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耐熱ばねのメーカー8社一覧や企業ランキングを掲載中!耐熱ばね関連企業の2025年6月注目ランキングは1位:特殊バネ株式会社、2位:株式会社東京発条製作所、3位:サンコール菊池株式会社となっています。 耐熱ばねの概要、用途、原理もチェック!
監修:サミニ株式会社
耐熱ばねとは、数百度の高温下でも弾力性能を失いにくい特殊なばねです。
一般的なばねは高温になると耐荷重も低下します。一般的なばね用炭素鋼で約120℃、シリコンクロム鋼でも220℃付近が連続使用の限界とされます。耐熱ばねはそれを大きく上回る温度域で機能するばね部品です。
一般的には特殊な金属材料を使用することが多く、ニッケルをベースにしたX-750系などの合金がその一例です。こうした合金は450℃前後までの高温にさらされても強度と弾性率の低下が小さく、ばねとして利用することができます。また、ニッケル基の合金は高温での腐食や酸化にも強く、硫黄や塩素が含まれる環境でも長期間の使用が可能です。こうした特性から、耐熱ばねは機械や装置の信頼性を下支えする重要な部品として選ばれています。
2025年6月の注目ランキングベスト7
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 特殊バネ株式会社 |
14.3%
|
2 | 株式会社東京発条製作所 |
14.3%
|
3 | サンコール菊池株式会社 |
14.3%
|
4 | 有限会社加賀スプリング製作所 |
14.3%
|
5 | サミニ株式会社 |
14.3%
|
6 | 沢根スプリング株式会社 |
14.3%
|
7 | 富士発条株式会社 |
14.3%
|
監修:サミニ株式会社
耐熱ばねとは、数百度の高温下でも弾力性能を失いにくい特殊なばねです。
一般的なばねは高温になると耐荷重も低下します。一般的なばね用炭素鋼で約120℃、シリコンクロム鋼でも220℃付近が連続使用の限界とされます。耐熱ばねはそれを大きく上回る温度域で機能するばね部品です。
一般的には特殊な金属材料を使用することが多く、ニッケルをベースにしたX-750系などの合金がその一例です。こうした合金は450℃前後までの高温にさらされても強度と弾性率の低下が小さく、ばねとして利用することができます。また、ニッケル基の合金は高温での腐食や酸化にも強く、硫黄や塩素が含まれる環境でも長期間の使用が可能です。こうした特性から、耐熱ばねは機械や装置の信頼性を下支えする重要な部品として選ばれています。
耐熱ばねは以下のような用途で使用されます。
工業炉や真空炉の扉締結機構やシャッターなどでは、450℃を超える環境での長時間運転が日常的です。この温度域では普通鋼ばねが短期間でへたりを起こすため、耐熱ばねが使用されます。これにより、炉の立ち上げと冷却を繰り返しても弾力を保持することが可能です。
ガスタービンやジェットエンジンの燃焼器周辺には、700℃前後の排気にさらされても作動精度を維持するばねが必要です。耐熱ばねは高温腐食にも強く、長期間の振動下でも弾性を失いにくいため、回転機械の信頼性向上に寄与します。
硫酸や海水ミストなどの腐食性雰囲気や、高いプロセス温度での操業が必要な化学プラントも多く存在します。そのようなプラントでは、耐熱性と耐食性を兼ね備えたばねが欠かせません。耐熱ばねを使用すれば、高温酸中でも腐食せず、シール機構や安全弁の追従性を維持することが可能です。そのため、触媒再生塔や排ガス脱硝装置など、停止時間がコストに直結する設備で広く採用されます。
本記事は耐熱ばねを製造・販売するサミニ株式会社様に監修を頂きました。
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