FRLユニット

FRLユニットとは

FRLユニット

FRLユニットとは、空圧ラインにおける供給エアの処理に使用されるフィルタ(Filter)、レギュレータ(Regulator)、ルブリケータ(Lubricator)の3つの機器を指します。3点がセットで使用される例が多いことからこのように呼ばれ、エア3点セットなどと呼ばれる場合もあります。

無給油タイプの空圧機器が普及したことにより、ルブリケータは使用される機会が大きく減りましたが、フィルタとレギュレータについては空圧機器を安定的に動作させるために必要不可欠な機器であるため、現在も多くの空圧ラインに使用されています。

FRLユニットの使用用途

FRLユニットは空圧ラインにおける供給エアの清浄化・安定化と空圧機器の寿命向上に貢献しています。フィルタはコンプレッサによって圧縮された空気に含まれる不純物を除去する役割、レギュレータは圧力が変動する圧縮空気を使用用途に応じて減圧・安定化する役割、ルブリケータは圧縮空気内に潤滑油を噴霧することでエアシリンダなどの空圧機器の故障を防ぐ役割を果たしています。

各種工場の空圧ラインにおいて、一般的に使用する空圧機器類より上流のエア供給部に接続されています。

FRLユニットの原理

FRLユニットは空圧ラインの上流からフィルタ、レギュレータ、ルブリケータの順に接続されます。3つの機器は1つのユニットとして接続されているため、接続するエアチューブはフィルタの上流側とルブリケータの下流側の2本のみで済みます。

フィルタはコンプレッサから供給される圧縮空気に含まれる塵やほこり、水分、潤滑油のオイルミストなどの5~60マイクロメートル程度の不純物を取り除きます。

レギュレータは、コンプレッサから供給される圧力が変動する圧縮空気を調圧スプリングとのバランス機構によって減圧・調圧します。

ルブリケータは、下流の圧縮空気中に潤滑油を噴霧することによりシリンダのシール部などの寿命を延ばすことができますが、近年はグリスを内蔵した無給油タイプのシリンダが普及しているため、あまり使用されることはありません。無給油タイプのシリンダにルブリケータを使用することも可能ですが、そのシリンダは以後無給油で使用することができなくなってしまいます。

近年では、ルブリケータの代わりにエアフィルタで除去しきれない0.4マイクロメートル程度の粒子を除去するミストセパレータを合わせてエア3点セットと呼ぶ場合もあります。

参考文献
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/technical_data/td06/x0106.html
https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/175/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です