、外観上はただの円形または四角形のふたしか見えません。材質はコンクリート製や、軽量化や耐腐食性の観点から樹脂製やFRP 製が用いられることもあります。設置場所としては、都市部の歩道や車道、公園、商業施設の敷地内、ビルの地下設備など多岐にわたります。

見た目には目立ちませんが、日常の安全・快適な環境を守る重要な設備のひとつです。

ハンドホールの使用用途

ハンドホールが用いられるのは、主に以下のような目的のためです。

1. 電力・通信ケーブルの接続や保守点検

都市部では、電線や通信ケーブルが地中に埋設されているケースが多く、それらの途中接続点や分岐点にハンドホールが設けられています。作業者は蓋を開け、内部に腕を差し入れてケーブルの接続作業や点検、修理を行います。光ファイバーケーブルや電話線、同軸ケーブルなどの通信インフラに加え、地中送電線や配電線にも使用されており、生活インフラの維持に欠かせない存在です。

2. 給排水管の点検・清掃

ハンドホールは給排水設備にも活用されます。排水管の詰まりや漏れの点検、メンテナンスの際にアクセス可能な点を設けておくことで、配管全体の機能の維持に貢献するものです。特にビルや大型施設では、定期点検の容易さを重視して、各階層や区画ごとにハンドホールが設けられているケースもあります。

3. 交通信号・監視カメラ設備の電源・通信線管理

近年では、都市のスマート化に伴い、交通信号機や道路監視カメラ、防犯カメラなどの設備も多数設置されるようになりました。これらの機器は電源や通信ケーブルを必要とし、ケーブルは地中を経由して配線されることが多くなっています。その中継・接続・保守ポイントとしてハンドホールが活用されます。

左官工事

左官工事とは

左官工事 (英: plaster work) とは、モルタル (英: mortar) や壁土を用いて建築物の壁や床を塗り固める工事です。

壁の下地造りは建物の竣工時に表に出ませんが、壁造りが成り立たないため大切なプロセスです。仕上げのペンキやタイル張りを活用するため下地造りのみの場合もあります。

仕上げ塗りは壁の表面を塗って仕上げる作業です。漆喰壁や土壁の下地を塗り、中塗りを重ねて漆喰や珪藻土で上塗りをして表面全体を仕上げます。コテの跡が壁の模様になり、塗り方で耐久性が変わるため優れた技術や芸術性が必要です。

左官工事の使用用途

左官工事は町場と野丁場に大別可能です。町場は個人店舗や木造住宅の壁を仕上げる現場のことで、部屋によって塗る材料を変えて暮らしやすさに配慮します。野丁場は集合住宅や商業施設、庁舎など大規模建築物の現場を指します。野丁場は町場よりも大規模な工事が必要となり、素早く広い面積を均一に塗り固める機械を使うことも多いです。

1. 耐久性を高める

左官工事の下地造りにより耐久性が向上し、最終的な床や壁の仕上がりに影響します。防音性や断熱性の向上や冷暖房費の節約が期待でき、近隣への音漏れや外部からの騒音に悩まされる心配が減ります。

2. 見た目の美しさのため

左官工事は職人の手作業が特徴です。塗装やクロス張りでは難しい風合いを出せます。

コテなどの道具で壁に模様を描き、オリジナルの住宅が仕上がります。

3. アレルギーの防止

左官工事には調湿作用がある漆喰や珪藻土などの自然素材がよく使用され、ダニやカビの発生を防止します。

人工的な化学物質を含まない自然素材は、シンナーの匂いや汚れた空気を吸って体調が悪くなるシックハウス症候群 (英: sick building syndrome) によるアレルギーを引き起こす心配がありません。アレルギーやアトピーを引き起こす心配もなく、健康を守りながら安心して過ごせます。

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「あいち産業DX推進コンソーシアム」に参加しました

このたび、「あいち産業DX推進コンソーシアム」(主幹団体:公益財団法人あいち産業振興機構)の会員として参加いたしました。

 

■「あいち産業DX推進コンソーシアム」について

「あいち産業DX推進コンソーシアム」は、産学金行政が連携し、愛知県内企業がデジタルトランスフォーメーションへの理解を深め、実践することを促進することを目的とした組織です。

当社はこの取り組みを通じて、愛知県内の中小企業をはじめとするモノづくり・製造業のDX化を積極的に推進してまいります。「メトリー」が持つ80,000社を超える産業用製品データベースと5言語対応のグローバルネットワークを活用し、県内企業の生産性向上と新たな事業機会創出を支援することで、愛知県製造業の持続的成長に貢献いたします。

 

■あいち産業振興機構について

公益財団法人あいち産業振興機構は、愛知県知事指定の県内唯一の中小企業支援センターです。 愛知県の中小企業支援センターとして、経営支援や創業支援を行っています。 同機構は、愛知県内中小企業の公的なワンストップ支援機関として、経営基盤の強化、新たな事業活動や国際化等に取り組む企業をサポートしています。

<あいち産業DX推進コンソーシアム事務局>
名称 :あいち産業振興機構
所在地:愛知県名古屋市中村区名駅四丁目4番38号 愛知県産業労働センター
HP      :https://dx-consortium.aibsc.jp/

 

■ 概要詳細

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000032842.html

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メトリーの公式X (旧: Twitter) アカウントのフォローワーが1万人を超えました

 

B2B業界において、1万人のフォローワー獲得は大きなマイルストーンです。一般的に、B2B企業のSNSアカウントは消費者向けサービスと比較してフォロワー数を伸ばすのが困難とされる中、多くの企業様や関係者の皆様にご支援いただいた結果です。

メトリー公式Xアカウントの運営目的

1. ビジネス課題解決のサポート
日々の業務で新しい製品・サービスをお探しの方に、メトリーに登録いただいている優良企業様のソリューションをタイムリーにご紹介

2. B2B・製造業の魅力発信
一般的には馴染みの薄いB2Bや製造業分野の技術・イノベーションを、より多くの方に分かりやすくお伝えし、業界の認知度向上に貢献

今後も有益な情報発信を続けてまいりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

▪️メトリー公式Xアカウント
https://x.com/metoree55

防爆照明

防爆照明とは

防爆照明とは、可燃性ガスや粉じんなどが存在する爆発性雰囲気の中でも、安全に使用できるように設計された照明器具です。

通常の照明器具は、スイッチの切り替えや電球の点灯などで微小な火花が発生することがあります。また、電球やLEDが発する熱も、可燃性物質に引火しうるものです。防爆照明は、こうしたリスクを回避するために、密閉構造や特殊な素材、電気的保護を備えており、爆発性雰囲気中でも安全が保てる照明器具です。

防爆構造にはいくつかの方式があります。例えば「耐圧防爆構造」は、器具内部で爆発が起きても、その圧力に耐えて外部に漏れ出さないように設計されています。「安全増防爆構造」は、内部で火花や高温を発生させないよう安全性を高めた構造の製品です。これらは「国際整合防爆指針」などが定めた記号で示されています。

防爆照明の使用用途

防爆照明は、主に次のような爆発の危険性がある場所で使用されます。

1. 石油・化学関連施設

石油精製所や化学プラントでは、可燃性のガスや蒸気が生じる可能性が高く、通常の照明では引火のリスクがあります。防爆照明はこれらの設備内のタンクエリア、配管設備、制御室などに多く導入されています。

2. ガソリンスタンド・LPG施設

ガソリンスタンドや液化石油ガス (LPG) を取り扱う施設でも、防爆照明が不可欠です。給油中に漏れたガスが照明の火花に引火する危険があるため、照明設備には高い安全性が求められます。

3. 粉じんが舞う環境 (食品・製粉・木材加工)

小麦粉や砂糖などの粉体、木材の削りかすなどは空気中に舞い上がると可燃性の粉じんとなり、火花によって爆発を引き起こす恐れがあります。食品加工場や製粉工場、木材加工所なども防爆照明の重要な使用場所です。

4. 鉱山・トンネル工事

地下空間では、メタンガスやその他の可燃性ガスが滞留しやすく、作業者の安全を守るために防爆照明の使用が義務付けられていることもあります。照明の破損や誤作動による事故を防ぐため、堅牢で信頼性の高い設計が求められます。

巡回記録システム

巡回記録システムとは

巡回記録システムとは、タブレットなどをを用いて巡回業務の記録や報告を効率化するシステムです。

従来の巡回業務では紙のチェックシートに結果を記入し、事務所に戻って報告書を作成するのが一般的でした。この方法では記入漏れなどが起こりやすく、報告書の作成にも多くの時間と手間がかかります。また、記録が個人の管理に委ねられるため、過去データの確認や情報共有が難しいという課題もありました。

巡回記録システムは巡回ルート上の各所にRFIDやQRコードを設置し、担当者がスマートフォンなどを活用して巡回内容を正確に記録します。写真やテキストメモなどもその場で簡単に記録できるため、状況を詳細かつ客観的に報告することが可能です。データはサーバーに送信され、いつでも最新の状況を確認できます。

巡回記録システムの使用用途

巡回記録システムは以下のような用途で使用されます。

1. 警備

オフィスビルや商業施設などにおける施設管理や警備業務に活用されます。これらの施設では不審者・危険物の有無を確認するための巡回が欠かせません。巡回記録システムを導入することで、警備員の巡回ルートを正確に管理し、巡回漏れを防ぐことができます。また、消火器や非常口のランプといった設備の点検結果を写真付きで記録できるため、施設の安全性も高めることに貢献します。

2. 建設・インフラ

建設現場やインフラ設備の保守点検業務で活用できます。建設現場では安全パトロールが義務付けられており、危険箇所の確認や是正指示などを記録する必要があります。巡回記録システムを使えば、現場の状況を即座に記録・共有可能です。トンネルなどの社会インフラの点検においても、点検箇所と内容を確実に記録して効率的な維持管理を実現します。

3. 医療

医療現場や介護施設における巡回業務にも最適です。夜間の巡視では、利用者の安否確認や体位交換などを定期的に行う必要があります。巡回記録システムは誰がいつ訪室したかを確実に記録するため、サービス品質を証明するのに役立ちます。看護の現場でも、訪問時間やケア内容を記録して報告を円滑にします。