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ベアリング用スペーサについての概要、用途、原理などをご説明します。また、ベアリング用スペーサのメーカー5社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ベアリング用スペーサ関連企業の2024年11月注目ランキングは1位:SUS株式会社、2位:株式会社岩田製作所、3位:株式会社タミヤとなっています。
ベアリング用スペーサはベアリングを固定する時に使用する部品の一つです。
ベアリングは、一般的に、内径に軸を挿入し、外径をハウジングに固定して使用します。この際、内輪の幅と外輪の幅もそれぞれ軸方向に固定して使用します。
軸方向の固定方法として、スペーサを使用することがあります。
スペーサには、内輪用と外輪用のものがあり、それぞれ別の部品です。形状はどちらもシンプルな円筒形状をしています。
軸受メーカ品と別メーカ品があります。特殊な使用が不要であれば、サイズが合うものを選定して購入することが可能です。
1つのスペーサでベアリングの内輪、または外輪の幅を押さえるため、軸受のすぐ横で接触する位置に設置して使用します。
主に、ベアリング用スペーサだけを使用して、ベアリングを固定することはありません。
一般的には、ベアリング用押さえピン等の固定部品と合わせて使用します。
例えば、ボールベアリングを所定のタップ穴が開いている部分にベアリング押さえピンとスペーサで固定する場合は次の様に配置して使用します。
ベアリング押さえピンにベアリング、スペーサの順番で挿入します。次に押さえピンのねじ部を固定用タップ穴に沿わせて、ねじ込みます。最後に、スペーサの位置を確認し、所定のトルクで締め付けます。
ベアリング用スペーサの形状はシンプルな円筒形状をしています。内輪用スペーサは内径がベアリングの内径寸法と合っており、外輪用スペーサは外径がベアリングの外径寸法と合っているため、軸やハウジングに接触することなく、ベアリングの幅押さえをすることが可能です。
内輪用スペーサの外径寸法と、外輪用スペーサの内径寸法は適用ベアリングに対応できる所定の寸法になっています。これは、軸受内部の潤滑に影響を及ぼさない寸法設定になっています。
ベアリングの使用環境・使用条件が過酷である場合は、軸受メーカによる専用設計をする場合もあります。
スペーサを使用することで、軸やハウジングとなる部材に特殊な形状を加工することなく、ベアリングを取り付けることが可能となります。
例えば、平板にタップ穴を空けただけの部材にベアリングと押さえピンだけで取り付けようとしても、ベアリングを軸方向に押さえることができません。仮にベアリングの端面と平板が接触するまで押さえピンを締め込めたとしても、ベアリングの内輪と外輪との両方の幅が平板に接触してしまい、滑らかな回転をしません。
平板とベアリングとの間に、内輪用スペーサを入れることにより、スペーサと押さえピンで、ベアリングの内輪を幅押さえすることができ、ベアリングの滑らかな回転が可能になります。
参考文献
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/machine_design/md05/c1228.html
https://www.iwata-fa.jp/html/index-t2.html
https://jp.misumi-ec.com/vona2/mech/M0800000000/M0810000000/M0810030000/
https://www.nachi-fujikoshi.co.jp/web/pdf/3001-14.pdf
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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2023年11月27日