油砥石

油砥石とは

油砥石

油砥石とは、油を含ませて金属等を砥ぐ石のことを指します。

一般家庭等にある包丁を砥ぐ砥石は、包丁に水を付けて砥石で砥ぎます。水を付けて砥ぐ砥石のことを水砥石と呼びます。油砥石は、水砥石と違って油を付けて刃物等の金属を砥ぐ石です。

日本では現在でも水砥石が主流ですが、アメリカ等の海外では油砥石が主流な国家もあります。

また、近年では油砥石専用の合成油等が販売されていますが、以前は灯油等を用いて砥いでいた歴史があります。

油砥石の使用用途

油砥石は、米国等では近年も一般に使用されています。

日本は降雨量が多く、周囲を海に囲まれているため、水を簡単に得ることが出来ます。中東やアメリカ内陸部等では、油よりも水の方が高価です。その為、水を使わずに刃物を研ぐことが出来る油砥石が主流となりました。

油砥石は水砥石よりも硬度が高く、砥石の減りが少ないために産業用としては一般的に採用されます。産業用としては、エンジンやポンプ、送風機などの清掃、研磨などに用いられます。

油砥石の原理

油は水よりも潤滑性が高いため、油砥石は硬度が固く、荒い材料が用いられます。一般的にはアルミナ等が使用されます。以前は自然に算出される鉱物を使用していましたが、現在は生成された工業製品として購入、使用するのが主流です。

水砥石は硬度が固い鉱物が集合している形状ですが、油砥石も同様に固い鉱物粒が集合した形状です。荒い表面仕上の金属に対しては荒い粒径の砥石を使用し、表面をきれいに仕上げたい場合は細かい粒径の砥石を使用します。ただし、粒径が細かいほど砥石の寿命が短いため、必要な表面粗さに合わせて砥石を選定します。

また、油砥石の粒度にも規格が存在し、平均粒径の違いによって番号が定められています。粒径が荒いほど番号が少なくなり、細かいほど番号が大きくなります。

油砥石は形状も様々です。一般的に用いられる形状は長方形ですが、サンドペーパー同様の紙面状の砥石や、円柱状の砥石も存在します。用途に応じて使い分けます。

参考文献
大和製砥所 油砥石 http://www.yamatoseito.co.jp/02-goods1CHERRY.html

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