オーステナイト系ステンレス鋼についての概要、用途、原理などをご説明します。また、オーステナイト系ステンレス鋼のメーカー25社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。オーステナイト系ステンレス鋼関連企業の2022年12月注目ランキングは1位:阪和工材株式会社、2位:アラヤ特殊金属株式会社、3位:日鉄ステンレス株式会社となっています。
オーステナイト系ステンレス鋼とは、ステンレスの中でも常温でオーステナイトと呼ばれる結晶構造を有する合金の総称です。主要な成分として鉄以外にクロムとニッケルを含むことから、クロム・ニッケル系ステンレスに分解されます。鋼種によって組成は異なりますが、オーステナイト構造を安定させるためのニッケルを主成分として含んでいることが特徴的です。ステンレス鋼種の中でも最も一般的に用いられている材料であり、その生産量は全ステンレス鋼のうち約60%を占めるといわれています。
代表的なオーステナイト系ステンレス鋼としてはSUS304が挙げられ、非常に幅広い用途に用いられています。またこれにモリブデンを添加したSUS316なども高い耐食性を有する合金として知られています。
オーステナイト系ステンレス鋼は鋼種にもよりますが、一般に磁性を持たず、高い耐食性を有することから、幅広い用途に用いられるステンレス合金です。 家庭用用途など身近な用途に用いられる一方、外部の温度環境によって強度の低下が起こりにくく、溶接や塑性加工にも優れていることから、建築材やプラント設備といった過酷な条件下や信頼性が必要となる用途など、幅広い分野において用いられています。
特に一般的に用いられている鋼種がSUS304であり、加工硬化を防止したSUS305、耐食性をより向上させたSUS316なども広く用いられている鋼種です。
オーステナイト系ステンレス鋼の特徴は、その鋼種によってさまざまですが、共通する特徴としては磁性をもたず、耐食性に優れている点が挙げられます。オーステナイト系ステンレス鋼が磁性を持たない理由は、その結晶構造が面心立方格子であることに起因しています。そのため塑性加工を行った際などに加工箇所の構造がマルテンサイトに変態すると、まれに磁性を持つことがあります。
オーステナイト系ステンレス鋼は構成元素にニッケルとクロムを含むことから、その他のステンレスと比較しても高い耐食性を有しますが、代表的な鋼種であるSUS304では、孔食や粒界腐食などの局部腐食が問題となる場合があります。この問題については添加物の量や種類を変えることで対応することが可能であり、具体的には炭素含有室を0.03%以下としたSUS304Lや、モリブデンを添加したSUS316などはSUS304と比較して高い耐食性を有しています。
オーステナイト系ステンレス鋼は焼き入れによる強度の増加は見込めない材料ですが、固溶化熱処理、焼きなまし、安定化処理によって物性を変化させることが可能です。特に固溶化熱処理はほぼすべてのオーステナイト系ステンレスに実施される処理であり、高温に加熱した後に急冷することで、耐食性の向上、鋭敏化の抑制、加工硬化の除去を行うことができます。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年12月の注目ランキングベスト3
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 阪和工材株式会社 | 33.3% |
2 | アラヤ特殊金属株式会社 | 33.3% |
3 | 日鉄ステンレス株式会社 | 33.3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年12月のオーステナイト系ステンレス鋼ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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