断裁機

監修:DUPLODEC株式会社

断裁機とは

断裁機とは、布地や紙などの素材を正確に切断するための機械です。

布地や紙だけでなく、フィルムや革など、様々な素材を切断する製品が販売されています。一般的にはブレードや刃物を使用して素材を切断します。切断方法も回転式ブレードや振動式ブレード、ギロチンブレードなどの種類があります。

断裁機は素材を迅速かつ正確に切断することができます。これにより、加工速度が向上し、作業効率を向上させることが可能です。また、高い精度で素材を切断できるため、寸法や形状が一定に保ち、加工品質を向上させます。

断裁機の使用用途

断裁機は様々な用途に使用されます。以下はその一例です。

1. オフィス

オフィスにおいて、断裁機によって紙を所定のサイズに切断することで、書類や資料を整理するのに役立ちます。たとえば、チラシやパンフレットを一定のサイズに揃えたり、名刺サイズに切り分けたりするのに利用することが可能です。また、プレゼンテーション用の資料を一定サイズにカットすることで、一貫性のあるデザインにすることもできます。

2. 製紙業

製紙業では、断裁機によって大きな紙巻きを所定のサイズに切り分けるのに使われます。これにより、ノートや手帳、カレンダーなどの製紙製品を製造する仕組みです。製品のサイズや形状の一貫性を左右するため、品質管理上でも重要な製品です。

3. 紡織業

紡織業では布地を所定の形やサイズにカットするために断裁機が使用されます。洋服や寝具などの製造において、布地を正確にカットする工程などに配置されます。また、織布の生産プロセスでも使用されることが多いです。

4. その他

パッケージング業界では包装材やラベルなどを所定のサイズにカットするために断裁機が使用されます。これにより、製品製造プロセスを効率化することが可能です。また、建築業では、断熱材などを所定の寸法にカットするのに利用される場合があります。

断裁機の原理

断裁機の主要部品は刃物です。刃物には回転式ブレードや振動ブレードなどが使用され、素材を正確に切り分けることが可能です。

刃物を支持するのは堅牢なフレームです。フレームは機械の安定性と耐久性に影響する構造部品で、切断サイズなどの正確性を確保するために重要です。材質には一般的に耐久性が高い金属が使用されます。

駆動源には電動モーターや油圧などが使用されることが多いです。これにより、対象物を効率的にかつ迅速に切断します。手動式の断裁機では操作者がレバーやハンドルを使って刃物を操作することがあり、てこの原理によって加圧して切断する仕組みです。

断裁機には総じて刃物を使用するため、切創を防止することを目的に安全装置が備わっています。安全ガードなどによって人体が侵入しないように囲う場合が一般的です。大型の機器では、センサーが切断面を監視して、異常が発生した場合には緊急停止するように制御されている場合があります。

断裁機の種類

断裁機には様々な種類が存在します。以下はその一例です。

1. ギロチン断裁機

ギロチン断裁機はブレードを上下に振り下ろすことで対象物を切断する装置です。素材は平らなカッティングベッドの上に配置され、ブレードが上から振り下ろします。厚紙や厚いプラスチックシートなどの切断時に使用されます。

2. ロータリー断裁機

ロータリー断裁機は円形の刃物を回転させることで対象物を切断する装置です。カッティングベッドの上に対象物を配置し、円形刃物を回転運動させることで切り分けます。布地や紙などの軟らかい素材の切断に使用されます。

3.ディタッチャー (バースター)

ディタッチャー (バースター) は、ミシン目の入った用紙をミシン目に沿って切り離す機械です。

前後に配置された回転速度の異なるローラーで用紙を挟み、ピンと張った状態の用紙のミシン目に突起のあるローラーを突き当てることで、ミシン目で用紙を切り離します。

物流業では配送伝票や送り状、製造業では納品書や現品票、様々な業種で利用されるストックフォーム等のミシン目入り伝票の切り離し作業に使用されています。連続用紙に対応した製品、カット紙に対応した製品があります。

4. 振動断裁機

振動断裁機は刃物を振動させながら切断することで対象物を切断する断裁機です。繊維や布地などの柔らかい素材を切断するのに適しています。また、精密な切断が必要な場合にも使用されます。

5. レーザー断裁機

レーザー断裁機は高エネルギーレーザービームを使用して対象物を切断する装置です。対象物に焦点を絞り、非常に細かい線で切断することが可能です。主に金属やプラスチックなどの硬質な素材の切断に使用されます。

本記事は断裁機を製造・販売するDUPLODEC株式会社様に監修を頂きました。

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リーダーソーター

監修:DUPLODEC株式会社

リーダーソーターとは

リーダーソーター (英:Reader Sorter) とは、バーコードを読み取り、その情報に基づいて用紙を分類・仕分けする装置です。

用紙を自動的に分類・仕分けするため、人手による作業に比べて作業時間が大幅に短縮されます。これにより、作業全体の効率性を向上させることが可能です。人件費の節約にもなることがあります。

また、リーダーソーターは機械によってバーコードを読み取るため、人為的なミスが減少し、正確に仕分け作業を実施します。リアルタイムでコンピュータなどにデータを送信できるため、データの管理性も向上する場合があります。

リーダーソーターの使用用途

リーダーソーターは様々な用途で使用されます。以下はその一例です。

1. オフィス

オフィス内では書類や文書の管理が重要です。リーダーソーターはバーコードを読み取り、文書を自動的に分類・整理することが可能です。たとえば、契約書や請求書などの書類をバーコードやOCR文字等によって識別し、要望通りに仕分け、分類が可能です。

2. 製造業

製造業において部品や材料の管理は、品質を担保するために重要です。リーダーソーターは、部品や材料または付属されたデータシートに付けられたバーコードや部品番号を読み取り、在庫管理システムと連携して在庫の追跡や管理を行うことが可能です。また、製造現場では、現品票を作業指示ごとに仕分けたり、部品や製品に付随する納品書を仕向け先(出荷先)ごとに仕分けを行います。

3.物流業

物流業では、配送する荷物を配送先・配送時間・梱包場所ごとに仕分ける必要があります。荷主に依頼を受け出荷先ごとに納品書の仕分け作業を行います。また、読み取り、仕分け実績データを基に荷主との状況共有などに活用されます。

4.サービス業

商品券を金額別、種類別に仕分ける作業と実績報告書作成に活用されています。

5.医療機関

レセプトや請求書などを医療機関、患者等の請求先ごと、請求エリアごとに仕分けをし、診療費の請求処理を行います。
また、健診センター等の機関にて、各種健診・検査結果票を医療機関ごとに仕分けをする作業にも活用されています。

リーダーソーターの原理

リーダーソーターはバーコードスキャナーを使用して対象物に付けられたバーコードを読み取ります。バーコードや読み取った情報を基に対象物を適切な仕分け先に分類します。

また、リーダーソーターの操作や状態の監視、設定などを行うためのディスプレイやインターフェースが搭載されていることがほとんどです。これにより、オペレーターが装置を監視し、必要に応じて調整や設定を行うことができます。

リーダーソーターの選び方

リーダーソーターを選ぶ際は、以下の選定要素を考慮することが重要です。

1.読み取りコードの選択

バーコード以外にも、QR、OCR文字、ドキュメント文字を読み取ることができる製品もあり、対象となる読み取りコードで製品を選択します。

2.ソート対象サイズ

仕分ける対象となるサイズ(主に用紙)に適した仕様の製品を選ぶ必要があります。

本記事はリーダーソーターを製造・販売するDUPLODEC株式会社様に監修を頂きました。

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高電圧コネクタ

高電圧コネクタとは

高電圧コネクタとは、高電圧を使用する機器と、それに電力や信号を送る機器やケーブルとの間で使用する接続部品 (コネクタ) のことです。

X線装置を始め、高電圧を使用する機器は多くあります。高電圧コネクタはそれらの機器を使用するに当たって、高電圧ケーブルの接続と切り離しを簡単に行えるようにし、且つ、ケーブルの抜け落ちや感電の危険性をなくすために使用されます。

高電圧コネクタは、産業用機器を始め、医療機器、検査機器、自動車の電動化関連機器などの広い分野で使用されています。

高電圧コネクタの使用用途

高電圧コネクタは、高電圧ケーブルを介して高電圧の電源電流や信号をやり取りする機器間の、各々の接続部で使用されます。

機器の高電圧引き込み部分と、高電圧ケーブルの端に高電圧コネクタを使うことで、機器を移動する場合などに、簡単にケーブルを切り離したり、使用中にケーブルが抜け落ちることがないように確実に再接続を行えます。この利便性と安全性から高電圧コネクタは産業用機器、医療機器、宇宙航空関連機器、自動車等の広い分野で使用されています。

産業機器では、高電圧電源装置、太陽光発電や風力発電などの発電関連機器、電気自動車用の充電器などで使用されています。

医療関連機器では、レントゲン撮影機器のX線管に高電圧を供給するためのケーブル接続口を始め、MRIやCT等の撮影装置でも使用されています。

航空宇宙関連機器では、航空機を始めロケット、衛星、ミサイルなどの各部で使用されています。

自動車では、電気自動車とハイブリッド車、プラグインハイブリッド車の駆動用バッテリーとモーターをつなぐ部分に高電圧コネクタが使用されています。

高電圧コネクタの原理

高電圧コネクタは2ピース構造となっていて、片方がプラグ、相手側はレセプタクルと呼ばれ、これらが一対となって、コネクタの接続と分離の機能を果たしています。

また、プラグ、レセプタクルは、ともに電気を通すコンタクトと、コンタクトを保持しコンタクト間の絶縁機能を果たすプラスチックで出来たインシュレータ(絶縁体)、これを保護するためのシェルと呼ばれる外殻部品から構成されています。

コネクタの要であるコンタクトは、ともに導電性の高い銅合金でできており、通常プラグ側にはバネ特性を持たないピンコンタクト、レセプタクル側にはピンコンタクトを受け止めるよう、バネ特性を備えられたソケットコンタクトが配置されています。

高電圧コネクタの種類

高電圧コネクタの種類は、接続する高電圧ケーブルの形状から分類すると、3種類に分けられます。

1. シールドを持った単芯の同軸ケーブルに対応した高電圧コネクタ

シールドを持った単芯の同軸ケーブルに対応したコネクタにはBNCやMHV (Miniature High Voltage) 、SHV (Safe High Voltage) と呼ばれる規格化されたコネクタがあります。これらの規格に対応したコネクタはいずれも金属でできた円筒形をしており、特にBNCとHMVは形状が似ています。

2. シールドを持たない単芯の同軸ケーブルに対応した高電圧コネクタ

シールドを持たない単芯の同軸ケーブルに対応したコネクタには、各メーカーそれぞれの機器に付属した独自のケーブルとして採用されているものが多くあります。それぞれの機器と付属ケーブルに対応した独自のコネクタとなり、形状も様々です。

3. 多芯ケーブルを収納した高電圧ケーブルに対応した高電圧コネクタ

多芯ケーブルを収納した高電圧ケーブルに対応した高電圧コネクタは、主にX線管や、電子ビーム発生装置、イオンビーム発生装置などで使われています。形状には円筒形をした外観の中に複数の接続端子を収納したものや、箱型の形状をした外観の中に、接続端子を並べたもの等があります。

また、電気自動車の充電にも、多芯ケーブルの高電圧コネクタが使用されています。これには、日本が主導して世界に普及をさせたCHAdeMO (チャデモ) という規格に準拠したコネクタが使用されます。CHAdeMOは高速充電と普通充電の両方の仕様を定めており、コネクタの内部には、電源用の接続部の他、充電器と自動車の間で制御信号のやり取りをするための端子も収納されています。

参考文献
https://www.jae.com/about-connectors/2/
https://www.lemo.co.jp/each-uses/hight-voltage.html

http://www.hoantenken.com/news-cable

シートリーダー

監修:DUPLODEC株式会社

シートリーダーとは

シートリーダーとは、バーコードやQRコード、OCR文字(英数字)が印刷された用紙を連続で読み取るデバイスです。

バーコードやQRコード、OCR文字(英数字)等の情報を読み取るためのセンサーや光学装置を備えており、読み取った情報をデータ化し、コンピューターなどに送信します。CIS(Contact Image Sensor)搭載モデルでは、用紙を全面スキャンし画像として保存ができます。

製造・倉庫・物流センターなどで利用されることが多いです。

シートリーダーを使用することで、個々のバーコードを手動でスキャンするよりも効率的に読み取ることができます。特に、大量の用紙処理や同じ紙で複数のバーコードやQR等の情報を処理する場合に有用です。バーコードやQRコード、OCR文字(英数字)が印刷された紙を連続で高速に読み取ってデータを処理するため、作業効率を向上する点も特徴の一つです。

シートリーダーの使用用途

シートリーダーは様々な用途で使用されます。以下はその用途一例です。

1. 物流業

シートリーダーを使用して商品の受け取りや出荷時にバーコードが付いたシートを読み取り、在庫管理システムのデータを更新します。これにより、入出荷記録を正確にとることで、物流プロセスを効率化することが可能です。配送先や配送状況などの情報を追跡するためにも使用され、配送ルートの最適化や顧客サービスの向上が可能となります。

2. 製造業

シートリーダーを使用して部品の受け取りや在庫管理時にバーコードが付いたシートを読み取り、部品の保管場所や在庫レベルを追跡します。これにより、部品の適切な管理と供給チェーンの効率化が実現されます。必要な物品を必要な分量だけ用意することが可能です。

3. 印刷業

シートリーダーを使用して、ハガキに印刷されたバーコードやQR、OCR文字を読取り、間違ったものの混在・抜けがないか確認できます。また、はがきくじの数字部分を読み取り、当選ハガキの仕分け作業も可能です。高速読み取り・仕分けで作業の確実性、効率がアップします。

シートリーダーの原理

筐体に積載された用紙束を1枚ずつ高速で給紙・搬送し、光学的に読み取るセンサ―及び装置で、バーコードなどの情報を読み取り、コンピューターに、データを送信します。

シートリーダーの選び方

シートリーダーを選ぶ際は、以下の要素を考慮することが重要です。

1. 読み取りコードの選択

読み取りたいバーコード等の種類によってシートリーダーを選択する必要があります。QRコード、OCR文字、特定のドキュメント文字などに対応する製品も存在します。

2. 形態

シートリーダーには、用紙サイズに応じて、様々なサイズの製品があります。読み取りたい用紙サイズに合わせて、選択してください。

3.後工程

読み取りのみで完結する場合もありますが、後工程で仕分け作業を行う場合は、仕分け装置と接続可能な機種を選択する必要があります。

本記事はシートリーダーを製造・販売するDUPLODEC株式会社様に監修を頂きました。

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AGV・AMRホイールドライブ

監修:住友重機械工業株式会社

AGV・AMRホイールドライブとは

AGV・AMRホイールドライブとは、AGV(無人搬送ロボット)やAMR(自律移動ロボット)の動力源となる駆動機器で、主に車輪やギアモーター、ドライバなどによって構成されます。

AGV・AMRの駆動用途に適した部品が選定されているため信頼性が高いと言えます。また、各コンポーネントがパッケージ化されているため、選定や調整にかかる設計の手間が省けます。

AGVとは:
Automated Guided Vehicleの略であり、ガイド線や地面に埋め込まれた磁気テープなどを指標に自動で走行する搬送ロボットです。

AMRとは:
Autonomous mobile Robotの略であり、センサーやレーザースキャナーなどから得られた周囲環境の情報を元に移動経路を生成し、ガイドレスで自律的に移動する教送ロポットです。

AGV・AMRホイールドライブの使用用途

AGV・AMRホイールドライブは、様々な産業でモノを運ぶ搬送ロボットとして活躍するAGV・AMRに使用される駆動機器です。

1.製造業

生産ライン上での部品や製品の移動に使用され、生産プロセスの効率化や生産能力を向上させることが可能です。

2.物流倉庫

棚からピックアップした商品を出荷エリアに運搬する際など、商品の移動を自動化する目的で使用されています。

3.小売業

RFIDリーダーが搭載されたAGV・AMRを活用して、商品の在庫管理を効率化することができます。

4.医療施設

医療用品の配送や廃棄物の回収などに使用され、医療スタッフの負担を軽減させることが可能です。

5.スマート農業

スマート農業では、AGV・AMRに取り付けられた産業用ロボットが農作物を自動で収穫します。また、AGV・AMRは収穫した農作物の運搬作業も担います。

AGV・AMRホイールドライブの原理

AGV・AMRホイールドライブは、AGVやAMRを制御する駆動機器で、主に車輪(ホイール+タイヤ)やギアモーター、ドライバなどによって構成されています。

1. 車輪(ホイール+タイヤ)

AGV・AMRでは、車輪が重要な役割を果たします。地面との接触点であり、モーターからの動力を受けで車体を移動させます。

一般的にはゴムやポリウレタンなど耐久性に優れた素材が使用され、長寿命で摩擦にも強い点が特徴です。車輪の設計はAGV・AMRが様々な路面環境で効率的に移動するために重要です。

2. ギアモーター

ホイールドライブでは車輪を回転するためにギアモーターが使用されます。ギアモーターはモーターと減速機を組み合わせた機器であり、高いトルクで車輪を回転させることが可能です。ギアモーターは一般に、小型で耐久性の高いものが求められます。

3. ドライバ

ドライバはモーターの回転を制御する機器です。モーターに取り付けられた回転検出器から得られる位置情報を用いて回転数を制御します。モーターの性能や動作特性を最大限発揮するために重要な要素です。

AGV・AMRホイールドライブの選び方

AGV・AMRホイールドライブを選ぶ際は、主に以下の選定要素を考慮します。

1. 耐荷重

AGVやAMRの自重および運搬する荷物の重さに応じて、適切な耐荷重を確保して、製品を選定する必要があります。耐荷重はAGVやAMRが安全かつ安定して荷物を支持/運搬できる最大質量を指します。

2. 最大速度

AGVやAMRの移動速度は、作業環境や作業内容に応じて調整することが重要です。タクトタイムを短くしたい場合は高速で駆動させる必要があります。また、荷重の重さや斜面の傾斜などに対して適切なトルクを出力する必要があります。

3. コンパクト性

AGV・AMRの限られたスペースにホイールドライブを搭載するには、コンパクト性が非常に重要です。コンパクトでありながら高トルク・高耐荷重を実現している製品が望まれます。また、コンパクト性の高い製品であればAGV・AMRの低床化にも寄与することができます。

4. 制御性

AGVやAMRの制御性は、走行・停止の正確さに大きく影響します。正確な位置決めや高応答性を実現するには、モーターに搭載されている回転検出器やセンサー、制御システム全体の性能を考慮する必要があります。

5.安全機能

回転検出器やドライバに安全機能および安全認証を取得しているかを確認することが大切です。

本記事はAGV・AMRホイールドライブを製造・販売する住友重機械工業株式会社様に監修を頂きました。

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絶対に触らないでください(米国ニュース)

Metoree Joins the American Coalition for Ethanol

We’re excited to share that Metoree is now a proud member of the American Coalition for Ethanol (ACE), marking a pivotal step in our dedication to sustainable energy solutions.

This partnership underscores our commitment to leveraging ethanol’s environmental benefits and advancing the ethanol industry’s role in a low-carbon future. Through ACE, Metoree aims to contribute to and benefit from initiatives that promote ethanol as a clean fuel, enhance its value, and develop new markets.

Our involvement with ACE aligns with our strategic vision to support renewable energy and environmental stewardship. By joining forces with ACE, we gain access to a network of like-minded professionals, resources for innovation, and opportunities to influence policy and market development in favor of ethanol. This collaboration is a testament to our dedication to making a positive impact on the environment and the energy sector.

Metoree looks forward to working with ACE and its members to drive progress in the ethanol industry. We are excited about the possibilities this membership opens up for us and the broader community, as we collectively work towards a more sustainable and cleaner energy future. We invite our partners, customers, and the community to join us in this important endeavor.

Sincerely,

Metoree by ZAZA Inc.

太陽光PPA

太陽光PPAとは

太陽光PPAとは、電気を必要とする需要家 (個人や企業など) の屋根や敷地に、PPA事業者が太陽光発電設備を設置するサービスです。

PPA事業者は、太陽光発電設備の所有者となり、設置から運用、メンテナンスまでワンストップで行います。需要家は、発電された電気を自社で使用し、使用量に応じてPPA事業者にサービス料金を支払います。

「PPA」とは、Power Purchase Agreement (電力販売契約) の略で、第三者所有モデルとも呼ばれています。PPAと比べられるサービスに、「自社所有」があります。自社所有は初期費用が高く、運用・管理・保守を自社で行う必要があるのに対し、PPAは設置費用などの初期投資が要らず、運用・管理・保守にも手間がかからないことがメリットです。

太陽光PPAの使用用途

1. 電気代の削減

太陽光発電設備が大きい、日射量が多いなどの条件によっては、太陽光PPAのサービス料金が、電気料金より安価になり、電気代の削減が期待できます。また、太陽光PPAによる発電量の分だけ、電力会社から購入する電気が減るため、電気のデマンドが下がり、電気料金の基本料金を低減することができます。

また、太陽光PPAのサービス料金単価は、一般的に固定料金で、約20年の長期契約となります。一般的に変動料金である電気料金と比べて、長期にわたって、コストの変動リスクを抑えることができます。

2. CO2排出量の削減・脱炭素経営

太陽光発電は温室効果ガスの排出量ゼロの再生可能エネルギーです。CO2排出量の削減に繋がり、企業にとっては脱炭素経営の推進となります。CO2排出に伴う増税や法規制のリスクを回避することができ、自社及び製品のブランディング効果が高まることで投資家や金融機関からの評価の向上も期待することができます。

3. BCP対策

太陽光PPAを導入することで、災害時などの停電の際に、一定量(事業所の電灯等)として使用できる場合があります。蓄電池を併用する場合には、発電した電力を貯めておくことで、太陽光発電ができない夜間などにも電気を使用することが可能です。これらのことから、太陽光PPAの導入により、停電によって、事業の継続が困難になるリスクを回避・軽減できる可能性があります。

太陽光PPAの原理

1. 概要

太陽光PPAとは、電気を必要とする需要家 (個人や企業など) の屋根や敷地に、PPA事業者が太陽光発電設備を設置するサービスです。PPA事業者は、太陽光発電設備の所有者となり、設置から運用、メンテナンスまで集約できます。

2. 契約体系

一般的な契約期間は15年〜20年であり、需要家は、発電された電気を自社で使用し、使用量に応じてPPA事業者にサービス料金を支払います。

太陽光PPAの選び方

1. 契約期間

PPA事業者との契約期間は、一般的に15~20年程度です。そのため、例えば屋根に太陽光設備を設置する場合は、建物の建て替えが長期間不要かを確認し、短期間で建て替えしないといけない場合は太陽光PPAの契約期間も短期間に変更できるか、あらかじめPPA事業者に確認することをお勧めします。

2. 運用・管理・保守の内容

太陽光発電設備の運用・管理・保守はPPA事業者が担いますが、その内容はPPA事業者によって異なります。運用・管理・保守の方法や頻度は、設備の安全性や発電効率に影響することもあります。設備が故障したときの修理対応の有無など、あらかじめ確認することをお勧めします。

また、電気の使用状況などを把握・管理し、適切に運用する技術・サービスがあるかどうかも、PPA事業者を選ぶ際のポイントです。

3. 契約満了後の対応

契約満了後の対応も、PPA事業者によって異なります。「太陽光発電設備の所有権を自社に移転して継続して使用したい」、「契約を延長して引き続きPPAモデルを利用したい」、「設備を撤去したい」といった需要家の希望とPPA事業者の契約内容が合致しているかが重要です。

また、契約期間が長期であるため、契約満了後の自社の状況や方針を、導入前に予測することが難しいこともあります。そのため、契約期間中に改めて、契約満了後の対応を協議することができるのかも、あらかじめ確認することが大切です。

4. 余剰電力の取扱い

電気の使用量が少ない需要家は、使用量にあわせて小規模の太陽光発電しか設置できません。そのため、太陽光発電を設置できる場所が十分にあっても、大規模な太陽光発電を設置できず、せっかくの広い敷地が無駄になることがあります。

しかし、余剰電力買取のオプションをつけることで、需要家の敷地により多くの太陽光発電を設置することができ、実質的にサービス料金単価を低減することができます。余剰電力買取ができるかどうかも、PPA事業者を選ぶポイントです。

5. 蓄電池などの多様なサービス

PPA事業者が提供している多様なサービスやサポートを確認することもPPA事業者を選ぶ上で重要です。

例えば、BCP対策(事業継続計画)として、太陽光発電に蓄電池を組み合わせる需要家が近年増えつつあります。太陽光発電で発電し、余った電気を蓄電池に溜めておくことで、台風などの災害で系統電力の供給が止まってしまった場合なども、一部の電気設備を使用することができます。さらに、太陽光発電は天候などで発電量が変動するものですが、蓄電池に溜めた電気を電気の使用量の多い時間帯に放電することで、デマンド調整に寄与し、電気料金の削減にもつながる場合があります。

また、CO₂フリーの電気料金メニュー等のサービスもあわせて導入することで、さらに脱炭素化を進めることもできます。自社の脱炭素目標を達成するために、太陽光発電以外のサービスを組み合わせの可否も、PPA事業者を選ぶポイントになります。

コーポレートPPA

コーポレートPPAとは

コーポレートPPAとは、企業や自治体などの法人がPPA事業者から自然エネルギーの電力を長期に購入する契約を結ぶサービスです。

PPAとは、Power Purchase Agreement (電力販売契約) の略で、太陽光発電を設置する場所が無い企業や自治体が、太陽光発電で発電した再生可能エネルギー電力を、長期間、安定的に購入できるサービスです。PPA事業者が需要家構外の広い土地等に太陽光パネルを設置して発電し、電力系統(送電線)を通じて需要家へ電気を供給します。

従来の太陽光発電では、自社の屋根に太陽光パネルを設置するモデルが一般的でしたが、屋根面積が小さいと発電量が少なくなってしまいました。一方でコーポレートPPAは、需要家構外の広い土地に太陽光パネルを設置するため、発電量が多くなり、需要家の敷地面積に関わらず多くの再エネ電力を使用することができます。

コーポレートPPAの使用用途

1. CO2排出量の削減・脱炭素経営

太陽光発電は温室効果ガスの排出量ゼロの再生可能エネルギーです。CO2排出量の削減に繋がり、企業にとっては脱炭素経営の推進に繋がります。CO2排出に伴う増税や法規制のリスクを回避することができ、自社及び製品のブランディング効果が高まることで投資家や金融機関からの評価の向上も期待できます。

また、証書などと異なり、太陽光発電設備は需要家毎に専用に新設しますので、追加性(新たな再生可能エネルギー設備の増加を促す効果)に整合します。その上、契約期間は一般的に20~25年となるため、長期間・安定的に再エネ電力を購入できます。

2. 電気料金の変動リスク低減

コーポレートPPAのサービス料金単価は、一般的に固定料金で、20~25年の長期契約となります。一般的に変動料金である電気料金と比べて、長期にわたって、コストの変動リスクを抑えることができます。

コーポレートPPAの原理

1. 概要

コーポレートPPAとは、太陽光発電を設置する場所が無い企業や自治体が、太陽光発電で発電した再エネ電力を、長期間、安定的に購入できるサービスです。PPA事業者が需要家構外の広い土地等に太陽光パネルを設置して発電し、電力系統(送電線)を通じて需要家へ電気を供給します。

2. 料金・契約期間

需要家は、発電された電気を自社で使用し、使用量に応じてPPA事業者にサービス料金を支払います。一般的に、サービス料金単価は固定料金で、初期費用は無料となります。
月々のお支払額=初期費用0円+1ヶ月の電気使用量×サービス料金単価(固定)
一般的な契約期間は20年〜25年です。

3. 適用条件

コーポレートPPAで発電された電気は、自社で使用する必要があるため、発電している時間帯に電気を多く使用する需要家に適しています。具体的には、土日なども含めて年間を通じて日中に電気を使用する、年間約500万kWh以上の使用量の需要家に適しています。

 

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絶対に触らないでください(日本会社ニュース)

Metoree がオーディオ技術協会(AES)に加盟しました

Metoreeは、オーディオ技術協会(AES Audio Engineering Society Inc. 本部:ニューヨーク)への加盟を発表いたします。
この新しい提携で、Metoreeはオーディオ技術と実践開発と応用に対し 責任を持って関わってまいります。

今後AESのメンバーとして、Metoreeは同協会の膨大なリソースを活用し、オーディオエンジニアリング分野の技術革新を促進することを目指していきます。このパートナーシップはMetoreeにとっては重要な通過点であり、より広範なオーディオ専門家コミュニティへのコミットメントをさらに強化するものとなります。

また、このパートナーシップによりオーディオエンジニアリング業界において影響力を持ち、進歩を推進し、その進歩をコミュニティやパートナーと共有していきたいと考えております。

Metoreeは、今回の加盟に感謝するとともに、このエキサイティングな旅路の新たな章を皆様と共に邁進して参ります。

敬具
Metoree by ZAZA株式会社

スタティックミキサー

監修:株式会社ジェイエムエス

スタティックミキサーとは

スタティクスミキサーとは、駆動部のない静止型混合器です。

各種流体 (液体・気体・スラリーなど) に適用され、輸送配管のライン内に設置して使用されます。ラインミキサーと呼ばれることもあります。分散、溶解、乳化、反応などを効率よく行うことができ、食品や化学薬品、医薬品、半導体原料など幅広い分野で使用されている装置です。動力が不要であるため、省エネルギー化にも効果があります。

スタティックミキサーの使用用途

スタティクスミキサーは、食品・飲料、水処理、化学、医薬品、半導体など様々な分野で使用されている装置です。

1. 水処理

水処理分野では、スタティクスミキサーは下記の用途で使用されます。

  • pH調整
  • エアレーション
  • 凝集剤混合
  • 次亜塩素酸ナトリウムによる上水の滅菌
  • 薬品の添加注入

2. 化学・製紙

化学分野では製品製造における混合希釈や、反応用途で主に使用されています。主な用途は下記の通りです。代表的な製造物では、水とアンモニアの混合物によるアンモニア水の製造があります。

  • 原料の混合希釈 (ガスの混合・液体原料の希釈)
  • 添加剤等の混合
  • 原料・中間原料の加熱、冷却
  • 樹脂の重合反応
  • 均質化
  • 温度均一化
  • SCR脱硝設備の窒素酸化物の還元促進

また、紙製造・パルプにおいても化学分野と類縁の用途として、下記のような用途があります。

  • 薬液の希釈
  • 製紙用澱粉スラリーの糊化、直接加熱
  • 温水の製造
  • 塩素ガスによるパルプの漂白
  • 次亜塩素酸カルシウムの製造

3. 食品

食品分野は、スタティクスミキサーの主要な用途の一つです。飲料、調味料や酒など、あらゆる流体に使用されています。具体的な用途には下記のようなものがあります。

  • 原料クリームなどの混合
  • 原料の直接加熱
  • 加熱殺菌、冷却
  • 洗浄用温水の製造
  • 炭酸ガス等の吸収

4. 医薬品・化粧品

医薬品などの製造においても、前述の分野と同様に洗浄用温水の製造や原料の希釈混合などにスタティクスミキサーは用いられます。その他、特有の用途としては、

  • 回収酵母の加熱失活
  • ペースト、ジェルの加熱、冷却

があります。

5. 電子・半導体

電子半導体分野におけるスタティクスミキサーの主な用途は下記の通りです。基本的には、上述の分野と同様、希釈混合に用いられています。

  • ガス混合
  • 原料調合
  • 粘度調整
  • スラリー原料等の沈殿防止 (リチウムイオン電池など)
  • 純水の加熱

スタティックミキサーの原理

スタティクスミキサーの配管内にはエレメントと呼ばれる、長方形の板を180度ねじった部品が挿入されており、スタティクスミキサー内に入った流体は、このエレメントにより転換・反転させられ、効果的に混合されます。エレメントには、ねじれの方向により、右エレメントと左エレメントがあります。

エレメント内の流体が混合されるメカニズムは下記の通りです。流体が回転・転換するため、動力が無いことが特徴です。

  • 転換: エレメントのねじれに沿って管中央部から管壁へ、管壁から管中央部へと流れが転換します。
  • 反転: 1エレメントごとに回転方向が替わり、慣性力の反転により乱流撹拌します。

構造がシンプルであることから内部の洗浄が容易です。また、可動部品が無いため、消耗部がほとんど無いことも特徴の1つと言えます。

スタティックミキサーの種類

混合攪拌するという基本機能はスタティックミキサーに共通ですが、直接加熱・熱交換・反応などのプロセスによって使用するスタティックミキサーの種類が異なります。

1.ケニックス型スタティックミキサー

捻じれた長方形の板をエレメントとして配管内部に組み込んだインライン式ミキサーです。注入流体を分割・転換・反転作用によって混合させます。

2.MES型スタティックミキサー

2種の混合エレメントを積層し、ブラインド板と中間板ではさんだ構造をしたインライン式ミキサーです。多層の混合エレメントで形成された複雑な経路を流れることで、分割・合流を繰り返すことにより、混合が促進されます。

3.JMSプレート型スタティックミキサー

プレート開口部の後方に形成されるカルマン渦によるかく乱効果を利用したインライン式ミキサーです。材料を注入する場合は混合板の出口で供給され、かく乱された流れによって混合させます。

本記事はスタティックミキサーを製造・販売する株式会社ジェイエムエス様に監修を頂きました。

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