盤用ケーブルクランプ

盤用ケーブルクランプとは

盤用ケーブルクランプ(英語:Cable Entry Clamp)は、各種盤(制御盤配電盤、加工機械の操作盤など)に、引き込み口からケーブル(導体に絶縁を施した1本1本の絶縁電線に保護外被覆を施した電線)や電線を確実に保持し簡単に引き込むことができる部品です。

盤用ケーブルクランプは、各種盤の下部や側面に引き込み口として取り付けられ、引き込み口にケーブルや電線を挿入し、クランプ内のパッキンで挟み込み、ねじなどで固定します。これにより外部からのほこりやゴミの侵入を防止します。

盤用ケーブルクランプの使用用途

盤用ケーブルクランプは、上記の通り各種盤のケーブルや電線の引き込み用に開口加工された部分に、ねじなどで取り付けて使用します。製品の多くは、ベースプレートとガイドプレートと2分割になっていて、また開口部分が広いため、容易にケーブルや電線の引き込み作業をすることができます。

ただしケーブルクランプは、ケーブルグランド防水コネクタのように防水性はないため、防水を必要としない環境で、屋内設置用で使用します。

盤用ケーブルクランプの原理

盤用ケーブルクランプは、ほこりやゴミの侵入を容易に防ぎ、パッキンがケーブルや電線を挟み込み密閉度を高めることで、複数本やサイズが異なるケーブルや電線の隙間を埋め、1本1本をしっかり保持して絡まることなく整列させ、引き込むことができ盤内外がシンプルになります。また、パッキンの締め付け力を調整できるタイプもあります。

ベースプレートとガイドプレートの2分割になっていることで、ねじ固定するだけでケーブルや電線を取り外すことなく、部品交換などの作業を行うことが可能です。充填剤を使用する密閉方法と比較して、作業が容易になります。

配線孔のベースプレート固定ねじ穴からアース(接地線)をとることができます。

アクセサリーで、ケーブルや電線を整列させるためのブラケットもあります。

材質は、本体のベースプレートとガイドプレートは鋼板製などの薄板製で、パッキンはニトリルゴムや軟質ウレタンフォーム、ポリエチレンフォームなどが使用されています。

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