巡回記録システム

巡回記録システムとは

巡回記録システムとは、タブレットなどをを用いて巡回業務の記録や報告を効率化するシステムです。

従来の巡回業務では紙のチェックシートに結果を記入し、事務所に戻って報告書を作成するのが一般的でした。この方法では記入漏れなどが起こりやすく、報告書の作成にも多くの時間と手間がかかります。また、記録が個人の管理に委ねられるため、過去データの確認や情報共有が難しいという課題もありました。

巡回記録システムは巡回ルート上の各所にRFIDやQRコードを設置し、担当者がスマートフォンなどを活用して巡回内容を正確に記録します。写真やテキストメモなどもその場で簡単に記録できるため、状況を詳細かつ客観的に報告することが可能です。データはサーバーに送信され、いつでも最新の状況を確認できます。

巡回記録システムの使用用途

巡回記録システムは以下のような用途で使用されます。

1. 警備

オフィスビルや商業施設などにおける施設管理や警備業務に活用されます。これらの施設では不審者・危険物の有無を確認するための巡回が欠かせません。巡回記録システムを導入することで、警備員の巡回ルートを正確に管理し、巡回漏れを防ぐことができます。また、消火器や非常口のランプといった設備の点検結果を写真付きで記録できるため、施設の安全性も高めることに貢献します。

2. 建設・インフラ

建設現場やインフラ設備の保守点検業務で活用できます。建設現場では安全パトロールが義務付けられており、危険箇所の確認や是正指示などを記録する必要があります。巡回記録システムを使えば、現場の状況を即座に記録・共有可能です。トンネルなどの社会インフラの点検においても、点検箇所と内容を確実に記録して効率的な維持管理を実現します。

3. 医療

医療現場や介護施設における巡回業務にも最適です。夜間の巡視では、利用者の安否確認や体位交換などを定期的に行う必要があります。巡回記録システムは誰がいつ訪室したかを確実に記録するため、サービス品質を証明するのに役立ちます。看護の現場でも、訪問時間やケア内容を記録して報告を円滑にします。