断裁機

監修:DUPLODEC株式会社

断裁機とは

断裁機とは、布地や紙などの素材を正確に切断するための機械です。

布地や紙だけでなく、フィルムや革など、様々な素材を切断する製品が販売されています。一般的にはブレードや刃物を使用して素材を切断します。切断方法も回転式ブレードや振動式ブレード、ギロチンブレードなどの種類があります。

断裁機は素材を迅速かつ正確に切断することができます。これにより、加工速度が向上し、作業効率を向上させることが可能です。また、高い精度で素材を切断できるため、寸法や形状が一定に保ち、加工品質を向上させます。

断裁機の使用用途

断裁機は様々な用途に使用されます。以下はその一例です。

1. オフィス

オフィスにおいて、断裁機によって紙を所定のサイズに切断することで、書類や資料を整理するのに役立ちます。たとえば、チラシやパンフレットを一定のサイズに揃えたり、名刺サイズに切り分けたりするのに利用することが可能です。また、プレゼンテーション用の資料を一定サイズにカットすることで、一貫性のあるデザインにすることもできます。

2. 製紙業

製紙業では、断裁機によって大きな紙巻きを所定のサイズに切り分けるのに使われます。これにより、ノートや手帳、カレンダーなどの製紙製品を製造する仕組みです。製品のサイズや形状の一貫性を左右するため、品質管理上でも重要な製品です。

3. 紡織業

紡織業では布地を所定の形やサイズにカットするために断裁機が使用されます。洋服や寝具などの製造において、布地を正確にカットする工程などに配置されます。また、織布の生産プロセスでも使用されることが多いです。

4. その他

パッケージング業界では包装材やラベルなどを所定のサイズにカットするために断裁機が使用されます。これにより、製品製造プロセスを効率化することが可能です。また、建築業では、断熱材などを所定の寸法にカットするのに利用される場合があります。

断裁機の原理

断裁機の主要部品は刃物です。刃物には回転式ブレードや振動ブレードなどが使用され、素材を正確に切り分けることが可能です。

刃物を支持するのは堅牢なフレームです。フレームは機械の安定性と耐久性に影響する構造部品で、切断サイズなどの正確性を確保するために重要です。材質には一般的に耐久性が高い金属が使用されます。

駆動源には電動モーターや油圧などが使用されることが多いです。これにより、対象物を効率的にかつ迅速に切断します。手動式の断裁機では操作者がレバーやハンドルを使って刃物を操作することがあり、てこの原理によって加圧して切断する仕組みです。

断裁機には総じて刃物を使用するため、切創を防止することを目的に安全装置が備わっています。安全ガードなどによって人体が侵入しないように囲う場合が一般的です。大型の機器では、センサーが切断面を監視して、異常が発生した場合には緊急停止するように制御されている場合があります。

断裁機の種類

断裁機には様々な種類が存在します。以下はその一例です。

1. ギロチン断裁機

ギロチン断裁機はブレードを上下に振り下ろすことで対象物を切断する装置です。素材は平らなカッティングベッドの上に配置され、ブレードが上から振り下ろします。厚紙や厚いプラスチックシートなどの切断時に使用されます。

2. ロータリー断裁機

ロータリー断裁機は円形の刃物を回転させることで対象物を切断する装置です。カッティングベッドの上に対象物を配置し、円形刃物を回転運動させることで切り分けます。布地や紙などの軟らかい素材の切断に使用されます。

3.ディタッチャー (バースター)

ディタッチャー (バースター) は、ミシン目の入った用紙をミシン目に沿って切り離す機械です。

前後に配置された回転速度の異なるローラーで用紙を挟み、ピンと張った状態の用紙のミシン目に突起のあるローラーを突き当てることで、ミシン目で用紙を切り離します。

物流業では配送伝票や送り状、製造業では納品書や現品票、様々な業種で利用されるストックフォーム等のミシン目入り伝票の切り離し作業に使用されています。連続用紙に対応した製品、カット紙に対応した製品があります。

4. 振動断裁機

振動断裁機は刃物を振動させながら切断することで対象物を切断する断裁機です。繊維や布地などの柔らかい素材を切断するのに適しています。また、精密な切断が必要な場合にも使用されます。

5. レーザー断裁機

レーザー断裁機は高エネルギーレーザービームを使用して対象物を切断する装置です。対象物に焦点を絞り、非常に細かい線で切断することが可能です。主に金属やプラスチックなどの硬質な素材の切断に使用されます。

本記事は断裁機を製造・販売するDUPLODEC株式会社様に監修を頂きました。

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