プログラムタイマ

プログラムタイマとは

プログラムタイマ

プログラムタイマとは、電気機器を特定の時間にONし、特定の時間にOFFすることのできるタイマのことです。

一般的なプログラムタイマの場合、毎日同じ時間にONさせ、その後、同じ時間にOFFさせるような使い方をします。製品の中にはON/OFFさせる時間の組み合わせを複数種類持っているものもあります。

例えば、月曜日はAパターンのON/OFF時刻で制御し、火曜日はBパターンのON/OFF時刻で制御し、以降C、D、E…のパターンで、各曜日単位でいずれのプログラムを有効にするか選択するような使い方が可能です。

プログラムタイマの使用用途

プログラムタイマは、照明器具や家電機器などに使われます。

1. 基本的な使用用途

毎日同じ時刻に照明のイルミネーションを点灯させ、所定の時刻になったらOFFにさせたり、毎日同じ時刻に加湿器をONにして、例えば決まった就寝時刻にOFFさせたりする使い方があります。

2. その他の使用用途

以上の基本的な使い方に加え、近年は様々な付加機能が搭載されています。例えば、明るさセンサーを備えており、周囲が明るくなったらON、暗くなったらOFFといった使用方法です。夜間は使用せず、昼間だけ稼働してほしいような場面において便利です。

また、屋外での利用を想定して防水型のものや、接続されている機器の使用電力量を表示してくれるタイプもあります。価格は安いもので1,000円程度から、中には1万円以上するものまであります。 

プログラムタイマの原理

プログラムタイマには、商用電源AC100Vを入力するACコンセント (電源供給側) の差込口と制御対象の電気機器のACコンセント (電源取出し側) の差込口とが用意されています。所定のON時刻になった場合、前述の電源供給側と電源取出し側を導通させることにより、接続された機器に電力を供給するシンプルな仕組みです。

毎日特定の時間にONし、特定の時間にOFFさせるといったプログラムタイマの場合は、単純なロジック回路のみで設計されています。他方で、複数のプログラムを持ち、操作用の複数のプッシュボタンと液晶表示を持つような高機能型のプログラムタイマの場合は、ワンチップマイコンを搭載した設計がなされていることが多いです。 

プログラムタイマの構成

プログラムタイマは電源部、入力部、計時部、出力部の4つから構成されます。

1. 入力部

入力部の機能は入力機器からの信号を受け取り、計時部に信号を送信することです。

2. 計時部

計時部では時間を測定しており、使い手があらかじめ定めた時間が経過すると出力部へ信号を送り出します。

3. 出力部

出力部にて計時部から信号を受け取った際に出力機器へ信号を出します。

 

この4つの構成で入力信号が入ってから、定められた時間で出力信号を出す機能を実現したものがプログラムタイマです。

プログラムタイマの選び方

1. 許容電力

許容電力がプログラムタイマの種類によって異なり、許容電力を超える電力の供給はできません。

そのため、プログラムタイマの許容電力を確認し、使用する機器が必要とする電力量がそれ以下であることを確認の上、使用する必要があります。

2. 動作パターン

器具の用途を考慮し、プログラムタイマでどの様な動作パターンや動作数が必要かを確認します。一定時間後にスイッチのON/OFFを切り替えるカウントダウン機能を使用するのか、特定の時間帯のみON/OFFの設定ができる機能を使用するかの検討が必要です。

動作数は、動作パターンや動作時間を登録できる動作数です。1つの動作パターンしか登録できないタイマから複数動作の設定が可能なタイマがあります。

3. 誤差

プログラムタイマは、種類によって時計の誤差幅が異なります。サーバと同期通信を行う種類では誤差は数秒以内ですが、一日に約10分程度の誤差が生まれるタイマもあります。

4. 防水性

屋外で使用する場合、防水機能は必須です。一般的な製品は防水機能が無いものが多いため、防雨型ケーブル等がついた屋外専用品を選択する必要があります。

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