監修:株式会社フォーワテック・ジャパン
ミシン目入り用紙とは
ミシン目入り用紙とは、紙にあらかじめミシン目が入っている用紙です。
ミシン目は紙を簡単に切り離せるようにするために入れられた細かい切れ目です。切り取り式のクーポンやチケットなど、特定の部分を簡単に切り離す必要がある用途で使用されます。手作業での切断が容易な点が特徴です。
ミシン目入り用紙の使用用途
ミシン目入り用紙は様々な用途で使用されます。以下はその一例です。
1. 印刷業
印刷業では特にカレンダーや名刺の印刷に利用されます。カレンダーでは月ごとや週ごとに切り取ることができるミシン目を入れることで、使用後に簡単に整理できるようになります。また、名刺印刷ではミシン目入りによって自宅で名刺を簡単に切り取って使用することが可能です。
2. 製造業
製造業では紙製部品の取り外しや取扱説明書に利用されます。紙製部品が複数の部分に分かれている場合、ミシン目入り用紙を使うことで簡単に分割して取り扱うことが可能です。また、取扱説明書や保証書にミシン目が入っていると、特定の部分を簡単に切り取って提出できるため、保証書の取り外し・提出などを円滑にすることができます。JAMA帳票、EIAJ標準納品書、などに広く使用されています。
3. 小売業
小売業ではクーポンやスタンプカードに使用されます。割引クーポンやプロモーションチケットにミシン目を入れることで、顧客が必要な部分だけを簡単に切り取って利用できるようになります。特定の商品に対する割引を受ける際などに便利です。
また、スタンプカードにミシン目を入れることで、ポイントが貯まった際に切り取って交換する形式をとることが可能です。これにより、ポイント交換を簡単にすることができます。
4. 教育業
教育業界ではテスト用紙やワークシートに利用されます。テスト用紙にミシン目を入れることで、学生が解答部分を切り離して提出できるようになります。教師が解答を分けて採点することができる上に、生徒も提出作業が楽になります。
また、ワークシートにミシン目が入っていると、学生が必要なページだけを簡単に切り取って使用できます。そのため、教材の管理が簡単になります。
ミシン目入り用紙の原理
ミシン目入り用紙の原理は、紙に均等な切れ目を入れることで、特定の部分を簡単に切り取ることができる仕組みです。
まず、紙に対して微細な切れ目やスリットを施すことで作成されます。この切れ目はロータリーカッターなどで加工することが多いです。紙を連続的に送りながら、ロータリー刃で細かい切れ目を入れていきます。
ミシン目は、用紙の設計時に計画的に配置されます。間隔や深さは、使用目的や用紙の厚さによって異なります。例えば、薄い紙には細かいミシン目を入れ、厚い紙には深めのミシン目を入れることで、切り取りやすさを調整します。
ミシン目が入っていない部分は紙が切れていないため、強度と耐久性が保たれます。このため、用紙が一部だけ切り取られても、他の部分はしっかりと保持される仕組みです。
ミシン目入り用紙の選び方
ミシン目入り用紙を選ぶ際は、以下の要素を考慮することが重要です。
1. 用紙サイズ
用紙サイズは、用紙の全体的な大きさを指します。A4サイズは一般的な印刷や文書作成、パンフレットなどに適しています。広範な用途に対応できるため、汎用性が高いです。
また、A3サイズは大型の資料やポスター、カレンダーなどに使用されます。大きな情報を表示したい場合に便利です。
2. 分割サイズ
分割サイズはミシン目が入る部分のサイズで、切り取りたいエリアの大きさを指します。名刺やクーポンなどには、比較的小さな部分をミシン目にした製品が適しています。その他にも、用途に応じて様々なサイズを選定することが可能です。
3. 用紙種類
用紙の種類は素材や質感によって選びます。コート紙は表面が滑らかで光沢のある紙で、色が鮮やかに表現されるため、印刷物やポスターに適しています。マット紙は表面がざらざらしていて光沢がないため、文字やイラストが見やすく、上品な印刷が可能です。
4. 色
用紙の色もデザインや目的に応じて適切に選定する必要があります。 特定のデザインやプロモーション用に、カラフルな用紙が使われることも多いです。ブランドイメージなどに合った色を選ぶことができます。
本記事はミシン目入り用紙を製造・販売する株式会社フォーワテック・ジャパン様に監修を頂きました。
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