3Dプリンター用レジン

3Dプリンター用レジンとは

3Dプリンター用レジンとは、光造形方式の3Dプリンターで使用される液状の樹脂材料のことです。

紫外線などの光を照射することで硬化する性質を持ち、立体物を形成する方式として、SLAやDLPなどの光造形技術が広く知られています。

3Dプリンター用レジンはこれらの技術で使用する液体材料です。UVランプやレーザーなどによって部分的に硬化しながら立体的に積層して使用します。溶融させて積み上げるフィラメント方式とは異なり、滑らかな表面や細やかな表現が得やすい点が特徴です。

レジンは色や硬化後の性質が種類によって異なり、透明度の高いものや柔軟性のあるタイプなど、多様なバリエーションが存在します。一般的にはUV光に反応しやすい成分が含まれているため、日光や蛍光灯の下でも硬化が進む場合があります。したがって、保管時は遮光性の容器に入れて温度や湿度の変化に注意しながら管理することが推奨されます。

3Dプリンター用レジンの使用用途

以下は3Dプリンター用レジンの使用用途です。

1. 工業・製品開発

試作品の作成や製品開発に活用されるケースは少なくありません。射出成形などの量産工程に移行する前の段階で、形状の確認や機能評価を行うために用いられます。高精度な造形が可能な点を生かし、微細な部品や精巧なデザインの検証にも役立ちます。短期間で複数のバリエーションを成形しながらテストを繰り返すことで、想定した性能やデザイン性を早期に検証しやすくなります。

2. 芸術

工芸品やアート作品の分野でも、レジンを使った複雑な造形が注目を集めています。立体モデルを製作する際には解像度の高いプリントが必須となりますが、光造形方式のレジンを用いれば滑らかな表面と細部の表現が期待できます。フィギュアやカスタムパーツなど、独自製品においても活用できる点が大きな魅力です。

3. 医療

医療分野では、解剖模型や研究用サンプルを作成するために利用されることがあります。複雑な内部構造を有する人体を再現する場合、レジンの精密な造形能力が有用です。例えば、人体の一部を再現する模型を作り、手術のシミュレーションや治療計画の検証を行うことが考えられます。また、学習素材としても、高度な理解や実践的なトレーニングを支援するツールとしての機能を担います。

歯科用研磨剤

歯科用研磨剤とは

歯科用研磨剤とは、歯のプラーク・着色の除去や歯面研磨、人工歯・義歯床などの研磨を目的として歯科医院などで使用されている研磨剤です。

成分や用途によって、ペースト状・固形・粉状などの製品があります。

ペースト状の研磨剤の成分は、ダイヤモンド砥粒、無水ケイ酸、ハイドロキシアパタイトなどが中心です。研磨対象物 (天然歯、セラミックス、金属、レジンなど) によって種類が分けられている他、用途に応じて研磨剤粒径の違いや、フッ素添加、殺菌効果の有無などがあります。

粉末状の研磨剤には、アルミナやガラスビーズがあり、歯科用サンドブラストなどと共に使用されることが多いです。固形研磨剤は、研磨対象の天然歯や歯冠修復材、補綴物などに塗布して使用されます。それ以外に、レジン用バレル研磨機用の研磨剤ストーンなどもあります。

歯科用研磨剤の使用用途

歯科用研磨剤の使用用途は主に以下の通りです。

1. 清掃

歯科用研磨剤は、口腔内クリーニングに使用されています。歯科用研磨剤を用いて清掃を行うことにより、歯の表面に付着するプラーク (歯垢) や着色汚れ (ステイン) を除去する事が可能です。ペースト状研磨剤が用いられることが多く、しばしば虫歯予防のためにフッ素や殺菌成分が含有されている製品が選択されます。

このような目的で使用される歯科用研磨剤は、歯科医院などの医療機関のみでなく、家庭用に患者に提供される場合もあります。

2. 歯面研磨

歯科用研磨剤は、歯面につやを出したり滑沢化を図る目的でも使用されています。スケーリング後の一次研磨、二次研磨、フィッシャーシーラント前の歯面研磨など、様々なシーンでの用途があります。天然歯と詰め物などの修復材とでは硬さが異なるため、用途に合った製品を選択することが必要です。

また、シーラントなどにおいては、フッ素が接着効果を弱める性質を持つため、歯面研磨の用途ではフッ素が含まれない歯科用研磨剤が用いられることが多いです。

3. 歯科技工用

義歯、入れ歯、被せ物、詰め物など、様々な修復材・補綴物は、患者に適合するよう適切に研磨を施す必要があります。咬合調整、接着面の研磨、つや出しなど、様々な用途の研磨剤が利用されています。

デジタルサイネージコンテンツサービス

監修:株式会社オフィスカゴ

デジタルサイネージコンテンツサービスとは

デジタルサイネージコンテンツサービスとは、電子看板であるデジタルサイネージに表示される映像や情報のコンテンツを企画・制作・配信などを行うサービスです。

広告、案内、ニュースなど、多様な情報を発信し、視覚的な訴求力で人々の注意を引きつけます。紙媒体では伝えられる内容が固定されがちでしたが、ディスプレイを活用することで多様なビジュアル表現や頻繁な更新が可能になりました。また遠隔から瞬時に内容を更新できる利便性の高さも魅力の一つです。

サイネージとは公共空間などで周囲に向けて情報を示す手法を指し、その中でもデジタル技術を用いて表現力や柔軟性を高めたものがデジタルサイネージに当たります。

紙媒体と比べると初期導入費用は高いですが、長期的には印刷や張り替えの手間を削減できる利点もあります。場所やターゲット層に合わせた情報を、より魅力的なかたちで発信できます。広告や案内、緊急告知など幅広い活用が期待されている表示方法です。

デジタルサイネージコンテンツサービスの使用用途

デジタルサイネージコンテンツの種類は、動画や静止画及び文字情報など多岐にわたり、表示機器とコンテンツ管理システムを用いることで、遠隔地からでも瞬時に内容を切り替えることが可能です。以下のような用途で使用されます。

1. 天気予報の表示

デジタルサイネージコンテンツは、日々変化する天気予報を簡潔に伝える手段として役立ちます。天候に応じて外出準備を整えたい人に向け、映像やアイコンを活用することで状況がひと目で分かる表示が可能です。

デジタルサイネージコンテンツサービスの原理

インターネット経由でデータを取得すれば、時間帯ごとの情報を瞬時に更新できるため、最新の予報を効率的に提供できます。これにより、服装や持ち物の選択を支援することも可能です。

2. 熱中症予防情報

熱中症予防情報を表示する用途も注目されています。気温や湿度、熱中症の危険度を示す指標などをビジュアル化し、体調管理に役立つアドバイスを同時に提供します。警戒レベルが高い場合は見やすい色や大きな文字を使うなどして、周囲の注意を喚起しやすくなる点が利点です。熱中症の危険性は時間帯によって異なるため、リアルタイムで細かく情報を更新できるデジタルサイネージコンテンツは安全対策をするのに役立ちます。

デジタルサイネージコンテンツサービスの原理

3. 告知・案内

店舗や商業施設では、新商品やイベントの告知として活用される例が多いです。音声や動画を使って商品コンセプトをわかりやすく伝えたり、セール情報をダイナミックに演出したりすることが可能です。施設内の地図やフロアガイドを表示する用途にも適しており、目的地までの移動を円滑に進める手助けになります。視認性の高い案内表示が可能なため、多くの来訪者が集まる場所でもスムーズな誘導が可能です。

4. その他

店先では期間限定のキャンペーンを映像や写真でアピールすることができます。オフィスのロビーでは企業PR映像を流すなど、設置場所や目的に応じてレイアウトや素材を自在に変更できる点が特徴です。情報発信のタイミングも柔軟に調整できるため、時間帯や曜日に合わせて表示内容を切り替えることも容易です。

本記事はデジタルサイネージコンテンツサービスを製造・販売する株式会社オフィスカゴ様に監修を頂きました。

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基板メッキ加工

監修:日本ミクロ工業株式会社

基板メッキ加工とは

基板メッキ加工とは、基板上の電子回路の配線や部品を保護するための表面処理技術です。

基板とは電子部品が実装される土台となる素材であり、しっかりした導通や耐久性を確保する役割を担います。メッキは金属の薄い膜を他の材料の表面に付着させる工程で、錆を防いだり、電気的特性を向上させたりする効果があります。基板メッキ加工は、銅や金、ニッケルなど様々な金属を用いて、部品間の信号伝送を安定させるとともに外部環境から基板を守ることが目的です。また、金属層の厚みを適切に管理することで、回路の抵抗値を調整できるメリットも得られます。

基板メッキ加工には、電解メッキや無電解メッキなど複数の手法があります。電解メッキは電流を流しながら金属を析出させる方式で、安定したメッキ膜を形成しやすい一方、通電用の配線設計が必要になります。無電解メッキは化学反応を利用し、電流を使わずに金属膜を生成する手段です。細かな部分まで均一に処理できるため、微細なパターンを有する基板に向いている点が特徴です。基板メッキ加工は回路性能を保ち、長期的な信頼性を向上させるうえで不可欠な技術となっています。

さらに、メッキ液の温度やpHなどの要因を管理することによって、金属膜の結晶構造を制御しやすくなり、高精度な回路実装を実現することも可能です。こうした各工程の管理が、長寿命かつ安定した電子機器の生産に直結しています。

基板メッキ加工の使用用途

基板メッキ加工は以下のような用途で実施されます。

1. 電子機器

デジタル機器をはじめとする幅広い分野で基板メッキ加工が使われます。スマートフォンなどのモバイル端末では、高密度実装を行う基板を保護し、動作の安定性を維持します。特に、わずかな導通不良でも大きなトラブルにつながるため、信頼性確保のためにも重要な技術と言えます。

2. 自動車

自動車業界では、車載用制御ユニットやセンサー用基板が振動や高温といった過酷な環境にさらされやすいことから、基板メッキ加工による耐久性の向上が欠かせません。接触抵抗の低減により、電気信号の誤作動を防ぐ効果が期待でき、エンジン制御や安全装置などの高度なシステムに貢献します。

3. その他

産業機器や医療分野でも、精密機能を支える回路基板に基板メッキ加工が活用される例が多いです。医療機器では、測定精度の高いセンサー部分の表面処理にメッキを施すことで、微小な信号を正確に検知しやすくしています。また、産業において長期間使用する装置を作る際にも、メッキによる酸化防止や導体保護が可能です。基板メッキ加工は多種多様な電子機器の内部を強化し、信頼性や性能を高める手段として広く利用されていると言えます。

本記事は基板メッキ加工を製造・販売する日本ミクロ工業株式会社様に監修を頂きました。

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SCADA

監修:株式会社システマティカルソフトウェアコントロール

SCADAとは

SCADAとは、工場やプラントなどで遠隔監視と制御を可能にするシステムです。

SCADAはSupervisory Control And Data Acquisitionの略であり、産業分野を中心に導入される監視・制御の仕組みです。制御対象の機器やセンサーから得られた情報をリアルタイムで収集し、それらを統合的に管理する役割を担います。大規模な生産ラインやインフラ設備などで、複数の装置からのデータを読み取り、警報表示や稼働状態の調整を行える点が特徴です。

また、SCADAはPLCと呼ばれる制御装置などと組み合わせることで、複雑な生産工程や設備全体を一元的に把握しやすくなります。多様な通信プロトコルに対応しているため、既存システムとの連携がしやすい点も強みです。導入方法としては、あらかじめ作り込まれたパッケージ製品を利用できる場合もあれば、施設の規模や独自要件に応じて開発作業を行い、カスタマイズを施す場合も存在します。

SCADAの使用用途

SCADAは包括的に情報を管理できるため、多様な業界で重要な機器として活用されています。以下はそれらの用途の一例です。

1. 工場・プラント

主に工場やプラントなどの産業現場における生産ラインの管理に用いられます。例えば、複数のラインで同時に生産が進行している際に、SCADAを通じて個々のラインの稼働状況や品質データを確認することが可能です。オペレーターや生産管理者が現場を広く見渡しながら迅速に判断を下せます。生産速度の調整や品質検査の頻度変更などを遠隔で行えるため、稼働率の向上やコスト削減といった効果も期待できます。

2. インフラ設備

エネルギーや飲料水の供給など、インフラ設備の監視にも広く活用されます。送電網やガス配管、水道設備などの状態をSCADAで一元的に把握することで、障害が発生した際の早期発見と復旧が容易になります。制御室から離れた場所に設置された設備でも、定期的に送信される情報を基に必要な指示を出すことが可能です。設備の安定運用に寄与する重要な制御装置の一つです。

3. ビル・商業施設

大型ビルや商業施設などの建物管理にも応用される場合があります。空調や照明及びセキュリティシステムなどの稼働状況をSCADAで集約することで、利用者が多い施設を効率的に運営できます。設備の稼働データを蓄積しておけば、負荷のピークに合わせた制御や、異常兆候の検出に基づく予防保守も実践しやすくなります。

本記事はSCADAを提供する株式会社システマティカルソフトウェアコントロール様に監修を頂きました。

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船舶向けセキュリティゲートウェイ

監修:エム・シー・エム・ジャパン株式会社

船舶向けセキュリティゲートウェイとは

船舶向けセキュリティゲートウェイとは、船内の情報通信を保護するために用いられる装置です。

インターネットと船内ネットワークの間に配置し、外部からの不正アクセスを防ぐ機能や、船内でやり取りされるデータを監視して安全性を高める機能を備えています。ゲートウェイとして複数のネットワークをつなぐ役割を果たしつつ、ファイアウォールや侵入検知システムなどの技術を組み合わせることにより、船外との通信経路を厳密に管理します。

操船システムや通信装置などが船上で運用される環境において、不正干渉が発生すると安全航行に支障が生じる可能性があります。船舶向けセキュリティゲートウェイはこうした状況を予防するために、船舶特有の通信インフラを想定した設計が施されていることが特徴です。

回線帯域や衛星通信などに制約があっても安定的に動作するよう設計され、重要な航行情報が保護されるよう冗長構成が取り入れられる場合もあります。サイバーセキュリティの観点だけでなく、運航管理や遠隔保守との連携を強化する目的でも活用しやすい仕組みを有します。船舶の運用全体を支える存在です。

船舶向けセキュリティゲートウェイの使用用途

船舶向けセキュリティゲートウェイは、主に船舶で活用されます。特に以下のような用途で使用されることが多いです。

1. 遠隔監視

遠隔監視やメンテナンスの分野で活用されます。船舶向けセキュリティゲートウェイを介して船上システムにアクセスすることで、陸上からの定期的な点検やトラブルシューティングが可能です。通信路を暗号化し、不正侵入を防ぐ仕組みを備えているため、信頼性の高いリモートサポートが実現できます。

2. 航行システムの保護

安全航行の観点で重要になるのは、船内で扱われる重要情報の保護です。操船に用いられるシステムや乗組員が利用する端末など、多岐にわたる機器がネットワークを共有する船舶も存在します。これらの船舶においては、万が一のトラブルが他のシステムに波及する恐れがあります。セキュリティゲートウェイの導入により、各装置間の通信を必要な範囲だけに制限し、機密性と安定性を高めることが可能です。

3. 航海記録・分析

運航管理や海上保険に関連するデータの記録と分析にも役立ちます。セキュリティゲートウェイが通信経路を一元管理することで、船外への情報送信や各システムからのログ取得が整理され、異常の早期検知や報告を行いやすくなります。こうした活用により、船舶の運用効率や安全対策の向上につながる可能性が高いです。

本記事は船舶向けセキュリティゲートウェイを製造・販売するエム・シー・エム・ジャパン株式会社様に監修を頂きました。

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フレキシブルセンサー

監修:富士紡ホールディングス株式会社

フレキシブルセンサーとは

フレキシブルセンサーとは、薄くて軽く自由に曲げられるセンサーです。

従来のセンサーは硬い基板や金属部品で構成される場合が多く、複雑な形状や可動域の広い部位への装着には不向きでした。一方でフレキシブルセンサーは、フィルム状の基板や導電性インクなどを用いるため、肌や衣服にも密着しやすい構造を有します。高い柔軟性により、身体の微細な動きや歪みを高精度に検出し、快適な装着感を維持できる点が大きな特徴です。

フレキシブルセンサーの動作原理は、曲げや伸縮による抵抗値や電気容量の変化、衝撃による圧電電圧を計測する仕組みに基づいています。たとえば、センサー部分がわずかに折れ曲がることで電流の通り方が変化し、その差異をもとに動きの強度や角度を把握します。非接触で測定可能な種類や、圧力センサーとして機能するタイプも存在しており、多様な目的に応じた設計が可能です。

さらに、柔軟な素材を活用することで製造工程を簡略化し、大面積の計測にも対応しやすい点も利点のひとつです。狭い空間や曲面にも適合させやすく、従来は設置が難しかった場所であっても必要な情報を正確に計測できます。

フレキシブルセンサーの使用用途

フレキシブルセンサーは以下のような用途で使用されます。

1. 医療

フレキシブルセンサーは、人間の身体に装着して生体信号を計測する用途で活用されることがあります。たとえば、心拍数や呼吸のリズムを継続的にモニタリングし、運動時の体調管理や医療分野でのリハビリテーション支援に役立てることが可能です。肌に密着しやすい構造により、動き回っても安定したデータが得られる点が大きなメリットです。

2. スポーツ

衣服やスポーツ用具への組み込みも想定され、姿勢や動作の計測から競技パフォーマンスの分析まで幅広い応用が進められています。たとえば、ウェアラブル機器にフレキシブルセンサーを内蔵して、肘や膝の曲げ角度を正確に検出することで、トレーニングの最適化を図ることが可能です。曲げ伸ばしに追従しやすい素材の特性によって、着用時の快適性を保ちつつ詳細な計測が行える点が特徴です。

3. 工業

工業分野ではロボットの関節部や生産ラインの機械装置に組み込み、動作状態の監視や故障予測に利用されます。狭い空間や複雑な曲面にも追従しやすいため、従来型のセンサーでは難しかった部分の状態把握が可能です。フレキシブルセンサーの柔軟性を生かし、多様な場面で安全性や作業効率を高める手段として注目されます。

本記事はフレキシブルセンサーを製造・販売する富士紡ホールディングス株式会社様に監修を頂きました。

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絶対に触らないでください(日本会社ニュース)

メトリーがご支援させていただいている D.LEAGUE「Valuence INFINITIES」 様から、素晴らしいポスターをいただきました

メトリーがご支援させていただいている D.LEAGUE「Valuence INFINITIES」 様から、素晴らしいポスターをいただきました。

熱い戦いを繰り広げる皆様を、これからも全力で応援しています!

Valuence INFINITIES様
https://valuence-infinities.com

クレーンカメラ

監修:東京通信機株式会社

クレーンカメラとは

クレーンカメラとは、主にクレーン車に取り付けられる視覚補助装置としてのカメラシステムのことです。

クレーンカメラは「高所用テレビカメラシステム」や「クレーン用カメラシステム」とも呼ばれ、クレーンブームの先端にカメラを取り付けることで、運転席から目視できない箇所の状況把握を可能にするシステムです。建設現場や港湾施設などで、クレーン作業の死角解消やオペレーターの視界確保などを目的に活用されています。

モニタでクレーン先端から真下の状況を確認できるため、安全性や作業能率の向上、事故防止を図ることが可能。物と物の間に吊荷を降ろしていくような作業の効率化にも役立ちます。

クレーンカメラの中には、国土交通省が運営する「新技術情報提供システム (NETIS) 」に登録されている製品があります。NETISとは、公共工事における新技術の活用を促進するためのデータベースであり、新技術の情報を共有し、施工の効率化や品質向上を目的としています。

NETISに登録されているクレーンカメラは、安全性や施工管理の向上に寄与する技術として評価され、公共工事などでの採用が推奨されることがあります。これらのカメラは、高解像度で遠隔操作機能を備えており、現場の監視や点検業務をサポートしてくれます。

クレーンカメラの使用用途

クレーンカメラは主に以下の用途で使用されます。

1. 工事現場の進捗管理

クレーンカメラは、建設作業の進捗状況を記録するために使用されます。高所からの撮影により、作業全体の把握が容易になる以外にも、関係者間での情報共有などもスムーズに行えます。

2. 安全管理と監視

工事現場では、安全管理が重要です。クレーンカメラを活用することで、作業員の行動を遠隔で監視し、事故を未然に防ぐことが可能です。また、不安全行動の発見や危険エリアの特定にも貢献します。

3. 構造物の点検・検査

橋梁や高層ビルの建設・メンテナンスにおいて、クレーンカメラは重要な役割を果たします。高所作業を必要とせずに細部の点検を行えるため、安全性の向上とコスト削減が実現できます。

4. 土木工事の記録と解析

道路工事やダム建設などの大規模土木工事では、工事の記録や進捗分析のためにクレーンカメラが活用されます。施工エリア全体を俯瞰的に撮影し、データを蓄積することで、今後のプロジェクト計画にも役立ちます。

本記事はクレーンカメラを製造・販売する東京通信機株式会社様に監修を頂きました。

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耐震金物

耐震金物とは

耐震金物とは、地震の揺れにより接合部が抜けたり、緩むのを防止する金具です。

接合金物や耐震補強金物とも言います。耐震金物を使用する理由は単に部材を接合するためだけではありません。建物の耐震性が向上し、安全な住環境を確保でき、地震に強い住宅を実現します。

木造の戸建て住宅は建物の強度や耐震性の点で木材同士の接合部が弱点部分になりやすいです。地震や強風による振動で接合部が緩むと建物倒壊のリスクがありますが、耐震金物で接合部を堅牢にして木造住宅の弱点を補って耐震性を向上させます。柱や梁の強度が向上すると地震発生時に家屋の振動を抑え、建物全体の耐震性を向上でき、建物の倒壊を防いで中にいる住民の安全を確保可能です。

耐震金物の使用用途

耐震金物の使用目的は以下の通りです。

1. ホールダウン金物

ホールダウン (英: holddown) は地震が発生した際に振動で土台や梁から柱が抜き取られないように固定する金具です。柱の上下に設置され、土台と柱、梁と柱をしっかり固定します。ホールダウン金物を使った3階建て住宅では耐震性が向上し、倒壊被害も少ないです。

2. アンカーボルト

アンカーボルト (英: anchor bolt) は木造住宅の基礎を固定する金具で、建物本体と基礎を接続するボルトです。住宅の耐震対策では基礎と土台の固定は重要です。地震による振動でずれるのを防ぎ、建物の倒壊を防止するため土台と基礎を固定します。

3. 仕口金物

柱と梁の接点を仕口と呼びます。仕口金物は接合部を補強して地震などの振動で梁が抜けないように増強する金具です。強風や地震で建物が変形しないように早く振動を止めます。仕口金物には羽子板ボルトやT型、L型などがあり、使用場所に合ったもので強化します。羽子板ボルトは羽子板のような形状のタイプです。近年は仕口ダンパーが使用されるケースも多く、木造建物の柱と梁の交点に取り付けて地震による建物の振動を吸収できます。建物の変形が小さくなり、地震の被害を抑制可能です。