PHCホールディングス株式会社
日本フリーザー株式会社
和研薬株式会社

【2021年版】超低温冷凍庫5選 / メーカー9社一覧

超低温冷凍庫のメーカー9社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。


目次


超低温冷凍庫とは

超低温での保管に対応した冷凍庫。-20℃での保管と比較しより長期の安定的な保管が可能。超低温の温度定義はメーカーでさまざまだが業務用途で-50~60℃以下が一般的。研究用途では-80℃フリーザーが該当。研究室などで使用される超低温冷凍庫は通常の家庭用冷凍庫と異なりチェスト型と呼ばれる深型で上面から出し入れする。その形状からディープフリーザーとも呼ばれる。
マグロなどの鮮魚の冷凍保管、細胞や試薬、検体の保管などに使用。

超低温冷凍庫の使用用途

研究用途(細胞、検体、試薬類の保管)、鮮魚の長期保管(マグロ、カツオなど)、ドライアイスの保管などよりシビアな条件での鮮度保管が必要なものの冷凍保管に使用される。

研究室レベルでは一般的な試薬類の短期保管には冷蔵ないし-20℃保管、長期保管には-80℃保管を使用する。その他ある種のワクチンや薬品(原料)なども保管期限を延ばすために使用開始までは-80℃で保管する。細胞凍結などのプログラム凍結の際も必須。

超低温冷凍庫の原理

超低温とは-45℃以下での保冷が可能なものとして定義される。研究用途では-80℃が一般的。二種類の冷媒の熱交換を使用する二元式冷却装置が主体だが、最近はノンフロン(自然冷媒)を使用するタイプも販売されている。構造的には本体断熱厚保を大きく取り、ふた部分にパッキンを有するなどして外気からの影響を遮断する。製品の性質上停電時に備え、通常バックアップ電源と組み合わせて使用し、温度管理(警報)機能や停電警報機能などを標準で装備する。

なお冷媒としてはオゾン層破壊の原因としてそれまで優秀な冷媒として使用されてきた特定フロン(クロロフルオロカーボン)は使用が禁止されたため、現在の冷媒種としては主としてR22やR404Aなどのハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC、いわゆる代替フロン)などが使用されている。一方自然冷媒はもともと地球上に存在するものを冷媒として使用することでアンモニア、二酸化炭素、水などを冷媒として使用する。

医療用の超低温冷凍庫

医療用冷蔵庫や医療用冷凍庫の世界市場規模は28億8000万米ドル(2019年)となっています。一般的に、病院などで血液や尿などといった生化学サンプルの保管のためにも使用されますが、世界中で血液バンクの数が増加しているためシェアが伸びています。設置コストが高い一方で、温室効果ガスの排出量が少ないため、環境に優しいと考えられ、今後も売り上げの増加が期待できます。

製品別だと、プラズマ冷凍庫、防爆型、パススルー型、コンボ・二重温度型および可燃性貯蔵型などに分類されています。全ての技術の中でプラスマフェレーシスは最も頻繁に使用されているため、最大のシェアを誇るプラズマ冷凍庫が今後も市場シェアを獲得していくでしょう。

北米、欧州、アジア、中東、アフリカおよび南米などの地域で医療用冷蔵庫や医療用冷凍庫が広く売れていますが、特に北米で最大のシェアを誇っています。

ワクチンをマイナス80度で保管する超低温冷凍庫

ファイザー社の新型コロナウイルスワクチンはマイナス80度前後で保管する必要があります。そのため、物流はもちろんのこと、医療施設でも保管が難しいのが現状です。

このような事情の下、地方の老人ホームや医療機関、貧困国など、超低温冷凍庫の設備を持たない場所へのファイザー社のワクチンの供給は難しいと考えられています。

日本では、2020年の夏ごろから政府からの要請を受け、国内メーカーの4社(カノウ冷機、日本フリーザー、EBAC、PHCホールディングス)が保管に必要な超低温冷凍庫を合計で1万台程度供給することになっています。

安定供給に向けて、4社とも生産体制を強化する予定です。例えば、PHCホールディングスは国内シェアの半数以上を占め、超低温冷凍庫の世界シェア2位の大手メーカーですが、大量生産に向けて工場を24時間稼働させており、2倍の生産量を目指しています。また、カノウ冷機では、マイナス80度に対応可能な超低温冷凍庫に関して問い合わせが増えたため、国内で冷却能力の検査や出荷業務の人員を増やすことで需要の増加に対応します。

参考文献
https://01.connect.nissha.com/blog-gassensor-refrigerants02/
https://www.galilei.co.jp/wp/wp-content/themes/mod/asset/pdf/digital_catalog/FMS_Japanese.pdf
https://www.nissin-ref.co.jp/product_blog/1-2.html
https://www.value-press.com/pressrelease/261293
https://news.yahoo.co.jp/articles/2edc7a7f69d490902fd13201b50b26557e53ff31
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-vaccines-distribution-idJPKBN27Q0E1
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201202/k10012741381000.html

超低温冷凍庫のメーカー情報

超低温冷凍庫のメーカー9社一覧


超低温冷凍庫のメーカーランキング

社員数の規模

  1. 1 PHCホールディングス株式会社
  2. 2 フクシマガリレイ株式会社
  3. 3 和研薬株式会社

設立年の新しい会社

  1. 1 PHCホールディングス株式会社
  2. 2 株式会社ジェーシーエム
  3. 3 株式会社サーモマジック

歴史のある会社

  1. 1 富士フイルム和光純薬株式会社
  2. 2 フクシマガリレイ株式会社
  3. 3 和研薬株式会社

超低温冷凍庫5選

MDF-DU901VHS1

PHCホールディングス株式会社 MDF-DU901VHS1 画像出典: PHCホールディングス株式会社公式サイト

特徴

「MDF-DU901VHS1」は、冷媒にノンフロンを使用しており、-85℃~-50℃の範囲で温度設定が可能な超低温冷凍庫です。

人間工学に基づいて開発された「EZlatch(イージーラッチ)」ドアハンドルによって、扉の開閉動作をよりスムーズに行うことができます。

大型カラー液晶タッチパネルは、グローブを装着したままでも操作可能で、セキュリティ機能としてパスワードによるキーロックも装備されています。

運転状況はUSBメモリーに移して、PCなどで見ることができます。

PHCホールディングス株式会社の会社概要

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TFS-110GM ー65℃

株式会社サーモマジック TFS-110GM ー65℃ 画像出典: 株式会社サーモマジック公式サイト

特徴

サーもマジックの「TFS-110GM -65℃」は、日本製の高精度デジタル温度調節器で温度管理することができ、-60℃~-65℃の範囲内で0.1℃刻みで庫内の温度設定が可能な超低温冷凍庫です。

サーモマジックフリーザーは家庭用・業務用ともに使用することができ、-65℃冷凍保存だと魚や肉を完全に凍結するまでの時間が短いため、素材に含まれるタンパク質や脂質などの成分を新鮮なままで保存します。

また、カバー付ウレタン製のキャスターが付いており、ゴム製とは違って床を汚す心配が不要です。

株式会社サーモマジックの会社概要

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ノンフロン/MGシリーズ -55℃ 【MG-207s】

株式会社カノウ冷機 ノンフロン/MGシリーズ -55℃ 【MG-207s】 画像出典: 株式会社カノウ冷機公式サイト

特徴

MGシリーズは、ハイドロカーボン(HC)混合冷媒として自然冷媒(ノンフロン)を使用した超低温フリーザーで-55℃~-50℃に対応しており、マグロなどの長期保存ほか食品業界に適した業務用冷凍庫です。

温度調節はデジタルサーモスタットでコントロールすることができ、消費電力は315W/353Wと省エネを実現しています。

また、メンテナンスがいらないのでコンデンサー部分の清掃も必要ありません。

付属品には、引出し用バスケット7個とヘラがあります。

株式会社カノウ冷機の会社概要

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フリーズ超低温槽(-150℃)

日本フリーザー株式会社 フリーズ超低温槽(-150℃) 画像出典: 日本フリーザー株式会社公式サイト

特徴

ディープフリーザー「フリーズ超低温槽(-150℃)」は独自技術のダブル冷却システムを採用することで、一つのシステムに異常が生じても冷凍庫内の温度を-140℃以下に保つことができ、iPS細胞やES細胞、組織サンプルなどの長期保存に最適です。

冷媒にはHFC(ハイドロフルオロカーボン)を使用しており、温度や停電時のアラームと外部警報用端子が標準装備されています。

放熱器のフィルター清掃が不要なので、メンテナンス作業を容易に行うことが可能です。

日本フリーザー株式会社の会社概要

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Thermo Scientific ノンフロン超低温フリーザー TSXシリーズ

和研薬株式会社 Thermo Scientific ノンフロン超低温フリーザー TSXシリーズ 画像出典: 和研薬株式会社公式サイト

特徴

Thermo Scientific社の「ノンフロン超低温フリーザー TSXシリーズ」は、環境にやさしいノンフロン冷媒を使用した研究用超低温冷蔵庫で、独自の冷却システム「V-Drive制御」により省エネ運転を実現しています。

温度設定などはタッチスクリーンパネルにて行い、温度データの出力や、温度異常のときにブザーとパネル表示での確認が可能なため、操作性と視認性にすぐれています。

冷凍庫内には、必要に応じてフリーズボックスを多数収納することができます。

和研薬株式会社の会社概要

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