エラストマー射出成形加工

エラストマー射出成形加工とは

エラストマー射出成形加工とは、樹脂を金型に注入して形を成形するサービスです。

一般的にエラストマーと呼ばれる材料は熱可塑性エラストマーを指す場合が大半を占めます。熱可塑性エラストマーは加熱すると溶けて液体状になり、冷却すると固まる性質を有します。この特性を利用し、溶かした材料を高圧で金型へ流し込み、冷やし固めることで製品に成形できます。

従来のゴム加工では加硫工程が必要でした。加硫には時間がかかりますが、エラストマー射出成形加工は単に冷やすだけで固まるため、製造時間の短縮が可能です。生産効率が高く、大量生産に適している点が特徴です。プラスチック素材とゴム素材の中間的な役割を果たし、製品に滑り止め機能や柔らかな触感を付与したい場合に最適な加工方法です。

エラストマー射出成形加工の用途

エラストマー射出成形加工のサービスは以下のような用途で使用します。

1. 自動車部品・工業用パーツ

自動車業界ではエラストマーの持つ耐候性や耐熱性が重宝されます。窓枠のシール材や配線を束ねるグロメット、内装のスイッチ類などに採用されます。金属や硬質プラスチックと組み合わせることで、振動を吸収するダンパーの役割を果たす部品も製造可能です。軽量化が求められる自動車開発の現場において、重いゴム部品の代替としてエラストマー射出成形品が選定されます。

2. 日用品・スポーツ用品

生活に身近な製品の製造でもエラストマー射出成形加工が採用されます。歯ブラシの持ち手や工具のグリップ部分などが代表例です。硬いプラスチックの土台の上に軟らかいエラストマーを一体化させて製造します。手になじむ触感や操作性の向上、怪我の防止といった付加価値を製品に付与します。

3. 電子機器

スマートフォンやウェアラブル端末などの電子機器分野でも多く採用される加工サービスです。落下時の衝撃から本体を守るための保護ケースや、内部への水の浸入を防ぐ防水パッキンとして利用されます。エラストマーは複雑な形状でも精密に成形できるため、薄型化や小型化が進む電子デバイスの微細な隙間を埋めるシール材として非常に有用です。