スライドシャフトとは
スライドシャフトとは、機器の直線運動や上下運動を案内する目的で使用される機器部品です。
シャフトに軸受 (スライドボールベアリング・メタル軸受・樹脂メタルなど) を装着するので、シャフト自体がベアリングの内輪の役目を果たします。繰り返し運動する部分に取り付けられるため、耐摩耗性に優れています。他部品と組み合わせて使用するため、円筒度や真円度といった幾何公差の規格を十分に満たす必要があります。
NB (日本ベアリング株式会社) スライドシャフトはスライドブッシュと組み合わせて使用されます。
スライドシャフトの使用用途
油圧・空圧シリンダーのピストンロッド、油圧空圧機器、建設機械、成形機、特殊車両、各種FA機器など、幅広い分野で使用されています。各種産業機械やロボットなどの基幹部品として組み込まれます。
シャフトの材質やメッキ (非調質高強度鋼メッキ付き、ステンレスメッキ付き等) の種類、メッキの硬度、外径公差、表面粗さ、曲りなどを使用用途に応じて選定します
スライドシャフトのその他情報
1. スライドシャフトの特徴
- 耐摩耗性に優れている
均一でむらのない硬化層で摩耗を抑えます。 - 特殊仕様
図面にそった加工、SCM材、SKS材などの材質から熱処理、特殊表面処理などが可能です。 - 表面の粗度
精密研削加工で仕上げることが可能です。 - 形が豊富
ストレート形状、軽量かつ中空部を利用できるパイプ形状などバリエーションが豊富です。
2. スライドシャフトの加工種類
- ストレート
- メネジ・オネジ加工
- 段付加工
- 段付メネジ
- リング溝加工
- 段溝付加工
- プレート溝加工
- V溝加工
- 同軸オネジ加工
- 六角穴加工
- 二つ穴タップ加工
- オネジ逃げ加工
- 母線上タップ加工
- スパナ掛け追加工
- 平削り追加工
- キー溝加工
参考文献
https://www.kyoei-honing.jp/products/slide_shaft
https://www.toyoshaft.co.jp/products/slide-shaft/