裸圧着端子

裸圧着端子とは

裸圧着端子

圧着端子は、電気線と電気機器と接続する部品です。

圧着部に電気線の端部を通して機械的圧力を加え、圧着端子と電線を強固に接続します。電気機器との接続は、圧着端子の端子接続部を端子盤にネジ止めすることで接続します。

裸圧着端子は、圧着端子の一種で絶縁被膜がついていないタイプです。絶縁被膜付圧着端子に比べると、値段が安めで作業時間も短いというメリットがありますが、取り付ける場所によっては取り付け後に絶縁する手間が発生するというデメリットもあります。

裸圧着端子の使用用途

電気線と電気機器の接続は半田付けで行うことも多いですが、半田付けにはある程度の半田付け技術が必要であるのに対し、圧着端子による接続は比較的簡単であるというメリットがあります。

また、半田付けは作業所など決められた場所で行いますが、圧着端子による接続作業は場所を選びません。現場での作業が可能であるため、配電盤などの配線によく使われています。

圧着端子の中で、裸圧着端子は一般に単線の電気線の接続用に使われます。

裸圧着端子の原理

裸圧着端子は、電線とネジの組合せによって多くの品種があり、「R2–4」のような統一された呼び名があります。

先頭のアルファベットは端子接続部の形状を表し、端子がリング状の丸型(R型)はR、端子がオープンになっている先開型(Y型)はYと表示されます。2つの数字のうち1番目の数字は電線の断面積(mm2)、2番目の数字はネジの直径(mm)を表します。

品種名の電線断面積に対し、実際に使用できる電線サイズには範囲があります。電線が抱合範囲よりも小さいと電線が抜ける恐れがあり、抱合範囲よりも大きいと圧着端子に入らず圧着できないので、注意が必要です。

圧着端子と電線を接続する工具は、圧着端子の種類によって専用の工具があります。裸圧着端子を圧着するときは、必ず裸圧着端子専用の工具を使用します。

圧着工具には複数のサイズの歯口があります。端子サイズに合わせて歯口を選び、裸圧着端子を歯口にセットしてから端部の被覆を剥いた電線を圧着部に通し、圧着工具を強く握れば圧着完了です。

参考文献
https://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=ideas-and-advice/crimp-terminal-guide
https://www.m-system.co.jp/mstoday/plan/mame/b_actuator/9508/

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