ユニバーサルカウンタ

ユニバーサルカウンタとは

ユニバーサルカウンタ

ユニバーサルカウンタは周波数カウンタの持つ周期や周波数の測定機能に加え、いくつかの付加的な機能を装備した電気信号用のカウンタです。

信号のパルス幅や信号の位相に加えパルス幅に対する周期の測定、更には信号の立ち上がり時間や立ち下がり時間の測定が可能です。

また2つの入力信号の時間差や周波数比なども測定ができるため非常に便利な測定機器といえます。

一定時間取りためたデータを解析して、その結果を表示させることが可能なユニバーサルカウンタも中にはあります。

ユニバーサルカウンタの使用用途

製品開発の際にまずは、製品の要求仕様を満足する回路設計を行いますが、その結果に基づき制作した基板の動作確認を行う際や、技術教育の現場などにおいても有効な測定機器です。

更に、製品の生産ラインや検査ラインにおいて期待する周波数を始めとする他のパラメータ値が得られているかどうかを確認する際にも有効です。

以前は、専用のロジック回路にて構成する必要があったため決して安くはありませんでしたが、最近では、ワンチップマイコンや周辺ICの低廉化と高機能化によりかなり低コストな製品も販売されています。

ユニバーサルカウンタの原理

繰り返しの信号において単位時間当たり、いくつの信号が存在するかを示す数値が周波数です。

ユニバーサルカウンタは、この周波数を測定するために以下の様な構成となっています。
まず、入力された被測定信号の波形を正確に測定するためにきれいな信号に整形するための波形整形が行われます(信号A)。

他方、信号Aの一定の測定期間のみを取り出すゲート信号を作ります。このために、特定の周波数のゲート信号を入力します。(信号B)

以上、入力された信号Aと信号BのANDを取り、その出力を計数します。特定の周波数期間に存在する信号Aの数をカウントすることにより、信号Aの周波数を算出することができます。

その結果を、ユニバーサルカウンタの専用の液晶ディスプレイ等に表示します。

一般的に、ユニバーサルカウンタでは、ゲート信号Bの周波数の設定やゲートされた信号の計数などは内蔵するマイコンに行わせることにより回路構成をシンプルにしていることも多いです。

参考文献
https://ekuippmagazine.com/measuring/universalcounter/

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